法制史研究 42号 (1992年)
[ 41号目次 | 43号目次 ]
 【論 説】
林由紀子尊長殺傷重罰挽定から見た江戸時代の嫁と舅姑――唐・明律との比較において――1
 【叢 説】
伊藤一義山城国東寺領上野荘下司秦清兼の一動向――暦応三〜四年の名主職「相論」を中心に――73
新井 勉「大津事件」の再構成93
 【学会動向】
気賀澤保規前期府兵制研究序説――その成果と論点をめぐって――123
 【シンポジウム報告】
 【日本近世・近代国家の法構造と家長権】
 【報 告】
山中永之佑問題提起154
山中 至第一報告(近世の部その一)156
藪田 貫第二報告(近世の部その二)165
近藤佳代子第三報告(近代の部その一)180
白石玲子第四報告(近代の部その二)186
山中永之佑総括報告196
 【討 論】
 【書 評】
下沢 敦今谷 明 天皇家はなぜ続いたか207
服藤弘司工藤祐董編 八戸藩法制史料210
浅古 弘中山 勝 明治初期刑事法の研究213
藤原明久瀧川叡一 日本裁判制度史論考217
伊能秀明筧 敏生 古代王権と律令国家機構の再編――蔵人所成立の意義と前提――221
齋川 眞長谷山彰 日本律成立過程における継受法と固有法223
下沢 敦吉田通子 鎌倉期、使庁洛中政治支配の一考察・同 鎌倉末・南北朝期の使庁民事訴訟手続き226
小笠原正仁井ヶ田良治 婚姻差別の歴史的諸相――江戸幕府の判決をつうじて――228
井ヶ田良治牧田 勲 江戸の神輿と領主法規制――神輿舁をめぐる法と無法――229
小笠原正仁藤原有和 長崎におけるキリシタン弾圧と被差別部落231
坂本忠久藪 利和 御定書七一条二五項(人を殺候もの 下手人)の機能について233
山田 勉霞 信彦・原 禎嗣 脱籍逃亡自首者の処分をめぐる若干の考察235
後藤武秀松田恵美子 日中縁坐消滅過程比較論――近代法典編纂期の一局面――237
小柳春一郎伊藤孝夫 明治初期担保法に関する一考察239
中山 勝山田 勉 明治初期直轄県刑政の展開――若松県を対象として――241
菊山正明笠原英彦 江藤新平と司法省――司法政策の政治的背景――242
前山亮吉藤原明久 条約改正会議と裁判管轄条約の成立(上)(中)(下)244
藤田 正矢野祐子 旧刑法における自首条の成立(上)(下)248
矢野祐子岩谷十郎 二つの仏文刑法草案とボアソナード・同 内閣文庫所蔵旧刑法手稿仏文草案――ボアソナードの編纂過程関与の実態――250
新井 勉寺崎 修 保安条例の施行状況について252
居石正和中尾敏充 一八九六(明治二九)年営業税法の制定と税務管理局官制254
白石玲子岡 孝 明治民法と梅謙次郎――帰国一〇〇年を機にその業績を振り返る――256
村上一博近藤佳代子 明治民法施行以後における夫婦財産関係の展開――判例の変遷――258
小沢隆司石川一三夫 陸羯南の名望家自治論――法史学の課題を求めて――259
楠精一郎前山亮吉 明治三十八年・司法改革の一考察――裁判所構成・管轄変更をめぐって――261
伊藤孝夫山中永之佑 普選・治安維持法の制定と地方制度の改正(一・二)263
金子修一中村裕一 唐代制勅研究265
滋賀秀三清明集研究会編 『名公書判清明集』(懲悪門)訳註稿《その一》《その二》271
宮坂 宏小口彦太・木間正道・田中信行・国谷知史著 中図法入門275
池田雄一重近啓樹 秦漢における徭役の諸形態280
關尾史郎三崎良章 前燕の官僚機構について282
中村圭爾野田俊昭 南朝の郡太守の班位と清濁284
内河久平杉井一臣 唐代の常選について286
気賀澤保規石見清裕 唐代外国使の皇帝謁見儀式復元288
岡野 誠戸崎哲彦 古代中国の君主号と「尊号」――「尊号」の起源と尊号制度の成立を中心に――291
中村正人川村 康 宋代折杖法初考294
川村 康高橋芳郎 務限の法と茶食人――宋代裁判制度研究(一)――・平田茂樹 南宋裁判制度小考――『朱文公文集』巻百「約束傍」を手掛かりとして――296
柳田節子永田三枝 南宋期における女性の財産権について300
池内 功植松 正 元代江南行省宰相考302
中村正人森田成満 清代刑法に於ける因果関係304
寺田浩明呉 珮君 中華民国民法典における典権概念の推移――伝統的法慣習の近代法的理解――307
七野敏光關尾史郎 高昌国の侍郎について――その所属と職掌の検討――312
重松伸司山崎利男 イギリス支配とヒンドゥー法314
林佳代子松田俊道 ワクフの解消について316
佐藤彰一渡辺節夫 フランス中世政治権力構造の研究319
林 毅比較都市研究会編 都市と共同体上・下325
平城照介世良晃志郎 西洋中世法の理念と現実330
葛西康徳三井哲夫 古典古代に於ける法の抵触について――ホメロスの時代からヘレニズム文化の終焉まで――337
熊丸光男原田俊彦 最初期 censor の活動と性格―― censor の習俗監視序論――339
渡辺節夫佐藤彰一 メロヴィング期べリィ地方における空間組織――古代的都市=農村関係の存続と展開――・同 隷属からもう一つの従属へ――フランク王国における奴隷解放と解放自由人(六−八世紀)――・同 七世紀後半トゥール司教座とサン=マルタン修道院――司教クロドベルトゥスをめぐって――341
若曽根健治西川洋一 初期中世ヨーロッパの法の性格に関する覚え書346
西川洋一若曽根健治 Nocivus terrae の概念について――一二・一三世紀の立法例から――349
平松 紘森本 矗 中世イングランドにおける関税請負制度354
沢田裕治田中正義 中世都市の慣習法とその史的基盤――ノリッヂ市の場合(一)(二・完)356
村上 裕山本文彦 ドイツ帝国クライス制度の発展――一六世紀中葉を中心に――・同 一六世紀後半の帝国クライス制度359
阪口修平千葉徳夫 一七世紀ゴータ侯国のお上(Obrigkeit)と教育――絶対主義時代におけるドイツ小領邦の一断面――363
山本文彦村上 裕 「ドナウヴェルト論駁書」(一六一一)について――ドイツ固有法としての帝国基本法――365
北野かほる朝治啓三 バロンの反乱期における特別巡回裁判記録367
中村義孝石井三記 フランス君主制の儀礼と象徴369
上山安敏山内 進 初期近代ヨーロッパにおける掠奪とその法理(一−四)371
石川一三夫三成賢次 近代プロイセンの名望家自治――その法構造と日本への継受――374
足立昌勝梅田 豊 近代刑事裁判における口頭弁論主義・自由心証主義・継続審理主義の意義と陪審制度――フランス一七九一年刑事訴訟法制定過程議会審議録からの紹介と検討――376
直江真一加藤哲実 共犯者の告発と決闘による証明――英米法における「共犯者の自白」の発生論として――378
大野秀夫海原文雄 ローマン・ダッチ法の信託(1)(2)381
神寶秀夫岩野英夫 K・クレッシェルの「法制史」観について――世良晃志郎教授の問題提起にふれて――383
梅田康夫吉田徳夫氏の批判に答えて388
 【会 報】
 学会記事391
 報告要旨393
 訃 報401
 【追悼の辞】
小林 宏 瀧川政次郎博士を悼む403
 【平成三年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録1
 東洋法制史文献目録22
 ローマ法・西洋法制史文献目録37
 【欧文レジュメ】
 
[ 41号目次 | 43号目次 ]


to HomePage [ framenonframe ]