法制史研究 41号 (1991年) |
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【論 説】 |
山中 至 | 芸娼妓契約と判例理論の展開 | 1 |
【叢 説】 |
辻本弘明 | 在地領主の歴史的位置――十一世紀の在地裁判権の生成過程を検討する―― | 45 |
坂本忠久 | 江戸の人足寄場の性格とその変化をめぐって | 81 |
陶山宗辛 | 江戸幕府の刑事内済――傷害罪の検討を中心として―― | 101 |
三成美保 | 血族相続と家族――チューリヒ法を中心に―― | 129 |
【学界動向】 |
大平祐一 | 近世の訴訟、裁判制度について | 163 |
【書 評】 |
梅田康夫 | 長谷山彰 律令外古代法の研究 | 217 |
鎌田 浩 | 高木 侃 縁切寺満徳寺の研究 | 222 |
曽根ひろみ | 藤井嘉雄 大坂町奉行と刑罰 | 228 |
荒井貢次郎 | 上杉 聡 明治維新と賤民廃止令 | 234 |
山田 勉 | 霞 信彦 明治初期刑事法の基礎的研究 | 239 |
村上一博 | 関西大学明治前期法学理論研究班編 司法省法学校におけるボアソナードの講義に関する研究 | 243 |
小路田泰直 | 山中永之佑 近代日本の地方制度と名望家 | 247 |
石川一三夫 | 小路田泰直 日本近代都市史研究序説 | 251 |
矢野達雄 | 川口由彦 近代日本の土地法観念――一九二〇年代小作立法における土地支配権と法―― | 255 |
吉田徳夫 | 梅田康夫 平安期の進退・進止について | 260 |
森田 悌 | 大津 透 平安時代収取制度の研究 | 261 |
大饗 亮 | 前田禎彦 摂関期裁判制度の形成過程――刑部省・検非違使・法家―― | 264 |
砂川和義 | 水本浩典 「品官」の解釈と律令官僚制 | 265 |
白川哲郎 | 森田 悌 十一世紀中葉の政治について | 268 |
稲岡 彰 | 利光三津夫 「唐六典」の日本における行用について | 270 |
田中修實 | 上杉和彦 鎌倉幕府と官職制度――成功制を中心に―― | 272 |
辻本弘明 | 岡 邦信 引付制成立前史小考 | 274 |
伊藤一義 | 田中修實 中世荘園所職相論にみる明法勘文――十三〜十四世紀公家法曹法史ノート―― | 276 |
牧田 勲 | 久留島浩 祭礼の空間構造 | 279 |
饗場 實 | 本間修平 出入筋の管轄に関する若干の資料――遠国奉行について―― | 282 |
藤原明久 | 菊山正明 江藤新平の司法改革 | 284 |
山中永之佑 | 山中 至 明治八年太政官第二〇九号達(法律婚主義)についての一試論 | 286 |
中尾敏充 | 林由紀子 瑞穂村の成立――明治九年愛知県における村の合併―― | 289 |
山中 至 | 村上一博 旧民法公布(明治二三年)以前の離婚判決と「破綻主義」――大阪上等・控訴裁判所および同控訴院の判決を中心として―― | 291 |
伊藤孝夫 | 三阪佳弘 明治三〇年代初頭における裁判所・裁判官統制強化論の法史的意義 | 294 |
宮本盛太郎 | 尾藤正英 日本史上における近代天皇制――天皇機関説の歴史的背景―― | 296 |
籾山 明 | 永田英正 居廷漢簡の研究 | 298 |
宮坂 宏 | 高見澤磨 罪観念と制裁――中国におけるもめごとと裁きから―― | 305 |
奥村郁三 | 滋賀秀三 前漢文帝の刑制改革をめぐって――漢書刑法志脱文の疑い―― | 308 |
池田 温 | 岡野 誠 唐戸婚律立嫡違法条について | 310 |
山根清志 | 坂上康俊 敦煌発見唐律断簡(P.3608・P.3252)と大宝律――戸婚律放部曲為良条に関する岡野誠氏の新説に接して―― | 312 |
岡野 誠 | 中村裕一 敦煌発見唐公式令残巻の製作年次について | 314 |
岡野 誠 | 池田 温 敦煌における土地税役制をめぐって――九世紀を中心として―― | 317 |
七野敏光 | 室永芳三 唐内侍省知内侍省事(上)(中)(下) | 320 |
七野敏光 | 大野 仁 唐代進士試の試験時間について――唐代選挙制度研究T―― | 323 |
川村 康 | 柳田節子 宋代女子の財産権 | 325 |
佐藤邦憲 | 小川 尚 明代の監察制度――地方按治について―― | 327 |
奥村郁三 | 寺田浩明 清代司法制度研究における「法」の位置づけについて | 331 |
高見澤磨 | 楊 磊 中華人民共和国における人民調停制度 | 334 |
白井 駿 | 山崎元一 古代インドのバラモンと王権――法典類、実利論、仏典を史料として―― | 336 |
橋場 弦 | 一柳俊夫 古代ギリシア法思想史研究 | 340 |
仲手川良雄 | 橋場 弦 エイサンゲリア(弾劾裁判)成立史――アテナイ公職者弾劾制度の発生と展開をめぐって―― | 343 |
熊丸光男 | 林 智良 アルフェーヌス・ウァールス Alfenus Varus と共和政末期ローマ――セルウィウス・スルピキウス・ルーフス Servius Sulpicius Rufus との比較から―― | 346 |
田中 実 | 芹澤 悟 ローマ法における「条件」解釈の一例(一)(二・完) | 348 |
岩野英夫 | 若曽根健治 判決発見過程と訴訟当事者――中世的裁判の理念型的形態について―― | 352 |
林 毅 | 田北廣道 ドイツ学界における中世盛期・後期「都市・農村関係」に関する最近の研究動向――林毅氏の批判に答えて―― | 355 |
林 毅 | ディーステルカンプ・西川洋一訳 市民の自由・都市の自由――一二・一三世紀ドイツにおける都市的・市民的自由の成立について―― | 358 |
神寶秀夫 | 稲元 格 中世末期リューべックの都市法典における不動産に関する条文について――十三・十四世紀のキール法典(Der Kieler Kodex)を素材として―― | 359 |
深尾裕造 | 直江真一 「我々はイングランド法を変更することを欲せず」(Nolumus leges Anglie mutare)について | 361 |
加藤哲実 | 田中正義 《Lex Mercatoria》研究・断章 | 364 |
沢田裕治 | 宮前康司 中世ケントにおける寡婦産と土地移動 | 365 |
松村勝二郎 | 永井一郎 「ウェールズ法」の判決非難 | 367 |
稲福日出夫 | 井上琢也 ティボーと初期自由主義運動――法典論争再検討の手がかりとして――(一)(二・完) | 370 |
大野秀夫 | 石井幸三 メインにおける歴史と法(一)(二・完) | 372 |
若曽根健治 | 佐野 誠 マックス・ウェーバーの自由法観――わが国の議論を踏まえて――(一)(二・完) | 375 |
林 毅 | 森本芳樹氏の誤解を正す | 379 |
【会 報】 |
学会記事 | 381 |
報告要旨 | 383 |
訃 報 | 392 |
【追悼の辞】 |
向井 健 | 博士・手塚 豊を憶う | 393 |
秀村選三 | 宮本又次先生を偲んで | 397 |
補訂・訂正記事 | 400 |
【平成二年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 52 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 69 |
【欧文レジュメ】 |