法制史研究 48号 (1998年) |
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【論 説】 |
岡 邦信 | 鎌倉幕府法の制定過程について | 1 |
【叢 説】 |
岡田昭夫 | 「法令全書」創刊考 | 35 |
林真貴子 | 勧解から督促手続への変化――最も利用された紛争解決制度の考察―― | 61 |
神寶秀夫 | 近世ドイツ領邦絶対主義をめぐる諸問題――拙著『近世ドイツ絶対主義の構造』(創文社、一九九四年) への書評批判に答えて―― | 93 |
【学界動向】 |
大津 透 | 律令制研究の成果と展望 | 119 |
【《ミニ・シンポジウム》】 |
【近世における国割と法の諸相】 |
【報告】 |
ハインツ・モーンハウプト(松本尚子訳) | 十七〜十九世紀ドイツにおける法源体系内の法律、特権、判決、国制 | 154 |
山本博文 | 日本近世の王権と儀礼 | 171 |
大川四郎 | 一八世紀オルレアンの法曹界――ギヨーム・フランソワ・ルトローヌ(一七二八―一七八〇)周辺の法文化について―― | 180 |
松本尚子 | ドイツ近世の国制と公法――帝国・ポリツァイ・法学―― | 186 |
【書 評】 |
梅田康夫 | 利光三津夫・長谷山彰 新・裁判の歴史 | 195 |
新田一郎 | 笠松宏至 中世人との対話 | 201 |
砂川和義 | 藤木久志 村と領主の戦国世界 | 207 |
成瀬高明 | 高木侃編 縁切寺東慶寺史料 | 211 |
田口昌樹 | 高久嶺之介 近代日本の地域社会と名望家 | 213 |
笹川隆太郎 | 佐々木高雄 戦争放棄条項の成立経緯 | 218 |
虎尾俊哉 | 鎌田元一 大宝二年西海道戸籍と班田 | 222 |
森田 悌 | 佐藤全敏 所々別当制の特質 | 225 |
佐藤宗諄 | 今 正秀 摂政制成立考 | 228 |
漆原 徹 | 菅野文夫 執筆・請人・口入人――十一・十二世紀の土地証文から―― | 230 |
伊藤一義 | 七海雅人 鎌倉幕府の買得安堵・同 鎌倉幕府の配分安堵――御家人未処分所領のゆくえ―― | 232 |
西村安博 | 佐藤秀成 和与状裏封と譲状外題安堵に関する一考察 | 236 |
石井紫郎 | 谷口真子 近世の実力行使と喧嘩両成敗――近世の法と理―― | 239 |
神保文夫 | 吉田正志 盛岡藩「文化律」と借金銀取捌法について | 241 |
坂本忠久 | 平川 新 幕府官僚と利益集団 | 243 |
浦本寛雄 | 近藤佳代子 民法改正要綱における夫婦財産関係規定の改正 | 246 |
堅田 剛 | 居石正和 府県制の編纂と『ロエスレル氏府県郡制論』 | 248 |
吉井蒼生夫 | 青木人志 ハメルの見た旧刑法 | 251 |
浅古 弘 | 新井 勉 明治一六年参事院の刑法論小考――明治政府の憲法構想と刑法秩序の不整合序説―― | 254 |
川村 康 | 梅原郁編 前近代中国の刑罰 | 257 |
滋賀秀三 | 仁井田陞著(池田温編集代表)唐令拾遺補――附唐日両令対照一覧―― | 261 |
川勝 守 | 夫馬 進 中国善会善堂史研究 | 266 |
三浦 徹 | 佐藤次高 State & Rural Society in Medieval Islam : Sultans, Muqta's & Fallahun | 269 |
唐澤靖彦 | 寺田浩明 権利と冤抑――清代聴訟世界の全体像―― | 274 |
松田恵美子 | 佐立治人 舊中国の地方裁判と法律――法律に従わない判決が持つ意味―― | 277 |
奥村郁三 | 森田成満 清代家族法に於ける教令の秩序とその司法的保護 | 279 |
濱田耕策 | 武田幸男 新羅官位制の成立にかんする覚書 | 281 |
井上和枝 | 山内弘一 李朝後期の戸籍編成について――特に地方の場合を中心に――・吉田光男 一六六三年『漢城府北部戸籍』にみえる身分標識と身分・職役 | 285 |
上山安敏 | 村上淳一 〈法〉の歴史 | 289 |
石井三記 | 森征一・岩谷十郎編 法と正義のイコノロジー | 295 |
葛西康徳 | 橋場 弦 丘のうえの民主政――古代アテネの実験―― | 300 |
宮嵜麻子 | 吉村忠典 古代ローマ帝国――その支配の実像―― | 304 |
小菅芳太郎 | 林 智良 共和政末期ローマの法学者と社会――変容と胎動の世紀―― | 309 |
江川 温 | 佐藤彰一 修道院と農民――会計文書から見た中世形成期ロワール地方―― | 314 |
黒田忠史 | 前川和也編著 ステイタスと職業――社会はどのように編成されていたか―― | 319 |
稲元 格 | 斯波照雄 中世ハンザ都市の研究――ドイツ中世都市の社会経済構造と商業―― | 323 |
若曽根健治 | 上山安敏・牟田和男 魔女狩りと悪魔学 | 327 |
三成賢次 | 岡本明編著 支配の文化史――近代ヨーロッパの解読―― | 332 |
北住炯一 | 三成賢次 法・地域・都市――近代ドイツ地方自治の歴史的展開―― | 337 |
高畑輝久 | 川田 昇 イギリス親権法史 | 341 |
小川浩三 中世学識法における判決と慣習法――教会法学者ヨハネス・アンドレアエの『慣習法論』とその学説史的前提――田中 実 | 345 |
阪上眞千子 | 榊原康文 一三世紀前半フェデリーコ二世統治下のシチリア王国における「司法官」――「シチリア王国勅法集成」の検討を中心に―― | 348 |
和田卓朗 | 高橋直人 近代刑法形成期における「魔女裁判」――バイエルン刑事法典(一七五一年)の処罰規定とその実際―― | 350 |
高田 実 | 高畑輝久 一九世紀のイングランド救貧法 | 355 |
三成美保 | 南野佳代 近代家族と女性労働者――保護と身体化―― | 358 |
【会 報】 |
学会記事 | 362 |
報告要旨 | 364 |
訃 報 | 376 |
【追悼の辞】 |
林 紀昭 | 前田正治先生の御逝去を悼む | 377 |
【平成九年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 37 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 56 |
【欧文レジュメ】 |