法制史研究 43号 (1993年)
[ 42号目次 | 44号目次 ]
 【論 説】
北野かほる中世末期イングランドの秩序維持政策――騒擾法 Statute of Roit の成立過程――1
長谷山彰日本古代における賠償制と固有法――記紀・中国史書にみえる財産刑と住居焼却慣行をめぐって――73
齋川 眞法史学の位置と方法について117
 【叢 説】
下沢 敦鎌倉幕府法令から眺めた「悪党」並びに鎌倉幕府の「悪党」検断に関する諸問題199
林 順子近世における渡船場支配――尾張藩領内田渡・起渡を中心として――243
和田正広明代科挙制度の科目の特色――判語の導入をめぐって――271
 【書 評】
龍前佳子遠山美都男 大化改新――六四五年六月の宮廷改革――309
小沢隆司安藤精一 近世公害史の研究310
加藤順一虎尾達哉 八世紀前半における参議の任用について――延喜式諸写本付収「歴運記」の史料批判――314
大平祐一陶山宗幸 江戸幕府の刑事内済――傷害罪の検討を中心として――317
神崎直美中川 学 江戸幕府「鳴物禁止令」の展開とその特質――近世前中期における江戸町触を中心に――321
林由紀子神崎直美 農民の日記から見た村法制定過程323
中野目徹角田 茂 太政官制・内閣制下の元老院325
原 禎嗣藤田 正 元老院の権限問題――国家形成における地方と中央――327
矢野祐子岩谷十郎 明治期司法官の近代法適用をめぐる逡巡――旧刑法の運用実態分析・総則規定を中心として――329
根本敬彦瀧川叡一 明治初期の身代限法制331
村上一博近藤佳代子 明治民法における妻の日常家事代理権333
藤田 正矢野祐子 旧刑法における「祖父母父母ニ對スル罪」の成立334
足立昌勝吉井蒼生夫 現行刑法の制定とその意義337
田口昌樹山中永之佑 市制特例撤廃運動と都市名望家――大阪市を事例とする考察(一)(二・完)――338
島 善高池田 温編 中国礼法と日本律令制342
坂上康俊中村裕一 唐代官文書研究347
梅原 郁中嶋 敏編 宋史選挙志訳註(一)354
岩井茂樹小山正明 明清社会経済史研究359
岡田英弘島田正郎 清朝蒙古例の実効性の研究365
松崎つね子鶴間和幸 古代中華帝国の統一法と地域――秦帝国の法の統一とその虚構性――371
滋賀秀三冨谷 至 王杖十簡373
窪添慶文小尾孟夫 六朝時代における都督制の展開375
中村圭爾川合 安 南朝・宋初の「同伍犯法」の論議377
気賀澤保規野中 敬 隋の税制改革――丁租・丁調の成立をめぐって――379
關尾史郎池田 温 中国古代の租佃契(上・中・下)381
中田篤郎岡野 誠 敦煌資料と唐代法典研究――西域発見の唐律・律疏断簡の再検討――386
妹尾達彦高橋継男 新唐書食貨志記事の典拠史料覚書(一)(二)(三)388
中村茂夫川村 康 唐五代杖殺考391
金子泰晴高橋 徹 宋初寄禄官淵源考393
高橋芳郎植松 正 務限の法と務停の法395
遠藤隆俊小島 毅 嘉靖の礼制改革について398
中見立夫加藤直人 清代新疆の遣犯について400
大谷敏夫稲田清一 清末江南の鎮董について――松江府・太倉州を中心として――403
高見澤磨宮坂 宏 抗日根拠地の司法原則と人権保障405
高見澤磨高橋芳郎 中国における人民調解委員会407
森田成満張 勇 中国の行政争訟制度――その歴史と現状――409
白井 駿山崎元一 古代インドの王権――ヒンドゥー法典類を史料として――410
三浦 徹佐藤次高 十一−十二世紀シリア地方社会の裁判官――トリポリとジャバラの場合――412
岩武昭男林佳世子 一六世紀イスタンブルの住宅ワクフ414
松村勝二郎小山貞夫 絶対王政期イングランド法制史抄説417
沢田裕治斎藤絅子 西欧中世慣習法文書の研究――「自由と自治」をめぐる都市と農村――433
海原文雄森泉 章編 イギリス信託法原理の研究――F・W・メイトランドの所説を通して――441
海原文雄F・W・メイトランド著・トラスト60・エクイティ研究会訳 エクイティ441
一柳俊夫伊藤貞夫 アテネ人庶子の法的地位をめぐって――古代ギリシア史研究の一動向――・同 ポリス社会とパトロネジ445
眞下英信仲手川良雄 イゼーゴリアの意義――伝クセノフォン『アテナイ人の国制』T.12について――449
熊野 聰三浦弘萬 ゲルマンの民会をめぐる諸問題・同 ゲルマンの民会――その基本的性格と変遷――451
山内 進若曽根健治 中世の慣習概念をめぐる諸問題455
佐藤伊久男沢田裕治 中世コモン=ローにおける和解譲渡459
稲元 格小倉欣一 中世フランクフルトの市民と自由・同 帝国都市フランクフルトの参審人裁判所とオーベルホーフ機能461
牟田和男林 毅 中・近世ケルン市における魔女裁判465
牟田和男林 毅 中世都市ケルンにおける教会の経済活動に対する規制467
林 毅牟田和男 東南ドイツの魔女裁判468
阪口修平仲内英三 フリードリヒ・ヴィルヘルム一世時代のラントラート任命・同 フリードリヒ二世時代のラントラート任命(上)(下)470
黒田忠史稲元 格 『リューベック法』研究のための一つの覚書・同 一九・二〇世紀におけるリューベック不動産法研究の展開・同 中世都市リューベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(一〜四・完)473
高橋清徳石井三記 フランス革命期の法学教育・司法制度・法曹479
市川実穂朝治敬三 シモン・ド・モンフォールの妻484
坂東行和石井幸三 ベンタム『憲法典』第一巻について(一)(二・完)488
大野秀夫栗原真人 秘密婚とイギリス近代(1)〜(4)488
佐藤彰一林毅氏の「批評」に寄せて495
長谷山彰齋川眞氏の書評を読みて496
 【会 報】
 学会記事503
 報告要旨505
 訃 報518
 【追悼の辞】
石井紫郎 石井良助先生の逝去を悼んで519
 【平成四年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録1
 東洋法制史文献目録21
 ローマ法・西洋法制史文献目録47
 【欧文レジュメ】
 
[ 42号目次 | 44号目次 ]


to HomePage [ framenonframe ]