法制史研究 50号 (2000年) |
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【論 説】 |
葛西康徳 | 古代ギリシアにおける「紛争」に対する対応の二つの側面について──peithomai / peithoを手掛かりとして── | 1 |
藤原明久 | 明治初年における土地相続法の展開 | 43 |
【叢 説】 |
河野恵一 | 戦国大名毛利氏の喧嘩処理に関する一考察──『喧嘩両成敗法』の評価をめぐって── | 87 |
稲垣知子 | 近世大名の婚姻範囲──享保九年・宝暦一三年の幕府婚姻奨励法令について── | 117 |
石岡 浩 | 漢代有期労役刑制度における復作と弛刑 | 137 |
陶安あんど | 明代の審録──罪名例の伝統にみる朝審と秋審制度── | 161 |
太田 出 | 清中期江南デルタ市鎮をめぐる犯罪と治安──緑営の防制度の展開を中心として── | 205 |
苑田亜矢 | 一二世紀イングランドにおける教皇庁への上訴をめぐって──一一六四年のクラレンドン法第八条および一一七二年のアヴランシュの和約の再検討── | 233 |
【書 評】 |
植田信広 | 辻本弘明 中世武家法の史的構造一法と正義の発展史論 | 267 |
神崎直美 | 山本英二 慶安御触書成立試論 | 273 |
大平祐一 | 坂誥智美 江戸城下町における「水」支配 | 278 |
小柳春一郎 | 大久保泰甫・高橋良彰 ボワソナード民法典の編纂 | 282 |
原田敬一 | 山中永之佑 日本近代地方自治制と国家 | 284 |
森田 悌 | 小林 宏 日本律の──その立法上の不備について── | 292 |
田中修實 | 古澤直人 『玉葉』にみえる「謀叛」用例について・同 御成敗式目九条成立の前提──平安遺文・鎌倉遺文の『謀叛』用例の検討から── | 294 |
山田 勉 | 陶山宗辛 御定書七三条について | 296 |
安竹貴彦 | 守屋浩光 近世後期における畿内集団訴願の法的性質──「政策形成訴訟」としての把握を通じて | 298 |
早川秋子 | 横山百合子 天保人別改令の再検討──都市住民構造の視点から── | 301 |
坂本忠久 | 和仁かや 追放刑にみる公儀御仕置の変質と国制──天保期の追放刑改正論議をてがかりとして── | 303 |
橋本誠一 | 矢野達雄 伊予三藩における庄屋役地の形成と展開──庄屋抜地訴訟・無役地事件の歴史的前提── | 305 |
居石正和 | 荒木田岳 「大区小区制」の成立過程と学校行政・同 「大区小区制」下の町村合併と郡区町村編成法──明治初年における町村の合併・連合と戸長管区制── | 309 |
中野目徹 | 岡田昭夫 「法令全書」創刊考 | 313 |
重松一義 | 田中亜紀子 明治三十三年感化法に関する一考察──未成年犯罪者から不良少年の処遇へ── | 315 |
森謙二 | 山中永之佑 池敷所有権の帰属について──和泉国大島郡福田村清水池の場合── | 317 |
布田 勉 | 川口暁弘 憲法学と国体論──国体論者美濃部達吉── | 320 |
奥村郁三 | 辻 正博 流刑とは何か──唐律の流刑再考── | 323 |
岡野 誠 | 兼田信一郎 戴建国氏発見の天一閣博物館所蔵北宋天聖令田令について──その紹介と初歩的整理── | 326 |
大澤正昭 | 柳田節子 宋代裁判における女性の訴訟 | 329 |
徳永洋介 | 陶安あんど 中国刑罰史における明代贖法──唐律的「贖刑」概念との比較── | 331 |
滋賀秀三 | 鈴木秀光 詳結──清代中期における軽度命盗案件処理── | 334 |
森田成満 | 中村茂夫 秋審余滴・高遠拓児 清代秋審制度と秋審條款──とくに乾隆・嘉慶年間を中心として──・同 秋審勾決考──清代における死刑執行の手続き── | 336 |
寺田浩明 | 森田成満 清代法に於ける墳塚の秩序 | 340 |
高見澤磨 | 松田恵美子 現代中国大陸民事裁判理論の課題と伝統中国法の視角 | 342 |
宮沢千尋 | 松尾信之 一九世紀末ベトナム北部の訴訟文書からみた「国家」、村落、村落内有力者 | 344 |
谷口貴都 | 西村隆誉志 ローマ損害賠償法理論史──法律論の歴史過程── | 347 |
西村隆誉志 | 谷口貴都 ローマ所有権譲渡法の研究 | 351 |
野上博義 | 石井三記 18世紀フランスの法と正義 | 357 |
林 信夫 | 五十君麻埋子 学説彙纂のcaisaの用法に関する覚書 | 362 |
神寶秀夫 | 西川洋一 一三世紀の君主立法権概念に関するノート──教皇権を素材として── | 364 |
田中俊之 | 小倉欣一 盗賊騎士の名誉と帝国都市の自由──中世ドイツの戦争と平和をめぐって── | 370 |
稲元 格 | 若曽根健治 報復としての差押えについて──中世後期ドイツの都市史料から── | 372 |
高友希子 | 深尾裕造 レスボスの職人の定規──不文法学的立法解釈論の系譜を求めて── | 376 |
渋谷聡 | 山本文彦 近世ドイツ帝国国制に関する一考察 | 380 |
辻泰一郎 | 松本尚子 『ポリツアイブレッター』と『官房通信』──ライン同盟公法論における行政(法)専門誌の役割── | 383 |
小室輝久 | 小西直弥 イギリス地方自治における公共性観念の展開に関する序論的考察──一八三五年都市法人法をめぐって── | 385 |
【会 報】 |
学会記事 | 393 |
報告要旨 | 396 |
訃 報 | 408 |
【平成一一年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 42 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 68 |
【欧文レジュメ】 |