法制史研究 39号 (1989年) |
[ 38号目次 | 40号目次 ] |
【論 説】 |
黒田忠史 | ローマ・ドイツ法史における裁判費用と貧者無料訴訟権 | 1 |
【叢 説】 |
滋賀秀三 | 唐の官制における叙任と行・守――槻木正氏に答える―― | 53 |
田中修實 | 中世後期受領名官途の在地効果――備中守の事例を中心に―― | 61 |
菊山正明 | 江藤新平の司法改革 | 91 |
小柳春一郎 | 旧民法ボアソナード草案における賃貸借規定について | 121 |
近藤佳代子 | 民法典編纂過程における夫婦財産関係 | 151 |
【学界動向】 |
西村重雄 | ビザンツ法源研究 | 185 |
【書 評】 |
西村圭子 | 今谷 明 守護領国支配機構の研究 | 204 |
秀村選三 | 服藤弘司 地方支配機構と法――幕藩体制国家の法と権力Y―― | 210 |
藪 利和 | 平松義郎 江戸の罪と罰 | 216 |
見城幸雄 | 川村 優 旗本知行所の研究 | 220 |
北条 浩 | 熊谷開作 日本の近代化と土地法 | 228 |
村上一博 | 山中永之佑 日本近代国家の形成と「家」制度 | 231 |
山中永之佑 | 手塚 豊 明治法学教育史の研究 | 238 |
木野主計 | 平野 武 西本願寺寺法と「立憲主義」――近代日本の国家形成と宗教組織―― | 240 |
梅田康夫 | 石井紫郎 古代国家の刑事「裁判」素描――日本裁判制度の通史的把握のために――・笠原英彦 律令裁判制度の一考察 | 244 |
小口雅史 | 梅田康夫 大化・白雉期の班田と校田について(一)(二・完) | 249 |
齋川 眞 | 利光三津夫・長谷山彰 陵戸制に関する一考察 | 253 |
森田 悌 | 吉川真司 奈良時代の宣 | 255 |
砂川和義 | 関口裕子 五十戸一里制をめぐる一、二の問題――その具体的編成方式とその後の推移―― | 257 |
瀬野精一郎 | 谷口 昭 転換期の太政官行政――中世国家像によせて―― | 261 |
大饗 亮 | 本郷和人 鎌倉時代の朝廷訴訟に関する一考察 | 263 |
辻本弘明 | 古澤直人 執権政治期における幕府裁許の限界・同 鎌倉幕府法の変質――「下知違背の咎」の適用をめぐって―― | 265 |
宇佐美英機 | 吉田正志 近世公事銭に関する一試論――二本松藩の事例を中心にして―― | 268 |
曽根ひろみ | 神保文夫 近世私法史における「大坂法」の意義について――大坂町奉行所の民事裁判管轄に関する一考察―― | 270 |
工藤祐董 | 藪 利和 福井藩「公事方御定書」雑考(一)(二・完) | 272 |
前田正治 | 井ヶ田良治 相給知行所の追放刑 | 274 |
三阪佳弘 | 菊山正明 江藤新平の司法改革構想と司法省の創設 | 276 |
中山 勝 | 後藤武秀 新律綱領「不応為」条の一考察――明治六年より同九年に至る事例分析を通して―― | 278 |
藤田 正 | 霞 信彦 明治七年司法省第一〇号布達の成立をめぐる若干の考察・同 明治七年司法省第一〇号布達施行直後の伺・指令 | 280 |
矢野達雄 | 内池慶四郎 民法一六七条における債権一〇年時効制の立法史的意義とその現在的課題(一)(二・完) | 282 |
居石正和 | 山田公平 明治地方自治制の成立と外国法の継受過程――フランス制度からプロシア・ドイツ制度への転換―― | 284 |
奥村 弘 | 山中永之佑 近代日本の地方制度と「名望」家支配(一)(二・完) | 288 |
川口由彦 | 森辺成一 一九二〇年代における自作農創設維持政策と小作立法の展開過程(一)〜(五・完) | 296 |
渡辺信一郎 | 佐竹靖彦 県郷亭里制度考証 | 300 |
池田雄一 | 籾山 明 春秋訴訟論 | 302 |
八重津洋平 | 池田雄一 漢代における司法の展開について――律令一定と法の公開―― | 303 |
川村 康 | 西川素治 漢代の遺言状――江蘇儀徴胥浦一〇一号前漢墓出土「先令券書」について―― | 305 |
野田俊昭 | 川合 安 南朝の御史台について | 307 |
越智重明 | 野田俊昭 南朝における家格の変動をめぐって | 309 |
七野敏光 | 石田勇作 隋開皇律令から武徳律令へ――律例変遷過程の整理(一)―― | 311 |
堀 敏一 | 岡野 誠 敦煌本唐戸婚律放部曲為良条について――P.3608・P.3252の再検討―― | 313 |
船越泰次 | 古賀 登 建中初年の年支両税と両税斛斗・両税銭 | 315 |
大野 仁 | 日野開三郎 安史の乱より建中元年に至る唐の戸口統計・同 唐代における有産客戸の土戸編付制度 | 316 |
斯波義信 | 梅原 郁 宋代の形勢と官戸 | 319 |
梅原 郁 | 熊本 崇 中書検正官――王安石政権のにないてたち―― | 321 |
丹羽友三郎 | 島田正郎 盛京刑部原档に見る有関蒙古案――その二、坦太珠・克依案他―― | 323 |
中村哲夫 | 濱島敦俊 明初城隍考・同 明清江南城隍考 | 325 |
寺田浩明 | 小口彦太 清代地方官の判決録を通して見たる民事的紛争の諸相 | 327 |
中村茂夫 | 滋賀秀三 淡新档案の初歩的知識――訴訟案件に現われる文書の類型――・同 清代州県衙門における訴訟をめぐる若干の所見――淡新档案を史料として―― | 330 |
滋賀秀三 | 谷井俊仁 清代外省の警察機能について――割辮案を例に―― | 334 |
森田成満 | 中村茂夫 縁坐考 | 335 |
白井 駿 | 山崎元一 古代インドのバラモン――窮迫時の法をめぐって―― | 337 |
林 信夫 | 弓削 達・伊藤貞夫編 ギリシアとローマ――古典古代の比較史的考察―― | 339 |
林 毅 | 森本芳樹編著 西欧中世における都市=農村関係の研究 | 346 |
仲手川良雄 | 伊藤貞夫 古典期アテネのフラトリア――IG II2 1237 の場合―― | 351 |
一柳俊夫 | 橋場 弦 古典期アテナイのエイサンゲリア(弾劾裁判)をめぐる諸問題・同 古典期アテナイのドキマシア(資格審査)について――その機能と民主政―― | 353 |
吉原達也 | 原田俊彦 vitae necisque potestas と「家裁判」 | 355 |
小菅芳太郎 | 西村重雄 サヴィニーとローマ法源―― Ulp.D.4.4.3.2:未成年者の相続承認と相続債権の取立―― | 358 |
坂口 明 | 神宮典夫 西ローマ帝国末期における、税、皇帝領地代の徴収に関する一試論――宮廷官(palatini)と属州長官による徴税活動を中心にして―― | 360 |
三浦弘萬 | 三浦澄雄 沼沢死体 Moorleichen について | 362 |
渡部治雄 | 渡辺節夫 十一・十二世紀フランス王権と司教権力 | 364 |
加藤哲実 | 直江真一 中世イングランドの決闘審判について | 366 |
直江真一 | 加藤哲実 中世イングランドにおける雪寃宣誓――自治都市の慣習と法を中心に――(一)〜(四)完 | 368 |
服部良久 | 若曽根健治 中世オーストリア法における高級裁判と低級裁判の一問題――証明手続の分担をめぐって――(一)(二)・同 城にたいする刑事手続点描――ザクセンシュピーゲルを中心に―― | 373 |
魚住昌良 | 林 毅 中世末ケルン市における政治的動乱――「平民都市」の実態―― | 377 |
若曽根健治 | 小野善彦 マクシミリアン一世期バイエルンにおける Pflegsverwalter 制度の展開 | 380 |
西村隆誉志 | 小川浩三 ジャン・ドマの lois de la religion と lois de la police (一)(二)・完 | 383 |
小川浩三 | 大川四郎 ロベール・ジョセフ・ポティエの邪利息論についての一試論(一)〜(四)完 | 389 |
石井三記 | 宮崎 洋 十八世紀前半期のトゥルーズ高等法院官僚(上)(下) | 393 |
村上淳一 | 石部雅亮 モルゲンべッサーの「共和国法典論」について | 396 |
三成賢次 | 北住炯一 プロイセン都市政治におけるプロイスとリンデマン | 398 |
石川 武 | 岩野英夫氏の御批判に接して | 402 |
【会 報】 |
学会記事 | 403 |
報告要旨 | 405 |
訃 報 | 414 |
【雑報】 |
ヴォルフガンク・クンケル文庫目録について | 414 |
【追悼の辞】 |
石川 武 | 世良晃志郎先生の逝去を悼んで | 416 |
前田正治 | 牧 健二先生を偲ぶ | 421 |
【昭和六三年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 39 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 52 |
【欧文レジュメ】 |