法制史研究 40号 (1990年) |
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【論 説】 |
石川一三夫 | 陸羯南の名望家自治論――法史学の課題を求めて―― | 1 |
【叢 説】 |
山田 勉 | 明治初期直轄県刑政の展開――若松県を対象として―― | 33 |
藤原有和 | 長崎におけるキリシタン弾圧と被差別部落 | 61 |
高見澤磨 | 中華人民共和国における法源 | 77 |
松村勝二郎 | 『グランヴィル』における土地法の構造(序説) | 111 |
大野秀夫 | メイトランドの法人論 | 135 |
【学会動向】 |
田中 実 | 法制史の法解釈学への貢献について――八〇年代西ドイツの議論を中心に | 153 |
【シンポジウム報告】 |
平松 紘・角田猛之・J・W・ケアンズ・高田普久男 | 近代スコットランド法の形成とローマ法 | 183 |
【書 評】 |
井ヶ田良治 | 石尾芳久 法の歴史と封建制論争 | 218 |
山田 勉 | 高柳眞三 江戸時代の罪と刑罰抄説 | 225 |
牧 英正 | 部落問題研究会 部落史史料選集一、二、三 | 229 |
藤原明久 | 大坂弁護士会 大阪弁護士会百年史 | 232 |
中尾敏充 | 福島正夫 日本資本主義の発達と私法 | 234 |
橋本誠一 | 丹羽邦男 土地問題の起源――村と自然と明治維新―― | 242 |
小路田泰直 | 松尾尊 普通選挙制度成立史の研究 | 246 |
大饗 亮 | 笠原英彦 平安朝検非違使小考 | 253 |
谷口 昭 | 長谷山彰 摂関期官人統制における慣習的処罰法――「恐懼」「除籍」による処罰を中心に―― | 255 |
谷口 昭 | 稲葉伸道 新制の研究――徳政との関連を中心に―― | 257 |
石尾芳久 | 水林 彪 「神夜良比」と「神逐」――スサノヲ神話の記紀比較研究―― | 259 |
石尾芳久 | 同 近世天皇制研究についての一考察(上)、(下)――近世天皇制の存在必然性についての諸学説の批判的検討―― | 265 |
梅田康夫 | 利光三津夫 職制律監臨官強取猪鹿条について | 275 |
齋川 眞 | 水本浩典 「令解新鈔」について | 280 |
坂本忠久 | 饗場 實 近世後期幕藩関係の一考察――「問答集」の数量的考察にみる幕藩間「問答」の実態―― | 282 |
牧田 勲 | 坂本忠久 加賀藩における走百姓規制の変遷 | 284 |
服藤弘司 | 深井甚三 金沢特権町人相続と親族関係・同 一九世紀前半期の金沢町人の相続と家族、一類――高道町・三つ屋町・寺社門前家持―― | 286 |
大平祐一 | 牧 英正・安竹貴彦 「聞訟秘鑑」その諸写本について(一)〜(五・完) | 293 |
福田アジオ | 牧田 勲 天下祭の性格――神輿行列を中心に―― | 296 |
吉田正志 | 莖田佳壽子 公事宿から代言人へ | 299 |
浅古 弘 | 瀧川叡一 東京開市場裁判所の設置とその判決例 | 302 |
居石正和 | 橋本誠一 一八七五(明治八)年公用土地買上規則の成立と展開――近代公用収用法制研究序説―― | 304 |
後藤正人 | 矢野達雄 愛媛の自由民権運動と庄屋抜地訴訟 | 308 |
菊山正明 | 三阪佳弘 明治九・一〇年の裁判所機構改革 | 310 |
石川一三夫 | 居石正和 府県会規則第七条(建議権)改正問題をめぐって――我が国における「法治国」の形成―― | 312 |
小林 宏 | 所 功 「登極令」の成立過程 | 314 |
原田敬一 | 伊藤孝夫 地方改良運動の側面――国家と民衆生活――(一)、(二・完) | 315 |
矢野達雄 | 後藤正人 熊野のデモクラシーと明治憲法体制・同 現代人権発展論と南方熊楠の環境権運動――神社合祀令反対運動にあらわれた「社会権」思想―― | 318 |
若江賢三 | 福井重雅 漢代官吏登用制度の研究 | 320 |
奥村郁三 | 滋賀秀三 左伝に現われる訴訟事例の解説 | 326 |
川村 康 | 海老名俊樹 五代宋初における勅の刑罰体系に就いて | 329 |
七野敏光 | 川村 康 宋代における養子法――判語を主たる史料として――(上)、(下) | 331 |
川村 康 | 植松 正 元代江南の地方官任用について | 335 |
八重津洋平 | 中村茂夫 親属容隠考 | 337 |
森田成満 | 谷井俊仁 督捕則例の成立――清初の官僚制と社会―― | 339 |
森田成満 | 三木 聰 抗租と法・裁判――雍正五年(一七二七)の《抗租禁止条例》をめぐって―― | 341 |
高見澤磨 | 宮坂 宏 抗日解放区の国民教育――その政策と法令―― | 343 |
白井 駿 | 山崎元一 ヒンドゥー法典類の贖罪規定――バラモン殺害を例として―― | 345 |
阪口修平 | 成瀬 治 絶対主義国家と身分制社会 | 347 |
林 智良 | 熊丸光男 ローマ共和政期における頭格消滅について―― aquae et ignis interdictio と市民権喪失―― | 352 |
熊丸光男 | 柴田光蔵 アルキアース弁護論(pro Archia)――キケロー Cicero の法廷弁論をめぐって―― | 354 |
佐藤篤士 | 林 智良 セルウィウス・スルピキウス・ルーフス Servius Sulpicius Rufus と共和政末期ローマ――その法学者像と政治家像をめぐって――(一)、(二・完) | 356 |
若曽根健治 | 石川 武 ザクセンシュピーゲルにおける相続法の位置 | 357 |
牟田和男 | 林 毅 自由帝国都市ケルンとケルン大司教 | 360 |
佐々木信 | 小山貞夫 請願裁判所素描――絶対王政期イングランドにおける『貧者のための裁判所』――(上)、(下) | 362 |
辻泰一郎 | 波多野敏 アンシャン・レジームにおける婚姻の成立(一)、(二・完) | 365 |
波多野敏 | 三成美保 宗教改革期におけるチューリヒ婚姻裁判所 | 368 |
中村義孝 | 石井三記 大法官モープーの「国王への報告」について――フランス一八世紀の司法改革―― | 370 |
大川四郎 | 金山直樹 ポティエの法律学 | 372 |
志垣嘉夫 | 中村義孝 モンタニャール独裁期の特別重罪裁判――オート・ガロンヌ県革命重罪裁判所について――・同 トゥルーズのパルルマンについての一考察 | 374 |
神寶秀夫 | 仲内英三 フリードリヒ二世即位時のプロイセン等族制 | 375 |
谷口貴都 | 海老原明夫 一九世紀ドイツ普通法学の物権移転理論 | 377 |
梅田康夫 | 水本浩典氏の書評を読みて | 381 |
岡野 誠 | 敦煌本唐戸婚律放部曲為良条の改写について――堀敏一氏のご教示に接して―― | 383 |
森本芳樹 | 歴史学の徒は史料を大切にしてもっと柔軟に。拙編著『西欧中世における都市=農村関係の研究』への林毅氏の書評に異義あり。 | 385 |
【会 報】 |
学会記事 | 389 |
報告要旨 | 391 |
訃 報 | 400 |
【追悼の辞】 |
瀧川政次郎 | 金指正三君の死を悼む | 401 |
滋賀秀三 | 内田智雄先生の逝去を悼む | 403 |
鎌田 浩 | 高柳眞一先生を偲ぷ | 406 |
山中永之佑 | 熊谷開作先生を悼む | 408 |
【昭和六四・平成元年度法制史文献目録 】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 41 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 52 |
【欧文レジュメ】 |