法制史研究 47号 (1997年)
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 【論 説】
水林 彪『古事記』への道――律令国家論のための序説――1
 【叢 説】
長又高夫「和与」概念成立の歴史的意義――法曹至要抄にみる法創造の一断面――63
 【学界動向】
直江真一成立期コモン・ロー研究の現状――『ポロック=メイトランド百周年記念論文集』の紹介――87
 【《ミニ・シンポジウム》】
 【近代日本の法典編纂――一八八〇年刑法(旧刑法)を再読する――】
 【報告】
吉井蒼生夫総論――一八八〇年刑法(旧刑法)再読の視角――140
藤田 正明治一三年刑法の近代的性格148
岩谷十郎旧刑法の編纂における「旧なるもの」と「新なるもの」155
青木人志西欧の目に映った旧刑法163
小沢隆司日本刑法制定史論の新たな視角――「法典編纂の国際的条件」再考――169
討論175
 【書評】
大津 透石上英一 律令国家と社会構造177
井ヶ田良治河音能平編 中世文書論の視座182
西谷正浩高橋秀樹 日本中世の家と親族188
安竹貴彦京都町触研究会編 京都町触の研究193
鎌田 浩小林宏・高橋博編 熊本藩法制史料集198
高木 侃氏家幹人 不義密通―禁じられた恋の江戸――201
神崎直美高橋 敏 江戸の訴訟――御宿村一件顛末――205
矢野達雄吉井蒼生夫 近代日本の国家形成と法209
白石玲子福島正夫(利谷信義編) 福島正夫著作集第二巻 家族214
居石正和福島正夫(大島美津子編) 福島正夫著作集第九巻 地方制度219
吉井蒼生夫児島惟謙研究班 児島惟謙の航跡223
小口雅史梅田康夫 家畜貸与(cattle-loan)と出挙米228
大隅清陽吉川真司 律令官司制論231
森田 悌大津 透 摂関期の陣定――基礎的考察――235
岡 邦信高橋典幸 鎌倉幕府軍制の構造と展開――「武家領対本所一円地体制」の成立――237
田中修實菱沼一憲 鎌倉幕府地頭御家人制の形成と追討使239
岩元修一新田一郎 「由緒」と「施行」――「将軍親裁」の構造と基礎――242
辻本弘明中島圭一 中世後期における土倉債権の安定性244
吉田徳夫前川祐一郎 戦国期京都における室町幕府法と訴訟247
藤田 覚鶴田 啓 近世大名の官位叙任過程――対馬藩主宗義倫・義誠の事例を中心に――249
大平祐一神保文夫 江戸幕府出入筋の裁判における本公事・金公事の分化について252
宮崎克則八鍬友広 近世的法秩序と目安往来物258
山田 勉吉田正志 仙台藩の所晒ならびに所仕置について260
中山光勝後藤武秀 新律綱領下における情状酌量263
山中永之佑村上一博 明治一〇年司法省丁第四六号達と婚姻の成立要件266
近藤佳代子浦本寛雄 日本近代離婚法の展開と明治民法――契機の多様性と収束――269
近江幸治藤原明久 明治前半期における連帯債務法――フランス民法継受の諸相――273
岩村 等林真貴子 勧解制度消滅の経緯とその論理277
藤原明久大河純夫 明治民法における行為能力の制限――明治前期法曹法と民法典の編纂――280
石川一三夫松田宏一郎 福沢諭吉と『公』・『私』・『分』の再発見282
池田 温中村裕一 唐代公文書研究286
堀 直小松久男 革命の中央アジア――あるジャディードの肖像――291
和田 萃池田 温 唐・日喪葬令の一考察――条文排列の相違を中心として――296
滋賀秀三張 建国 前漢文帝刑法改革とその展開の再検討299
岡野 誠池田 温 北京図書館蔵開元戸部格残巻簡介303
上田 信中島楽章 明代徽州の一宗族をめぐる紛争と同族統合305
川勝 守夫馬 進 訟師秘本の世界308
佐々木揚岡本隆司 広東洋行考――洋行に関する新旧史料を通じて――309
黨 武彦黒田明伸 二〇世紀初期太原縣にみる地域経済の原基311
六反田豊森平雅彦 高麗後期の賜給田をめぐる政策論義について――一四世紀初葉の政局情勢にみるその浮上背景――314
桑野栄治有井智徳 朝鮮初期馬政研究317
吉野 誠糟谷憲一 李朝後期の権力構造の歴史的特質――門閥と党派――320
井上和枝嶋 陸奥彦 朝鮮時代後期の村落構成の動態――大丘戸籍の分析――322
莵原 卓森本公誠 アラブ征服地における私的土地所有の起源をめぐって325
塙 浩佐藤篤士・林毅編著 司法への民衆参加――西洋における歴史的展開――328
若曽根健治稲元 格 ドイツ中世都市「私」法の実証的研究――中世リューベック法の不動産法的な分析――331
遠藤孝夫増井三夫 プロイセン近代公教育成立史研究336
本池 立中谷 猛 近代フランスの自由とナショナリズム340
石部雅亮若尾祐司 近代ドイツの結婚と家族348
増井三夫遠藤孝夫 近代ドイツ公教育体制の再編過程352
五十君麻里子小山 昇 ローマ法上の共有物分割訴訟について357
神宮 典夫林 信夫 帝政後期ローマにおける利息法の機能359
小川浩三源河達史 グラーティアーヌス教令集における宣誓と偽誓360
服部良久田口正樹 一三世紀後半ドイツの帝国国制――ルードルフ一世の帝国領回収政策を中心に――364
野崎直治桜井利夫 トリール大司教領国における城塞と領域政策368
栗原真人栗田和典 「統治しがたい」囚人たち――一七二〇年代のロンドン・フリート債務者監獄――372
佐々木真正本 忍 La maréchausée au ]XVe siècle374
屋敷二郎荒井 真 啓蒙期ドイツにおける大学改革の目的とその成果――ゲッティンゲン大学を中心として――377
浅香吉幹大内 孝 連合規約時代のアメリカ法曹――マサチューセッツ及びヴァジニアに見る「アメリカ型法曹」醸成過程の一側面――379
平田公夫松本尚子 ベルクのポリツァイ概念――一九世紀初頭ドイツの国家目的論と権力分立論の一例――383
大内 孝浅香吉幹 一九世紀アメリカのコモン・ローの構造――スウィフト対タイスン判決の再評価――386
中谷 猛野村啓介 ルイ=ナポレオンの帝制的「秩序」構想――七月王制期における諸著作の包括的分析――389
野呂 充角松生史 「古典的収用」における「公共性」の法的構造――一八七四年プロイセン土地収用法における「所有権」と「公共の福祉」――・同 土地収用手続における「公共」の観念――一八七四年プロイセン土地収用法を素材として――393
田中 実野田龍一 夫婦間贈与の「固め」の範囲について――サヴィニーおよびボアソナードのローマ法源解釈――・同 ボアソナードの夫婦間贈与論――婚姻中における夫婦間贈与の取消をめぐって――397
三成美保小谷真男 親子関係をめぐる国家制定法と〈私人たちの法〉――一九世紀イタリア法秩序の重層的構造について――401
神寶秀夫西川洋一 Volksgeschichte と Verfassungsgeschichte――ドイツ国制史研究史への一視角――404
長谷山彰水本浩典氏の書評に接して409
 【会 報】
 学会記事413
 報告要旨416
 訃 報425
 【追悼の辞】
田中修實 我が回想の大饗亮先生――逝去を悼んで――426
小林 宏 水戸部正男先生を偲ぶ430
上山安敏 田中周友先生を偲ぶ433
 【平成八年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録1
 東洋法制史文献目録33
 ローマ法・西洋法制史文献目録50
 【欧文レジュメ】
 
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