法制史研究 61号 (2011年) |
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【論説】 |
橋本 誠一 | 明治初年の聴訟事務――松江藩郡奉行所文書を手がかりに 要旨 | 1 |
【叢説】 |
松園 潤一朗 | 室町幕府の安堵と施行――「当知行」の効力をめぐって 要旨 | 51 |
三橋 陽介 | 中国国民政府初期における反省院の設置と人事――党系統の情報機関と司法機関の連繋 要旨 | 83 |
苑田 亜矢 | ベケット論争と二重処罰禁止原則 要旨 | 117 |
【学界動向】 |
松田 恵美子 | 台湾法制史と土地法研究 要旨 | 151 |
高橋 直人 | ドイツ近代刑法史研究の現在 要旨 | 171 |
【書評】 |
高見澤 磨 | 水林彪 国制と法の歴史理論――比較文明史の歴史像 | 211 |
植田 信廣 | 清水克行 日本神判史――盟神探湯・湯起請・鉄火起請 | 215 |
守屋 浩光 | 安高啓明 近世長崎司法制度の研究 | 221 |
川口 由彦 | 矢野達雄 庄屋抜地事件と無役地事件――近世伊予から近代愛媛へ、土地をめぐる法と裁判 | 224 |
石川 一三夫 | 居石正和 府県制成立過程の研究 | 231 |
梅田 康夫 | 大井喜代 日本古代の断罪手続きと本司の役割 | 236 |
田中 修實 | 松園潤一朗 室町幕府安堵の様式変化について/同 室町幕府法における「安堵」 | 238 |
安竹 貴彦 | 大平祐一 「出入」の終了――江戸時代の民事訴訟手続/同 判決がでたあと─江戸時代の「訴訟社会」像 | 241 |
坂本 忠久 | 中舎林太郎 江戸時代庶民の法的知識・技術(一)(二)(三・完)―飛騨国を中心に | 245 |
牧田 勲 | 吉田正志 『盛岡藩雑書』にみえる近世前期の幕府人相書について | 247 |
岡田 昭夫 | 渡辺浩一 江戸の高札−三類型と維持・管理/江戸の「六ヶ所」高札場と都市社会−浅草門内高札場を中心に | 250 |
山田 勉 | 和仁かや 『琉球科律』─近世琉球の成文法典 | 253 |
林 真貴子 | 橋本誠一 大審院法廷における代言人・代人――一八七五年〜一八八〇年 | 256 |
森田 明 | 田中亜紀子 明治末期から大正期における未成年犯罪者に対する言説に関する一考察/同 大正少年法における「保護」概念 | 259 |
椎名 一雄 | 宮宅潔 中国古代刑制史の研究 | 264 |
久保田 和男 | 山崎覚士 中国五代国家論 | 269 |
長岡 慎介 | 両角吉晃 イスラーム法における信用と「利息」禁止 | 274 |
中村 正人 | 寺田浩明 中国伝統法における法解釈のあり方 | 279 |
谷口 建速 | 落合悠紀 漢初の田制と阡陌についての一試論――漢「二年律令」田律二四六簡の理解をめぐって | 282 |
落合 悠紀 | 石岡浩 三国魏文帝の法制改革と妖言罪の弾圧――古代中国法の一分岐点 | 284 |
岡野 誠 | 陶安あんど 唐律共犯概念再考――大陸法系的な理解から英米法系的な理解へと視点をかえて | 286 |
七野 敏光 | 岩井茂樹 元代行政訴訟と裁判文書――『元典章』附鈔案牘「都省通例」を素材として | 290 |
鈴木 秀光 | 森田成満 清代法に於ける同謀共殴致死事案の処罰の仕組み/同 清代刑法に於ける共同犯罪/同 清代刑法に於ける自殺関与者の罪責 | 292 |
森田 成満 | 中村正人 清律における自首制度の変遷について――強盗犯の自首を中心にして | 295 |
赤城 美恵子 | 高遠拓児 清代秋審文書と「蒙古」―― ―十八世紀後半〜二十世紀初頭の蒙古死刑事案処理について | 297 |
矢木 毅 | 鄭裕靜 韓国刑罰の歴史的変遷とその背景――古代と中世時代を中心に | 300 |
林 智良 | 木庭顕 ローマ法案内――現代の法律家のために | 303 |
田中 実 | 石川博康 「契約の本性」の法理論 | 309 |
稲元 格 | 神寳秀夫 中・近世ドイツ都市の統治構造と変質――帝国自由都市から領邦都市へ | 314 |
若曽根 健治 | 池田利昭 中世後期ドイツの犯罪と刑罰――ニュルンベルクの暴力紛争を中心に | 319 |
西村 稔 | 木村俊道 文明の作法――初期近代イングランドにおける政治と社交 | 324 |
北野 かおる | ホウルズワース他/西山敏夫訳 英米法の歴史家たち | 328 |
波多野 敏 | オリヴィエ・ブラン/辻村みよ子監訳 オランプ・ドゥ・グージュ――フランス革命と女性の権利宣言 | 333 |
五十君 麻里子 | 田中 実 Publicum概念および私人の合意によっては変更できないius publicumについて――一六世紀のブリソン『法律用語辞典』とキュジャースD.2.14.38註解を手がかりに | 338 |
葛西 康徳 | 古山正人 キュテラとキュテロディケス スパルタのペリオイコイの法的軍事的関係 | 340 |
吉原 達也 | George Mousourakis, Ius civile in artem redigere: Authority, Method and Argument in Roman Legal Science | 345 |
西村 隆誉志 | 水野浩二 中世学識法訴訟における職権と当事者――「効用ある一節(clausula salutaris)」についての覚え書き(一)(二・完) | 347 |
的場 かおり | 遠藤泰弘 ギールケの連邦国家論 | 351 |
沢田 裕治 | 栗原眞人 イングランド銀行と陪審――一八一八年一二月開廷期のオールド・ベイリ | 353 |
田村 理 | 波多野敏 所有・労働・扶助――フランス革命期における生存の手段 | 356 |
井上 琢也 | 的場かおり ガンス「普遍法史Universalrechtsgeschichte」の生成とその特徴-――ユダヤ人解放政策とナショナリズムのはざまで | 358 |
長又 高夫 | 拙著「法書『明法条々勘録』の法的性格」に関する梅田康夫氏の書評に接して | 363 |
大内 孝 | 拙著『アメリカ法制史研究序説』に対する松浦好治氏の書評に接して | 365 |
水林 彪 | 石井三記氏の書評に接して | 370 |
【会報】 |
学会記事 | 376 |
報告要旨 | 378 |
訃報 | 387 |
【追悼の辞】 |
小野 博司 | 藤原明久先生を偲ぶ | 389 |
【平成二二年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 32 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 55 |
【欧文レジュメ】 |