法制史研究 58号 (2008年) |
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【論説】 |
柳橋 博之 | シャイバーニー『アスル』編纂過程 ― カイロ写本「賃約の書」の分析から 要旨 | 1 |
【叢説】 |
小野 博司 | 一九二〇年代における行政裁判制度改革構想の意義 ― 臨時法制審議会における行政裁判所の役割を手掛かりにして 要旨 | 47 |
十川 陽一 | 日唐営繕令の構造と特質 要旨 | 83 |
田口 正樹 | 中世中期・後期ドイツの諸侯法廷 要旨 | 111 |
【学界動向】 |
佐々木健 | 古代ローマ法における特示命令に関する研究の一潮流 ― 行政を巡る法制史の一分野として 要旨 | 141 |
【書評】 |
佐藤 全敏 | 古尾谷知浩 律令国家と天皇家産機構 | 171 |
佐藤 雄基 | 蔵持重裕 声と顔の中世史―戦さと訴訟の現場より | 184 |
山崎 覚士 | 榎本 渉 東アジア海域と日中交流―9〜14世紀 | 191 |
高橋 典幸 | 田沼 睦 中世後期社会と公田体制 | 198 |
西村 安博 | 岩元修一 初期室町幕府訴訟制度の研究 | 203 |
伊藤 俊一 | 中世後期研究会編 室町・戦国期研究を読みなおす | 216 |
吉田 正志 | 藩法研究会編 大名権力の法と裁判 | 221 |
安竹 貴彦 | 坂本忠久 近世都市社会の「訴訟」と行政 | 230 |
坂本 忠久 | 塚田孝編 近世大坂の法と社会 | 235 |
堅田 剛 | 村上一博編著 日本近代法学の揺籃と明治法律学校 | 240 |
小沢 隆司 | 平井一雄・村上一博編 日本近代法学の巨擘 磯部四郎研究 | 245 |
橋本 誠一 | 川口暁弘 明治憲法欽定史 | 250 |
小蜿t一郎 | 森田貴子 近代土地制度と不動産経営 | 256 |
浅古 弘 | 牛尾・居石・橋本・三阪・矢野編 近代日本における社会変動と法 | 258 |
新田 一郎 | 熊谷隆之 摂津国長洲荘悪党と公武寺社 /同〔付論〕守護代・使節・検断沙汰 | 265 |
鎌田 浩 | 稲垣知子 江戸幕府の婚姻政策(一)〜(四・完) | 267 |
田中亜紀子 | 新井 勉 旧刑法における内乱罪の新設とその解釈 /同 明治四〇年刑法の成立と内乱罪――朝憲紊乱を中心として /同 改正刑法仮案の編纂と内乱罪 | 270 |
高見澤 磨 | 須藤瑞代 中国「女権」概念の変容――清末民初の人権とジェンダー | 274 |
山田 賢 | 孫 江 近代中国の革命と秘密結社――中国革命の社会史的研究(一八九五〜一九五五) | 278 |
佐藤 慎一 | 野村浩一 近代中国の政治文化――民権・立憲・皇権 | 285 |
角谷 常子 | 水間大輔 秦漢刑法研究 | 292 |
荒武 達朗 | 山本英史 清代中国の地域支配 | 299 |
植松 正 | 高橋文治編 烏台筆補の研究 | 306 |
柿沼 陽平 | 渡邉英幸 秦律の夏と臣邦 | 312 |
藤田 高夫 | 石岡 浩 前漢時代の賣爵と刑罰免除――爵の本質的機能とは | 317 |
廣瀬 薫雄 | 柿沼陽平 漢代における銭と黄金の機能的差異 | 321 |
石岡 浩 | 廣瀬薫雄 王杖木簡新考――漢代「律令学」の角度から | 325 |
中村 正人 | 冨谷 至 儀禮と刑罰のはざま――賄賂罪の變遷 | 328 |
楯身 智志 | 渡邉義浩 西晉における五等爵制と貴族制の成立 | 331 |
岡野 誠 | 田頭賢太朗 金吾衛の職掌とその特質──行軍制度との関係を中心に | 336 |
七野 敏光 | 大島立子 元代親族間の殺傷事件 | 341 |
三上 喜孝 | 岡野 誠 北宋天聖令雑令中の水利法規について | 345 |
石川 英昭 | 寺田浩明 「非ルール的な法」というコンセプト――清代中国法を素材として | 349 |
小口 彦太 | 宮川 基 満洲国刑法の研究 | 354 |
小室 輝久 | 宮本隆史 一九世紀英領海峡植民地における監獄制度、一八二〇―一八七〇年代/同 植民地統治と監獄制度──19世紀中葉の海峡植民地における囚人の管理 | 360 |
平野 敏彦 | 角田幸彦 キケロー伝の試み――キケローとその時代 | 365 |
小川 浩三 | ゲオルク・クリンゲンベルク/瀧澤栄治訳 ローマ債権法講義 | 369 |
加藤 哲実 | 岩波敦子 誓いの精神史 中世ヨーロッパの〈ことば〉と〈こころ〉 | 372 |
石井 三記 | 二宮宏之 フランス アンシアン・レジーム論――社会的結合・権力秩序・叛乱 | 376 |
中村 浩爾 | 川崎信敬 エドゥアルト・ガンスとドイツ精神史――ヘーゲルとハイネのはざまで | 387 |
白木 太一 | 山田朋子 ポーランドの貴族の町――農民解放前の都市と農村、ユダヤ人 | 391 |
師尾 晶子 | 伊藤 正 初期ギリシア土地制度理解のための一考察――共有地から公有地へ | 395 |
葛西 康徳 | 池津哲範 古典期ギリシアの聖域逃避を成立させる観念と“hiketeia(嘆願)” | 397 |
栗原 麻子 | 佐藤 昇 紀元前四世紀アテナイの対外交渉と贈収賄 | 402 |
吉原 達也 | 伊藤雅之 古代ローマの対外クリエンテラ――パトロキニウムから見る共和政末期から元首政初期の対外政策 | 404 |
林 智良 | 吉田俊一郎 クィンティリアーヌスの審議弁論に関する理論について | 408 |
島田 誠 | 本間敏行 帝政期都市ローマにおける消防活動と社会的地位――消防隊とウィクス | 410 |
吉村 朋代 | 森 光 古典期ローマ法における無償住居提供の法的性質決定/同 無償住居提供のコンセンサスの法的拘束力 | 412 |
南川 高志 | 大清水 裕 三世紀後半のイタリア統治の変容と都市社会――コモ出土碑文再考 | 415 |
五十君麻里子 | 林 信夫 『勅法彙纂』第4巻第21章第17法文について――贈与「契約contractus」との関わりにおいて | 417 |
北野 かほる | 朝治啓三 バロンの反乱と一二五八年‐六五年の王国共同体 | 420 |
朝治 啓三 | 深尾裕造 旅する裁判所――巡回陪審裁判所成立史素描 | 427 |
水林 彪 | 榎村寛之氏の「書評」に応える | 429 |
【会報】 |
学会記事 | 449 |
報告要旨 | 452 |
訃 報 | 460 |
【追悼の辞】 |
寺田浩明 | 滋賀秀三先生を偲ぶ | 461 |
田中 実 | 三浦澄雄先生を偲んで | 466 |
三成賢次 | 林毅先生追悼の辞 | 469 |
【平成十九年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 21 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 57 |
【欧文レジュメ】 |