法制史研究 59号 (2009年)
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 【論説】
石岡 浩三国魏文帝の法制改革と妖言罪の弾圧――古代中国法の一分岐点 要旨1
 【叢説】
榎村 寛之日本古代神祇祭祀法における「法意識」についての基礎的考察――大宝神祇令から延喜神祇式へ   要旨53
山口 亮介明治初期における「司法」の形成に関する一考察――江藤新平の司法台構想とその典拠にみる議論の諸契機   要旨81
小石川 裕介近代日本の公益事業規制――市町村ガス報償契約の法史学的考察   要旨113
陶安 あんど唐律共犯概念再考――大陸法的な理解から英米法的な理解へと視点をかえて   要旨147
ポール・ブランドイングランドの裁判官と裁判―― 一一七六〜一三〇七年   要旨163
 【学界動向】
佐藤 団EU拡大とヨーロッパ都市法研究――ザクセン・マクデブルク法研究を例として 要旨191
 【書評】
大平 聰鎌田元一 律令国家史の研究223
坂上康俊榎本淳一 唐王朝と古代日本236
古瀬奈津子佐藤全敏 平安時代の天皇と官僚制241
根ヶ山泰史佐々木文昭 中世公武新制の研究246
村井章介大山喬平編 中世裁許状の研究255
福田千鶴藤井讓治 徳川将軍家領知宛行制の研究262
林 由紀子小島信泰 近世浅草寺の寺法と構造268
瀧井一博堅田剛 明治文化研究会と明治憲法――宮武外骨・尾左竹猛・吉野作造274
中網栄美子大石一男 条約改正交渉史一八八七〜一八九四278
神保文夫小倉宗 近世中後期幕府の上方支配――『御仕置例類集』の検討を中心に282
山中永之佑居石正和 明治地方制度の成立とその特徴(一)〜(七・完)286
川村 康冨谷至編 東アジアの死刑292
山崎覚士大津透編 日唐律令比較研究の新段階 297
飯尾秀幸武漢大学簡帛研究中心・荊州博物館・早稲田大学長江流域文化研究所編 二年律令與奏讞書――張家山二四七号漢墓出土法律文獻釋讀305
若江賢三池田雄一 中国古代の律令と社会311
石岡 浩飯尾秀幸 秦・前漢初期における里の内と外――牢獄成立前史316
陶安あんど宮宅潔 秦漢刑罰体系形成史への一試論――腐刑と戌辺刑319
高村武幸鷲尾祐子 秦漢の軍功爵と民爵323
青木 敦高橋芳郎 粧奩は誰のものか――南宋代を基点にして325
高遠拓児太田出 明清時代「歇家」考――訴訟との関わりを中心に330
喜多三佳五味知子 『貞節』が問われるとき――『問心一隅』に見る知県の裁判を中心に333
松田恵美子中村元哉 中華民国憲法制定史にみる自由・人権とナショナリズム――張知本の憲法論を中心に335
高見澤磨韓相煕 十九世紀東アジアにおけるヨーロッパ国際法の受容(一)〜(四・完)337
西 英昭加藤雄三 租界社会と取引――不動産の取引から339
佐藤昇橋場弦 賄賂とアテナイ民主政――美徳から犯罪へ342
吉原達也ウルリッヒ・マンテ/田中実・瀧澤栄治訳 ローマ法の歴史351
柴野浩樹井上文則 軍人皇帝時代の研究――ローマ帝国の変容360
小田川大典J・G ・Aポーコック マキァヴェリアン・モーメント――フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統369
高橋清コ高澤紀恵 近世パリに生きる――ソシアビリテと秩序374
楠 義彦青柳かおり イングランド国教会――包括と寛容の時代379
上野 修福岡安都子 国家・教会・自由――スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗384
小室輝久金澤周作 チャリティとイギリス近代389
笹倉秀夫勝田有恒・山内進編著 近世・近代ヨーロッパの法学者たち――グラーティアヌスからカールシュミットまで394
佐野 誠牧野雅彦 国家学の再建――イェリネクとウェーバー401
橋場 弦堀井健一 古典期のアテナイ民主政に関する論争とプラトン『法律』の一記述に関する問題407
吉沢一也渡辺邦夫 アテナイの法廷とソクラテス410
毛利 晶佐々木健 「ルーケリア碑文」に見る共和政中期ローマ世界における宗教法制の一断面(一)〜(二・完)414
林田伸一正本忍 近世フランスにおける地方警察の創設――オート=ノルマンディー地方のマレショーセ(一七二〇〜一七二二年)420
牧野雅彦佐野誠 マックス・ヴェーバーの講演「国家社会学の諸問題」(一九一七年)をめぐって――国家社会学と正当的支配の四類型423
 【会報】
学会記事429
報告要旨432
訃 報443
 【平成二〇年度法制史文献目録】
日本法制史文献目録1
東洋法制史文献目録19
ローマ法・西洋法制史文献目録45
 【欧文レジュメ】
 
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