法制史研究 35号 (1985年)
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 【論 説】
前澤伸行ドラコンの殺人の法とアテナイ市民団1
神寶秀夫ドイツ絶対主義的領邦における軍制49
 【叢 説】
岡邦信鎌倉幕府後期に於ける訴訟制度の一考察――引付廃止と「重事直聴断」をめぐって――115
清木場東隋唐禄高考149
 【学会動向】
杉本一樹日本古代家族研究の現状と課題――関口裕子・吉田孝・明石一紀説を中心として――185
 【書 評】
利光三津夫國學院大学日本文化研究所編 日本律復原の研究215
野村忠夫武光誠 日本古代国家と律令制217
石尾芳久井上光貞 日本古代の王権と祭祀221
大饗亮中村吉治 日本封建制の源流224
井ヶ田良治網野善彦 日本中世の非農業民と天皇228
服藤弘司石井良助 近世民事訴訟法史(法制史論集第八巻)236
大竹秀夫井ヶ田良治 近世村落の身分構造244
山中永之佑山室信一 法制官僚の時代――国家の設計と知の歴程――251
後藤正人外崎光広 土佐の自由民権256
向井健重松一義 名典獄評伝――明治・大正・昭和の治蹟――259
大木雅夫井ヶ田良治 「日本人は裁判ぎらいの神話」について――日本人の法観念の歴史的研究のために――261
六本佳平笠松宏至 中世の法意識263
杉橋隆夫佐々木文昭 鎌倉幕府評定制の成立過程265
浅古弘中山勝 明治三年・徳島騒擾裁判に関する一考察・同 明治初年の県刑法――日光県・摂津県の場合――267
吉井蒼生夫菊山正明 琉球処分における裁判権接収問題と真宗法難事件271
中山勝藤田正 明治初期刑法における「雇人」の位置273
平野武阪本是丸 明治国家と招魂社体制――靖国神社の成立と地方招魂社行政――・同 氏子調と戸籍法・民法・同 明治八年左院の教部省処分案――近代日本宗教史の一齣――275
吉井蒼生夫石尾芳久 天皇大権概念の形成278
川口由彦矢野達雄 共同体的所有解体期の裁判闘争――旧松山藩領における庄屋抜地訴訟を中心に――280
岩村等後藤正人 明治十年代の小作争議・職人運動と『生存権』――和歌山県日高郡・和歌山区の自由平権――・同 自由民権期の地域社会における権利運動と地主制――和歌山県日高郡の『酒屋会議』を中心として――283
小林宏島善高 明治皇室典範制定史の基礎的考察286
島善高小林宏 明治皇室典範における皇位継承法の成立――西欧法受容における律令法の意義に寄せて――288
大久保泰甫塙浩 Philippe de Beaumanoir et le droit japonais290
内田誠新井勉 治安警察法の外地施行・同 治安警察法関係資料(一)293
矢野達雄遠藤公嗣 労働関係調整法制定と経営協議会指針作成(一)(二)――一九四六年の労資関係政策――295
菊池英夫律令研究会 訳註日本律令(六)――唐律疏議訳註篇(二)――299
小口彦太滋賀秀三 清代中国の法と裁判302
寺田浩明森田成満 清代土地所有権法研究310
遠峰四郎アブドル=ワッハーブ・ハッラーフ著・中村広次郎訳 イスラムの法――法源と理論315
松井嘉徳松丸道雄 西周後期社会にみえる変革の萌芽――m30183鼎銘解釈問題の初歩的解決――319
工藤元男池田雄一 李m10678の法経について321
窪添慶文竹浪隆良 北魏における人身売買と身分制支配――延昌三年(五一四)人身売買論議を中心として――323
宇津木章尾形勇 中国の姓氏・同 「吹律定姓」初探――中国古代姓氏制に関する一考察――325
大野仁堀毅 唐律溯源攷――秦律における“一人有数罪”の規定を中心とする一考察――328
堀毅布目潮m17766 唐職制律の『漏泄大事の条』について――機密漏洩罪の系譜――330
高塩博島善高 唐代慮囚考332
中村裕一日野開三郎 唐の賦役令の嶺南税戸米に就いて334
中村裕一白須浄真 麹氏高昌国における上奏文書試訳――民部・兵部・都官・屯田等諸官司上奏文書の検討――336
和田博徳濱島敦俊 明末東南沿海諸省の牢獄338
森正夫川勝守 明末、長江デルタ社会と荒政342
寺田隆信田中正俊 明清時代の問屋制前貸生産について――衣料生産を主とする研究史的覚え書――346
高見澤磨田中恭子 Radicalism in the Pre-liberation Land Reform in China,1946-1948・同 中国共産党の農村政策――一九四〇年代を中心に――・同 中共農村政策における穏歩と急進――一九四〇年代を中心に――349
李成市武田幸男 朝鮮の姓氏351
木村誠武田幸男 中古新羅の軍事的基盤――法幢軍団とその展開――353
田中俊明木村誠 統一新羅の王畿について・同 三国期新羅の王畿と六部355
北村秀人奥村周司 高麗の外交姿勢と国家意識――『仲冬八関会儀』および『迎北朝詔使儀』を中心として――357
李丙洙鄭鐘休 韓国における西欧法継受の初期的諸相――日本法との関連――(一)〜(三)・同 韓国における日本民法の変容(一)〜(三)・同 韓国民法典の制定過程についての一考察(一)〜(三)359
片倉穣山本達郎 国朝刑律にみえる貶爵・同 国朝刑律の版本と写本363
山本達郎石澤良昭 カンボジア・アンコール時代の法廷と訴訟問題366
冨岡倍雄加藤博 エジプトにおける私的土地所有権の確立・同 近代エジプト農村社会研究のためのノート・同 一八六三年公布二勅令にみる一九世紀中葉のエジプト農民の土地喪失過程368
高畠純夫広川洋一 イソクラテスの修辞学校――西欧的教養の源泉――372
弓削達J・ブライケン著・村上淳一・石井紫郎訳 ローマの共和政376
森洋L・ジェニコ著・森本芳樹監修 歴史学の伝統と革新――ベルギー中世史学による寄与――383
城戸毅小山貞夫 イングランド法の形成と近代的変容391
佐々木毅成瀬治 近代市民社会の成立――社会思想史的考察――398
樺山紘一上山安敏 神話と科学――ヨーロッパ知識社会 世紀末〜二〇世紀――399
葛西康徳高畠純夫 ξειυοs考――前古典期における外人――403
小菅芳太郎吉原達也 Lex Rubria de Gallia Cisalpina について―― Edictum Perpetuum 再構成との関連で――405
西村重雄西村隆誉志 古典期ローマの法思考――アクィーリウス法解釈の展開を素材として――408
松本宣郎阪本浩 ローマ皇帝の葬儀と神化・新田一郎 ローマの皇帝崇拝に関する一考察――属州の皇帝崇拝を中心にして――・弓削達 ローマ皇帝礼拝と天皇神化410
森義信佐藤彰一 Etre affranchi au haut Moyen Age. Une catégorie juridique dans les mutations politiques et sociales du royaume franc (Ye−début du \e siècles)414
山辺規子高山博 十二世紀シチリアにおけるノルマンの財務行政機構・同 十二世紀ノルマン・シチリア王国の行政官僚417
富沢霊岸佐藤伊久男 カンタべリ大司教トマス=ベケットの闘い――12世紀の国制と教会の一側面――420
山下和夫直江真一 十二世紀イングランドの学識層について――コモン・ローの形成と学識法覚書――422
神寶秀夫林毅 中世都市ケルンの市外市民 Außenbürger424
北野かほる松垣裕 ヨーク制定法(一三二二年)における「王国共同体」の意味426
千葉徳夫黒田忠史 Landesherrschaft und Stände in den welfischen Territorien im Spätmittelalter428
稲元格斯波照雄 リューベックにおける一四〇八−一六年の「闘争」について433
大嶋誠城戸毅 英軍占領下ノルマンディ住民の帰属感情――ブリガンとその活動(一四一八−五〇)――436
黒田忠史千葉徳夫 近世初頭におけるヴェッティン・エルネスト家の領邦議会438
宮崎洋入江和夫 フランス・アンシァン・レジームの地方総督(Gouverneurs de province)制(一)(二)(三)――国王官僚機構に関する一試論――440
五十嵐一成 一六〜一七世紀ガリシア農村社会史への接近 林邦夫443
成瀬治阪口修平 プロイセン絶対主義における軍隊と社会生活・同 プロイセン絶対王政期における軍隊と都市446
二宮宏之高橋清徳 コルポラティスムの歴史的射程449
 【会 報】
 学会記事454
 報告要旨456
 訃 報465
 【追悼の辞】
前田正治 平松義郎氏を悼む466
 【昭和五九年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録1
 東洋法制史文献目録23
 ローマ法・西洋法制史文献目録39
 【欧文レジュメ】
 
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