法制史研究 66号 (2016年) |
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【論説】 |
梅田 康夫 | 平安期の死刑停止について 要旨 | 1 |
久保 茉莉子 | 南京国民政府時期における刑事訴訟法改正と自訴制度 要旨 | 39 |
鈴木 山海 | 一六五四年「帝国宮内法院令」の成立 要旨 | 89 |
【学界動向】 |
島田 弦 西澤 希久男 桑原 尚子 | 東南アジア法史研究回顧 要旨 | 133 |
《シンポジウム》法制史研究の新しい方法 要旨 |
田口 正樹 | はじめに | 179 |
江 玉林 | 法図像学-法の文化的・歴史的・社会的省察 | 190 |
桑原 朝子 | 近松門左衛門『博多小女郎波枕』と抜荷-法制史における文学史料の意義 | 204 |
マルティン・アヴェナリウス | 継受研究と法史の理解-ロシアの視点から見たローマ・西欧法学の認識についての諸経験 | 206 |
【書評】 |
江川 式部 | 稲田 奈津子 日本古代の喪葬儀礼と律令制 | 223 |
小倉 真紀子 | 三田古代史研究会編 法制と社会の古代史 | 228 |
佐藤 雄基 | 保立 道久 中世の国土高権と天皇・武家 | 233 |
西村 安博 | 井原 今朝男 中世日本の信用経済と徳政令 | 239 |
山本 弘 | 酒井 紀美編 契約・誓約・盟約 | 244 |
岩城 卓二 | 塚田 孝 都市社会史の視点と構想-法・社会・文化 | 249 |
安高 啓明 | 彭 浩 近世日清通商関係史 | 254 |
坂本 忠久 | 朴澤 直秀 近世仏教の制度と情報 | 259 |
古屋 壮一 | 法政大学ボアソナード・梅謙次郎没後100年企画・出版実行委員会編 ボアソナード・梅謙次郎没後100周年記念冊子上巻(報告集) 下巻(資料集) | 265 |
浅古 弘 | 三阪 佳弘 近代日本の司法省と裁判官-19世紀日仏比較の視点から | 271 |
林 真貴子 | 小沢 奈々 大正期日本法学とスイス法 | 276 |
長谷山 彰 | 前田 禎彦 古代の裁判と秩序 | 282 |
佐藤 雄基 | 西谷正浩 荘園制の展開と所有構造 | 196 |
高谷 知佳 | 佐藤泰弘・菅野文夫・本郷恵子・川戸貴史・オラー・チャバ 日本中世の契約と取引慣行-中世経済史研究の現在 | 285 |
神野 潔 | 西田友広・松園潤一朗 中世の法秩序と国制 | 291 |
河野 恵一 | 清水克行・長谷川裕子・佐藤雄基・渡邉俊・井上聡 日本中世法慣習研究の現段階 | 297 |
黒瀬 にな | 黒須 智之 「申」型裁許状の再検討 | 302 |
大日方 純夫 | 児玉 圭司 明治前期の監獄における規律の導入と展開 | 305 |
堀 毅 | 若江 賢三 秦漢律と文帝の刑法改革の研究 | 308 |
陶安 あんど | 鷹取 祐司 秦漢官文書の基礎的研究 | 316 |
青木 敦 | 大澤 正昭 南宋地方官の主張-『清明集』『袁氏世範』を読む | 321 |
森田 成満 | 太田 出 中国近世の罪と罰-犯罪・警察・監獄の社会史 | 326 |
岡野 誠 | 新見 まどか 唐武宗期における劉稹の乱と藩鎮体制の変容 | 330 |
赤城 美恵子 | 村上 正和 清代北京の捕り手-番役・捕役とその社会関係について | 332 |
鈴木 秀光 | 小野達哉他 『巴県檔 案』に見る清代社会と地方行政 | 335 |
喜多 三佳 | 水越 知 清代後期における重慶府巴県の寺廟と地方社会-『巴県档案』寺廟関係档案の基礎的考察 | 340 |
松田 恵美子 | 加藤 雄三 升科,Shengko,Shengkoing-上海フランス租界における黄浦江沿岸埋立地の取得問題 | 342 |
田中 俊光 | 矢木 毅 朝鮮時代の定配について | 344 |
| 同 朝鮮時代における死刑囚の再審制度-詳覆・三覆啓と淸朝の秋審 |
長田 彰文 | 水野直樹他 領事館警察の研究 | 348 |
山下 達也 | 李 昇燁 第二次朝鮮教育令成立過程の再検討 | 354 |
岡崎 まゆみ | 吉川 美華 旧慣温存の臨界-植民地朝鮮における旧慣温存政策と皇民化政策における総督府の「ジレンマ」 | 356 |
高橋 一彦 | 磯貝 真澄 19世紀後半ロシア帝国ヴォルガ・ウラル地域のムスリムの遺産分割争い-オレンブルグ・ムスリム宗務協議会による「裁判」とイスラーム法 | 359 |
高 友希子 | 比嘉 義秀 1872年インド契約法63条の研究-債務減免と約因(1)(2・完) | 361 |
田口 正樹 | 服部 良久編 コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史-紛争と秩序のタペストリー | 364 |
三浦 清美 | 栗生沢 猛夫 『ロシア原初年代記』を読む-キエフ・ルーシとヨーロッパ、あるいは「ロシアとヨーロッパ」についての覚書 | 369 |
加藤 哲実 | 鶴島 博和 バイユーの綴織を読む-中世のイングランドと環海峡世界 | 374 |
西川 洋一 | 高山 博 中世シチリア王国の研究-異文化が交差する地中海世界 | 379 |
市原 靖久 | 小林 公 ウィリアム・オッカム研究-政治思想と神学思想 | 384 |
前田 星 | 小林 繁子 近世ドイツの魔女裁判-民衆世界と支配権力 | 390 |
田中 実 | Takashi Izumo Gesetzgebungslehre im Bereich des Privatrechts bei Christian Thomasius | 395 |
戒能 通弘 | 青木 康編著 イギリス近世・近代史と議会制統治 | 400 |
深尾 裕造 | 深貝保則・戒能通弘編 ジェレミー・ベンサムの挑戦 | 405 |
皆川 卓 | 池田嘉郎・草野佳矢子編 国制史は躍動する-ヨーロッパとロシアの対話 | 410 |
大西 楠・テア | 芝 健介 ニュルンベルク裁判 | 308 |
古矢 旬 | 中野 耕太郎 20世紀アメリカ国民秩序の形成 | 415 |
栗原 麻子 | 岡田 泰介 前5世紀アテナイの艦隊乗組員-IG. I3 1032 (Athenian Naval Catalogue)の分析を中心に | 420 |
宮坂 渉 | 石田 真衣 プトレマイオス朝期テーベ地方における紛争処理と社会変容-嘆願と和解を中心に
| 427 |
足立 清人 | 吉原 達也 古代ローマにおけるincestumについて | 429 |
佐々木 健 | 砂田 徹 同盟市戦争後のケンスス(戸口調査)と文書行政の進展 | 431 |
林 智良 | 塚原 義央 クィントゥス・ユリウス・バルブスおよびプブリウス・ユウェンティウス・ケルススがコンスルのときになされた元老院議決-古典期法学者ケルススの社会的一側面 | 434 |
五十君 麻里子 | 増永 理考 ローマ元首政期小アジアにおける見世物と都市-アフロディシアスの事例を中心として | 436 |
| 同 都市空間をかたちづくる碑文-ギリシア語碑文の新たな可能性をめぐって |
田中 創 | 粟辻 悠 古代ローマ帝政後期における弁護人(1)-(5・完) | 439 |
| 同 ローマ帝政後期の弁護人における「年功」の意義 |
林 信夫 | 加納 修 フランク王国における「ローマ法」認識に関する一考察-書式集の証言を中心として | 444 |
加納 修 | 立川 ジェームズ メロヴィング期における教会会議の政治的役割-クロタール2世の治世後期(613-629年)を中心に | 446 |
| 同 バルティルドの「修道院政策」とメロヴィング後期における王権・司教関係-修道院特権文書privilegiumの署名を手がかりに |
津田 拓郎 | 岩野 英夫 ピピン3世とカールマンの国王文書にみる訴訟のかたち | 449 |
岩野 英夫 | 木下 憲治 ハルミスカラとカロリング時代の俗人エリート | 451 |
北野 かほる | 苑田 亜矢 12世紀イングランドにおけるヨーク大司教毒殺事件に関する一考察 | 453 |
直江 眞一 | 松本 和洋 ウィリアム・オブ・ドロエダと『黄金汎論』-法格言scienti et volenti non fit iniuriaの原点を訊ねて(1)・(2・完) | 456 |
図師 宣忠 | 花田 洋一郎 フランス中世都市における財政・租税制度-トロワの場合(1)-(4・完) | 458 |
波多野 敏 | 秋元 真吾 フランソワ・オトマンの議会構想-封の構造、貴族の叛乱 | 462 |
高澤 紀恵 | 正本 忍 近世フランスにおける騎馬警察隊員の退職(1720-1750年)-成員管理・組織運営の観点から | 465 |
| 同 近世フランスにおける国王役人の人事管理-騎馬警察隊員の転任 |
大川 四郎 | 菊池 肇哉 ポティエ『法準則論』中の「一般的法準則」における方法論分析-ポティエ「新序列」とドマ「自然的序列」の相克と統合 | 469 |
鍵和田 賢 | 佐々木 博光 近世ブラウンシュヴァイク公国における財団・基金の歴史-財団・基金の宗派・地域史に向けて | 471 |
耳野 健二 | 鈴木 康文 19世紀ドイツにおける立法をめぐる思想 | 473 |
藤本 幸二 | 朴 普錫 フランツ・フォン・リストにおける学問観-「ドイツ近代刑法史」の再考のために | 475 |
佐野 誠 | 広渡 清吾 M.ウェーバーの「法の形式的合理性」概念の位置について | 477 |
的場 かおり | 阿部 和文 表現・集団・国家-カール・シュミットの映画検閲論をめぐる一考察(1)-(6・完) | 480 |
山内 進 | 和仁 健太郎 伝統的国際法における敵船・敵貨捕獲の正当化根拠(1)(2・完) | 485 |
直江 眞一 | 小川浩三氏による書評に接して | 488 |
【会報】 |
学会記事 | 492 |
報告要旨 | 495 |
訃 報 | 502 |
【追悼の辞】 |
浅古 弘 | 杉山晴康先生を偲ぶ | 503 |
岩谷 十郎 | 向井健先生の温顔 | 507 |
【平成二七年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 17 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 45 |
【欧文レジュメ】 |