法制史研究 67号 (2017年)
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【論説】
小沢 奈々 穂積重遠の「親権」論―児童虐待防止法の実現に向けた原胤昭との協同 [ 要旨 ] 1
頼松 瑞生 平田小六の農民小説に描かれた組合に関する法的考察 [ 要旨 ] 53
額定 其労 役所と「地方」の間―清代モンゴルのオトグ族における社会構造と裁判実態 [ 要旨 ] 103
上田理恵子 二〇世紀初頭ライタ川以西における「非弁護士」試論―オーストリア司法省文書を手がかりとして [ 要旨 ] 161
 
  <シンポジウム>ヤマト政権=前方後円墳時代の国制とジェンダー―考古学との協同による、人的身分制的統合秩序の比較研究の試み [ 要旨 ]  
 
【報告】
水林  彪 企画趣旨説明 203
広瀬 和雄 前方後円墳国家論 210
清家  章 古墳時代の首長位継承―女性首長論を中心に 223
水林  彪 広瀬・清家両報告に学ぶ―ヤマト政権=前方後円墳時代の国制像の革新 237
 
【コメント】
大久保徹也 「水林氏報告 ヤマト政権=前方後円墳時代の国制像の革新」によせて 271
義江 明子 日本古代女性史からのコメント―父系化の画期とその意義 285
籾山  明 中国古代史からのコメント 293
田口 正樹 西洋法制史からのコメント 302
 
【書評】
藤本 幸二 岩谷十郎編 再帰する法文化 309
渡部 育子 伊集院葉子 日本古代女官の研究 314
新田 一郎 近藤成一 鎌倉時代政治構造の研究 319
佐藤 雄基 木村英一 鎌倉時代公武関係と六波羅探題 324
河野 恵一 長谷川裕子 戦国期の地域権力と惣国一揆 330
杉本 史子 藤田覚編 幕藩制国家の政治構造 336
安高 啓明 国文学研究資料館編 近世大名のアーカイブズ資源研究―松代藩・真田家をめぐって― 342
大平 祐一 霞信彦 明治初期伺・指令裁判体制の研究 347
兒玉 圭司 新井勉 大逆罪・内乱罪の研究 352
荊木 美行 小林宏 令集解のなかの義解学―伴記の法解釈を中心として―
同 異質令集解のなかの義解学―「私」の法解釈を中心として―
357
山田  徹 山本康司 南北朝期室町幕府の恩賞方と仁政方 361
高谷 知佳 島津毅 中世京都における葬送と清水坂非人 363
神野  潔 松園潤一朗 鎌倉幕府の知行保護法制―知行保持訴訟と外題安堵法の運用を中心に― 365
松園潤一朗 竪月基 鎮西探題の評定に関する一考察 367
畠山  亮 谷徹也 豊臣政権の「喧嘩停止」と畿内・近国社会 369
小沢 奈々 小野博司 近代法の翻訳者たち(1)―山脇玄と守屋善兵衛―
同 近代法の翻訳者たち(2)―制度取調局御用掛の研究―
同 緒方重三郎の生涯―近代法の翻訳者たち(2)補論―
372
山口 亮介 久保田哲 伊藤博文における「勅令」――憲法調査、公文式、明治憲法を通じて―― 375
出口 雄一 源川真希 戦時期日本の憲法・立憲主義・政治――国家総動員法・大政翼賛会をめぐって 378
小澤 隆司 瀧井一博 日本憲法史における伊藤博文の遺産 381
喜多 三佳 山本英史 赴任する知県 清代の地方行政官とその人間環境 383
鈴木 直美 下倉渉 ある女性の告発をめぐって─岳麓書院蔵秦簡「識劫〓案」に現れたる奴隷および「舎人」「里単」─ 387
高遠 拓児 赤城美恵子 清朝前期における熱審について 389
森田 成満 田口宏二朗 登記の時代―国民政府期、南京の不動産登記事業(1927-37)研究序説 391
黨  武彦 川西裕也 朝鮮時代における文書の破棄と再利用 393
小野 博司 岡崎まゆみ 植民地期朝鮮の談合入札有罪判決に関する考察―司法判断における内鮮間の関係性をめぐって― 395
坂井 大輔 西田彰一 一九〇〇年代における筧克彦の思想
同 植民地における筧克彦の活動について―満州を中心に―
398
萩原  守 王長青 清代初期のモンゴル法のあり方とその適用─バーリン旗の事例を手がかりに─ 401
齋藤 哲志 五十嵐清 ヨーロッパ私法への道−−現代大陸法への歴史的入門 404
林  信夫 U. Manthe, S. Nishimura u. M. Igimi(hrsg.), Aus der Werkstatt römischer Juristen. Vorträge der Europäisch-Ostasiatischen Tagung 2013 in Fukuoka 408
島田 誠 新保良明 古代ローマ帝国の官僚と行政:小さな政府と都市 414
木下 憲治 ニタルト著、岩村清太訳 カロリング帝国の統一と分割―「ニタルトの歴史四巻」― 419
大月 康弘 中谷功治 テマ反乱とビザンツ帝国—コンスタンティノープル政府と地方軍団 424
高田京比子 中谷惣 訴える人びとーイタリア中世都市の司法と政治 429
渡辺 節夫 藤井美男編 ブルゴーニュ国家の形成と変容―権力・制度・文化 434
宮坂  渉 出雲孝 ボワソナードと近世自然法論における所有権論 439
出雲  孝 プーフェンドルフ〔著〕・前田俊文〔訳〕 自然法にもとづく人間と市民の義務 445
鈴木 直志 屋敷二郎 フリードリヒ大王:祖国と寛容 450
海老原明夫 松本尚子 ホイマン『ドイツ・ポリツァイ法事始』と近世末期ドイツの諸国家学 455
上田理恵子 鈴木正裕 近代民事訴訟法史・オーストリア 461
阿部 和文 初宿正典 カール・シュミットと五人のユダヤ人法学者 467
吉村 朋代 足立公志朗 フランスにおける信託的補充指定の歴史的考察(一)~(五・完) 472
田口 正樹 若曽根健治著 中世都市の裁判と「真実」の問題―シュトラースブルク都市法から 474
松本 和洋 市原靖久 法律家・神学者ウァカリウスのキリスト論 476
佐々木 健 川島 翔 中世学識法訴訟手続におけるlitis contestatio―訴訟成立要件としての当事者の意思
同 アゾ『質疑録』第一二質疑―中世学識法における仲裁法史の一断面
478
神寶 秀夫 田口正樹 中世後期ドイツの貴族団体 481
高橋 直人 小林繁子 魔女研究の新動向―ドイツ近世史を中心に 483
若曽根健治 佐藤 団 一五四九年のマクデブルク参審人団廃止―新史料による再検討―(一)~(五・完) 486
北野かほる 深尾裕造・松本和洋 翻訳 クック『マグナ・カルタ註解』:サー・エドワード・クック『イングランド法学提要 第二部』より
深尾裕造      クック『マグナ・カルタ註解』覚書
488
吉原 達也 菊池肇哉 ジャン・ドマの「法科学論」とデカルト、パスカルの「幾何学的方法 mos geometricus」:ポティエ「法準則論」内の自然法的構造との対比において 492
西村隆誉志 吉原達也 ポティエ『新編学説彙纂』第五〇巻第一七章第二部第一章について
同 ポティエ『新編ユスティニアヌス帝学説彙纂』第五〇巻第一七章における帰国権について
494
西村 重雄 野田龍一 遺言における小書付条項の解釈―シュテーデル美術館事件をめぐって
同 シュテーデル美術館事件における四半分の控除―Nov.131.c.12.prの解釈をめぐって(一)~(二・完)
498
耳野 健二 石部雅亮 立法の思想史―一八世紀後半から一九世紀末までのドイツ― 501
藤川 直樹 西村清貴 一九世紀ドイツ国法学における実定性の概念について―歴史法学との関連を中心として―
同 G・W・F・ヘーゲルのサヴィニー批判―実定法概念をめぐって― 
504
薮本 将典 北村一郎 『テミス』と法学校―一九世紀フランスにおける研究と教育の対立(一)(二・完) 507
平田 公夫 吉原達也 バハオーフェンにおける「国家」の観念について―バーゼル大学教授就任講演「自然法と歴史法の対立」を手がかりに― 509
伊藤 宏二 沖祐太郎 エジプトにおける国際法受容の一側面:フランス語版『戦争法』(カイロ、一八七二年)のテキスト分析を中心に
藤波伸嘉 仲裁とカピチュレーション:一九〇一年オスマン・ギリシア領事協定にみる近代国際法思想
512
金澤 秀嗣 広渡清吾 ナチス私法学の構図 515
吉川 美華 岡崎まゆみ氏の論評に対する見解と感謝の辞 521
 
【会報】
学会記事 525
報告要旨 528
訃報 537
 
【平成二八年法制史文献目録】
日本法制史文献目録 1
東洋法制史文献目録 23
ローマ法・西洋法制史文献目録 47
 
【欧文レジュメ】

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