法制史研究 65号 (2015年) |
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【論説】 |
北野 かほる | 中世後期イングランド刑事司法の構造――重罪犯有罪事例を軸として―― 要旨 | 1 |
【学界動向】 |
橋本 繁 李 成市 | 朝鮮古代法制史研究の現状と課題 要旨 | 53 |
田中 俊光 | 朝鮮時代刑事法史の現在 要旨 | 79 |
小林 繁子 | 魔女研究の新動向――ドイツ近世史を中心に 要旨 | 113 |
【書評】 |
石井 三記 | 岩谷十郎・片山直也・北居功編 法典とは何か | 139 |
大平 祐一 | 臼井佐知子、H・ジャン・エルキン、岡崎敦、金炫栄、渡辺浩一編 契約と紛争の比較史料学――中近世における社会秩序と文書 | 144 |
小倉 真紀子 | 吉村武彦編 日本古代の国家と王権・社会 | 149 |
畠山 亮 | 桜井英治・清水克行 戦国法の読み方――伊達稙宗と塵芥集の世界 | 154 |
小倉 宗 | 坂本忠久 近世江戸の都市法とその構造 | 159 |
坂本 忠久 | 高澤紀恵ほか 交差する日本近世史――日仏の対話から | 164 |
井上 典之 | 堅田 剛 明治憲法の起草過程――グナイストからロェスラーへ | 169 |
伊藤 孝夫 | 久保田 哲 元老院の研究 | 175 |
天野 嘉子 | 松田好史 内大臣の研究――明治憲法体制と常侍輔弼 | 180 |
丸山 裕美子 | 佐々田 悠 天武の親祭計画をめぐって――神祇令成立前史 | 184 |
| 同 記紀神話と王権の祭祀 |
高谷 知佳 | 中島圭一 「中世貨幣」成立期における朝廷の渡来銭政策の再検討 | 188 |
| 伊藤啓介 中島圭一氏の「中世貨幣」論と中世前期貨幣史研究 |
西村 安博 | 佐藤雄基 中世の法と裁判 | 192 |
佐藤 雄基 | 西谷正浩 荘園制の展開と所有構造 | 196 |
亀田 俊和 | 松園潤一郎 法制史における室町時代の位置 | 199 |
藤田 覚 | 小倉 宗 近世の法 | 200 |
吉田 正志 | 丸本由美子 加賀藩救恤考――非人小屋の意義と限界(一)(二・完) | 204 |
橋本 誠一 | 小幡圭祐 明治初年「大大蔵省」の政策立案・意思決定過程 | 207 |
鈴木 正裕 | 水野浩二 〈口頭審理による後見的な真実解明への志向〉試論――一例としての大正民訴法改正 | 209 |
大島 立子 | 青木 敦 宋代民事法の世界 | 211 |
寺田 浩明 | 山本英史編 中国近世の規範と秩序 | 216 |
高見澤 磨 | 高橋和之編 日中における西欧立憲主義の継受と変容 | 221 |
森田 成満 | 夏井春喜 中華民国期江南地主制研究 | 225 |
六反田 豊 | 川西裕也 朝鮮中近世の公文書と国家――変革期の任命文書をめぐって | 229 |
高橋 一彦 | 堀川徹・大江泰一郎・磯貝健一編 シャリーアとロシア帝国――近代中央ユーラシアの法と社会 | 234 |
七野 敏光 | 佐藤達郎 魏晋南朝の司法における情理の語について | 240 |
坂上 康俊 | 岡野 誠 唐玄宗期の県令誡励二碑と公文書書式について | 242 |
喜多 三佳 | 赤城美恵子 清代における秋審判断の構造――犯罪評価体系の再構成 | 244 |
中村 正人 | 鈴木秀光 清代嘉慶・道光期における盗案の裁判 | 246 |
鈴木 秀光 | 佐藤淳平 宣統年間の預算編成と各省の財政負担 | 248 |
| 同 袁世凱政権期の預算編成と各省の財政負担 |
加藤 雄三 | 郭まいか 民国期の上海会審公廨における手続と慣例について――民事訴訟事件を例に | 252 |
松田恵美子 | 西田真之 近代中国における妾の法的諸問題をめぐる考察 | 254 |
田中 祐季 | 山内民博 一九世紀末二〇世紀初朝鮮における戸口調査と新式戸籍――地方における認識と対応 | 256 |
| 李 正善 「内鮮結婚」にみる帝国日本の朝鮮統治と戸籍 |
| 野木香里 朝鮮における婚姻年齢の制定と植民地支配――一九〇七年から一九二三年までを中心に |
葛西 康徳 | 仲手川良雄 古代ギリシアにおける自由と社会 | 260 |
宮嵜 麻子 | 飯坂晃治 ローマ帝国の統治構造――皇帝権力とイタリア都市 | 265 |
渕 倫彦 | 柴田平三郎 トマス・アクィナスの政治思想 | 270 |
田口 正樹 | 藤井真生 中世チェコ国家の誕生――君主・貴族・共同体 | 273 |
佐藤 公美 | 池上俊一 公共善の彼方に――後期中世シエナの社会 | 277 |
渡辺 節夫 | 上田耕造 ブルボン公とフランス国王――中世後期フランスにおける諸侯と王権 | 282 |
小野 善彦 | 蝶野立彦 一六世紀ドイツにおける宗教紛争と言論統制――神学者たちの言論活動と皇帝・諸侯・都市 | 288 |
神寳 秀夫 | 鈴木直志 広義の軍事史と近世ドイツ――集権的アリストクラシー・近代転換期 | 293 |
波多野 敏 | 福田真希 赦すことと罰すること――恩赦のフランス法制史 | 298 |
三成 賢次 | 柴田隆行 シュタインの自治理論――後期ローレンツ・フォン・シュタインの社会と国家 | 303 |
松本 尚子 | 池田嘉郎 第一次世界大戦と帝国の遺産 | 308 |
橋場 弦 | 栗原麻子 アッティカ民衆法廷における報復のレトリック――リュクルゴス『レオクラテス弾劾』を中心にして | 313 |
林 智良 | 原田俊彦 ローマ共和政初期における公職の裁判権力について――対物訴訟の場合(一)(二) | 315 |
佐々木 健 | 吉原達也 キケロ『カエキーナ弁護論』における争点に関する一考察 | 319 |
吉原 達也 | 宮坂 渉 数人の死亡の先後関係が不明な場合における証明責任について――ローマ法および法制史の観点から | 321 |
粟辻 悠 | 南雲泰輔 クルスス・プブリクスの統制と運用――後期ローマ帝国下における地中海世界の結合性をめぐって | 323 |
| 同 ルティリウス・ナマティアヌスとクルスス・プブリクス――後期ローマ帝国における公的伝達システム運用の一側面 |
佐藤 彰一 | 菊地重仁 中心と周縁を結ぶ――カロリング朝フランク王国における命令伝達・執行の諸相について | 325 |
| 同 複合国家としてのフランク帝国における「改革」の試み――カール大帝皇帝戴冠直後の状況を中心に |
多田 哲 | 津田拓郎 カロリング期の統治行為における文書利用――シャルルマーニュ期は「カピトゥラリアの最盛期」だったのか | 329 |
| 同 西フランク王国の統治行為における文書利用――いわゆる「カピトゥラリア」を中心に |
小川 浩三 | 直江眞一 アレクサンデル三世期における婚姻法――一一七七年六月三〇日付ファウンテン修道院長およびマギステル・ヴァカリウス宛教令をてがかりとして | 332 |
松本 和洋 | 苑田亜矢 一二世紀イングランドにおける教会裁判手続と起訴陪審制の成立 | 334 |
苑田 亜矢 | 松本和洋 『ブラクトン』の学識法利用に関する検討――タンクレード及びドロゲーダとの比較検討を通じて(一)~(三・完) | 336 |
田中 実 | 水野浩二 学識的民事訴訟における職権補充(suppletio iudicis)――中世末期の解釈論の変動 | 338 |
櫻井 利夫 | 田口正樹 中世後期ドイツにおけるライン宮中伯の領邦支配とヘゲモニー(一)~(四・完) | 341 |
山内 進 | 明石欽司 「一八世紀」及び「一九世紀」における国際法観念――「勢力均衡」を題材として(一)~(三・完) | 345 |
松本 英実 | 石井三記 一七八九年フランス人権宣言のテルミノロジーとイコノロジー | 348 |
篠森 大輔 | 野田龍一 シュテーデル美術館事件における実務と理論――四自由都市上級控訴裁判所史料をてがかりに | 352 |
耳野 健二 | 守矢健一 『使命』における、サヴィニの慣習法論について | 355 |
遠藤 泰弘 | 海老原明夫 北ドイツ連邦成立過程の法的構成――ザイデル、ヘーネル、ラーバント、ギールケ | 358 |
三成 美保 | 広渡清吾 国籍・市民権・民族所属性――「人と国家の関係」の法的形象をめぐって | 361 |
| 同 領土と国籍・市民権――「ナショナルなもの」を考える |
大平 祐一 | 近世の「伺・指令型司法」、刑事裁判における「有罪確保主義」、訴願 | 365 |
【会報】 |
学会記事 | 371 |
報告要旨 | 374 |
編集委員会からのお知らせ | 385 |
訃 報 | 385 |
【追悼の辞】 |
西川 洋一 | 石川武先生を悼む | 386 |
【平成二六年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 19 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 45 |
【欧文レジュメ】 |