法制史研究 60号 (2010年) |
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【論説】 |
稲元 格 | マクデブルク参審人の法教示と法判告――F・エーベル編『マクデブルク法』をめぐって 要旨 | 1 |
【叢説】 |
辻村 亮彦 | 「敬慎願」とは何か――明治前期における裁判制度継受の一断面 要旨 | 73 |
【共同報告】 |
裁判所所蔵文書から見た戦前期司法の諸相――広島控訴院管内を中心に |
矢野 達雄 | 裁判所保管文書の概要と研究上の意義――広島控訴院管内各裁判所保存資料を中心に | 110 |
加藤 高・ 紺谷 浩司 | 広島地裁本庁・同地裁尾道支部ほか所蔵の民事裁判資料調査――中間報告 | 122 |
居石 正和 | 第一回中国状師会の記録――明治二〇(一八八七)年前後の代言人活動 | 128 |
増田 修 | 広島控訴院管内における陪審裁判――実証的研究のための資料探求 | 142 |
【書評】 |
新田 一郎・ 川口 由彦・ 高見澤 磨・ 服部 良久 | 鈴木秀光・高谷知佳・林真貴子・屋敷二郎編 法制史学会六〇周年記念若手論文集 法の流通 | 153 |
西村 稔 | 佐々木有司編 法の担い手たち | 174 |
畠山 亮 | 蔵持重裕編 中世の紛争と地域社会 | 177 |
井ヶ田良治 | 紀州藩牢番頭家文書編纂会編 城下町牢番頭仲間の生活 | 183 |
矢野 達雄 | 北條 浩 日本近代化の構造的特質 | 189 |
梅田 康夫 | 長又高夫 法書『明法条々勘録』の法的性格 | 192 |
山本 弘 | 西村安博 鎌倉幕府の裁判における問状・召文に関する覚え書き――その理解の現状と今後の課題 | 194 |
安高 啓明 | 大平祐一 近世の刑事裁判と「無罪」 | 196 |
姫嶋 瑞穂 | 高塩博 寄場手業掛山田孫左衞門――創設期人足寄場とその後についての管見/同 幕府人足寄場の収容者について――武家奉公人と有宿 | 198 |
田中亜紀子 | 児玉圭司 明治初期における千葉県監獄の展開/姫嶋 瑞穂 明治前期の監獄法改革――明治五年「監獄則」から明治一四年「改正監獄則」へ | 200 |
村上 一博 | 橋本誠一 明治初年の代言人と法学教育――静岡県最初の免許代言人前島豊太郎の場合 | 204 |
山中永之佑 | 天野 嘉子 井上毅文書にみる参事院構想の変容――「参議院」との用語の差違に着目して | 205 |
小蜿t一郎 | 村上一博 大垣商工会による明治二三年旧商法の施行延期運動 | 209 |
藤田 正 | 新井 勉 近代日本の大逆罪/同 近代日本における大逆罪の罪質について | 210 |
新井 勉 | 小野博司 一九二〇年代における行政裁判制度改革構想の意義――臨時法制審議会における行政裁判所の役割を手掛かりにして/同 昭和戦前期における行政裁判法改正作業――行政裁判法及訴願法改正委員会における行政訴訟法案の起草を中心に | 213 |
利谷 信義 | 和田幹彦 戦後占領期の民法・戸籍法改正過程――「家」の廃止を中心として(一)〜(十一・完) | 217 |
寺田 浩明 | 小川快之 伝統中国の法と秩序――地域社会の視点から | 222 |
熊 達雲 | 曽田三郎 立憲国家中国への始動――明治憲政と近代中国 | 227 |
松田恵美子 | 後藤武秀 台湾法の歴史と思想 | 231 |
後藤 武秀 | 牟憲魁 中国における違憲審査制の歴史と課題――大法官憲法解釈制度を中心として | 235 |
川村 康 | 竹内康浩 中国の復讐者たち――ともに天を戴かず | 238 |
喜多 三佳 | 李貞徳/大原良通訳 中国儒教社会に挑んだ女性たち | 241 |
石岡 浩 | 椎名一雄 「庶人」の語義と漢代の身分秩序/同 漢代爵制的身分秩序の構造――「庶人」と民爵賜与の関係 | 244 |
七野 敏光 | 佐藤邦憲 元代の刑罰についての一考察――刑罰体系についての再検討とその試論(一)(二)(三・完) | 248 |
中村 正人 | 鈴木秀光 清代刑事裁判における「従重」 | 251 |
高遠 拓児 | 赤城美恵子 清代服制事案に関する一考察――秋審手続を通じてみたる | 254 |
茂木 明石 | 柳橋博之 初期アブー・ハニーファ美徳伝の編纂期における言い伝えの選別基準について | 256 |
柳橋 博之 | 五十嵐大介 財産保有形態としてのワクフ――「自己受益ワクフ」の理論と実態 | 258 |
加藤 博 | 堀井聡江 エジプト民法典におけるイスラーム法の影響の批判的考察 | 260 |
田口 正樹 | 櫻井利夫 ドイツ封建社会の構造 | 263 |
西川 洋一 | 若曽根健治 ウァフェーデの研究――ドイツ刑事法史考 | 266 |
松浦 好治 | 大内孝 アメリカ法制史研究序説 | 270 |
稲福日出夫 | 堅田剛 ヤーコプ・グリムとその時代――「三月前期」の法思想 | 274 |
田中 実 | 佐々木健 古代ローマにおける特示命令による道路行政の一端 | 279 |
桑山 由文 | 島田誠 セネカの時代における政治と権力 | 281 |
瀧澤 栄治 | 林信夫 『テオドシウス法典』第三巻第一四章第三法文について――嫁資設定の無方式合意pollicitatio dotisの契約化過程 | 283 |
市原 靖久 | 小川浩三 ローマ法学に鍛えられて――中世教会法学のbona fidesについて | 286 |
宮坂 渉 | 田中実 D.23.3.81およびD.46.3.94(パピニアヌス『質疑録』第八巻)に対するジャック・キュジャース(一五二〇〜一五九〇)の註解――硬貨の所有物取戻訴権について | 288 |
若曽根健治 | 田口正樹 中世中期・後期ドイツの諸法廷/同 近世ドイツのポリツァイ条令と刑事司法 | 291 |
佐野 誠 | 井上琢也 Tisza=Eszlar事件とJudeneid――一九世紀半ばドイツにおける宣誓論に注目をして | 294 |
的場かおり | 黒田忠史 ハノーファー王国と比較した日本の初期議会主義の特徴 | 296 |
深尾 裕造 | 小室輝久 一八世紀イングランド少額債権裁判所における紛争解決手続 | 298 |
石井 三記 | 水林彪 近代憲法の本源的性格――société civileの基本法としての一七八九年人権宣言・一七九一年憲法 | 300 |
松本 尚子 | 三成美保 近代ドイツ法とジェンダー | 305 |
阪上眞千子 | 屋敷二郎 エミリー・ケンピン=シュピーリと世紀末チューリヒの女性問題――『女性の権利(Frauenrecht)』紙から | 309 |
小島 信泰 | 林由紀子博士の教えに接して――近世寺法を再考する | 313 |
渡辺 邦夫 | 吉沢一也「渡辺邦夫『アテナイの法廷とソクラテス』(茨城大学人文学部紀要『社会科学論集』四六(二〇〇八))書評(『法制史研究』五九号四一〇〜四一四頁)」への反論 | 321 |
【会報】 |
学会記事 | 326 |
報告要旨 | 329 |
訃 報 | 339 |
【追悼の辞】 |
長谷山 彰 | 利光三津夫先生を偲んで | 340 |
岡野 誠 | 島田正郎先生の足跡 | 344 |
渕 倫彦 | 久保正幡先生のこと | 349 |
【平成二一年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 43 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 66 |
【欧文レジュメ】 |