法制史研究 36号 (1986年) |
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【論 説】 |
石川武 | ザクセンシュピ−ゲルにおけるアイゲン | 1 |
原口虎雄 | 薩摩藩外城制度の成立と元和の一国一城令――薩摩藩外城制度の研究(一)―― | 77 |
【叢 説】 |
村上一博 | 明治民法施行以前における離婚裁判の一考察――京都(始審・地方)裁判所判決を中心として―― | 143 |
【学会動向】 |
新田一郎 | 日本中世法制史研究の動向から――「中世法」の構成を中心に―― | 181 |
【書 評】 |
勝浦令子 | 武田佐知子 古代国家の形成と衣服制――袴と貫頭衣―― | 211 |
古瀬奈津子 | 所功 平安朝儀式書成立史の研究 | 218 |
脇田晴子 | 笠松宏至 徳政令――中世の法と慣習―― | 223 |
山室恭子 | 藤木久志 豊臣平和令と戦国社会 | 231 |
吉田正志 | 石井良助 続近世民事訴訟法史(法制史論集第九巻) | 236 |
塚田孝 | 荒井貢次郎・藤野豊編 近世神奈川の被差別部落 | 246 |
石尾芳久 | 神野志隆光 「葦原中国」と「天下」――『古事記』の神話的世界―― | 250 |
山田英雄 | 早川庄八 公式様文書と文書木簡 | 252 |
佐竹昭 | 島善高 律令時代の恩赦――その種類と効力―― | 256 |
石井正敏 | 酒寄雅志 渤海国中台省牒の基礎的研究・同 渤海国中台省牒の位署について | 258 |
坂本賞三 | 坂上康俊 負名体制の成立 | 260 |
坂上康俊 | 西山良平 「刀禰証書」私考 | 261 |
水戸部正男 | 市澤哲 公家徳政の成立と展開 | 263 |
伊藤一義 | 杉橋隆夫 御成敗式目成立の経緯・試論 | 264 |
石井良助 | 吉田徳夫 知行年紀制と文書年紀制 | 267 |
井ヶ田良治 | 矢田俊文 中世中・後期における村法の展開・勝俣鎮夫 戦国時代の村落――和泉国入山田村・日根野村を中心に―― | 270 |
藪利和 | 溝田正弘 徳川幕府刑法における「未遂」犯 | 275 |
溝田正弘 | 藪利和 「御定書ニ添候例書」の機能について | 277 |
見城幸雄 | 本間修平 江戸幕府目付に関する一考察――誓詞制度・柳之間寄合制度――・同 目付の上申書――寛政期幕府制度瞥見―― | 279 |
石塚英夫 | 工藤祐董 八戸藩刑法――法例を中心に――(一)〜(七) | 281 |
藤原明久 | 吉田正志 宝暦期仙台藩の金銀出入取捌仕法改革 | 283 |
後藤正人 | 橋本誠一 若狭国三方郡新庄村における村法改革要求――史料紹介を中心に―― | 285 |
山中至 | 堀内節 布告・達の謬った番号標記について | 287 |
石川一三夫 | 山中永之佑 明治初期の講廃止令とその影響――とくに講有地について―― | 289 |
神谷力 | 後藤正人 地域法意識の研究序論 | 291 |
村上一博 | 高木侃 明治時代婚姻法五題 | 292 |
岩村等 | 村上一博 明治期の離婚関係判決(1)〜(3)――京都地方裁判所所蔵民事判決原本より―― | 294 |
山中永之佑 | 向井健 新たなる民法人事編草案――明治十二年草案と、その周辺――・同 (資料)明治十二年・民法人事編草案――「新たなる民法人事編草案」続考 | 297 |
矢野達雄 | 川口由彦 一九二〇年代小作立法における土地「賃貸借」観念の諸相 | 300 |
利谷信義 | 矢野達雄 熊谷法史学素描 | 302 |
平勢隆郎 | 江頭 広 先秦官職資料 | 306 |
池田温 | 船越泰次編 宋白続通典輯本附解題 | 309 |
岡野誠 | 唐代史研究会編 律令制――中国朝鮮の法と国家―― | 311 |
島居一康 | 柳田節子 宋元郷村制の研究 | 317 |
柳田節子 | 草野靖 中国の地主経済――分種制―― | 323 |
北村秀人 | 有井智徳 高麗李朝史の研究 | 331 |
小田淑子 | イブン・ザイヌッディーン著・村田幸子訳 イスラム法理論序説 | 335 |
太田幸男 | 飯尾秀幸 中国古代における国家と共同体 | 341 |
池田雄一 | 籾山明 秦の裁判制度の復元 | 345 |
堀毅 | 冨谷至 連坐制とその周辺 | 347 |
鶴間和幸 | 大櫛敦弘 漢代の「中家の産」に関する一考察――居延漢簡所見の「賈・直」をめぐって―― | 350 |
池田温 | 山本達郎 敦煌地方における均田制枠外の田土の存在・同 敦煌発見の唐代籍帳にみえる已受田の増減 | 352 |
佐藤邦憲 | 上野利三 中華民国国立中央図書館所蔵(天一閣旧蔵)明鈔本宋刑統とその刊本――小林宏博士の所説に寄せて―― | 354 |
中村茂夫 | 海老名俊樹 宋代の凌遅処死について | 357 |
片山剛 | 寺田浩明 『崇明県志』に見える「承価」「過投」「頂首」について――田面田底慣行形成過程の一研究―― | 359 |
臼井佐知子 | 片山剛 清末広東省珠江デルタにおける図甲制の諸矛盾とその改革(順徳県・香山県)――税糧・戸籍・同族―― | 363 |
野村浩一 | 佐藤慎一 鄭観応について――「万国公法」と「商戦」――(一)〜(三) | 365 |
吉田光男 | 井上和技 李朝後期慶尚道丹城県の社会変動――学習院大学蔵丹城県戸籍大帳研究―― | 371 |
井上和枝 | 吉田光男 李朝末期の漕倉構造と漕運作業の一例――『漕行日録』にみる一八七五年の聖堂倉――・同 李朝後期ソウルの米商人組合「米廛」について――一七九一年の辛亥通共前後を中心に―― | 373 |
鎌田繁 | 中村広治郎 ガザーリーの法学(fiqh)観 | 377 |
加藤博 | 中岡三益 福地源一郎のエジプト混合裁判所調査――近代日本・アラブ関係史の一齣――・同 長谷川喬のエジプト混合裁判所調査 | 379 |
近藤治 | 小名康之 ムガル帝国の支配体制――マンサブダーリー制―― | 383 |
上山安敏 | 阿部謹也 歴史と叙述――社会史への道―― | 384 |
今野国雄 | 増田四郎 ヨーロッパ中世の社会史 | 390 |
山下和夫 | イギリス中世史研究会編 イギリス中世社会の研究 | 397 |
東出功 | S・B・クライムズ著・小山貞夫訳 中世イングランド行政史概説 | 404 |
平城照介 | 野崎直治 ドイツ中世農村史の研究 | 412 |
木村尚三郎 | ジョルジュ・デュビー著・篠田勝英訳 中世の結婚――騎士・女性・司祭―― | 417 |
河上倫逸 | 村上淳一 ドイツ市民法史 | 419 |
清永昭次 | 仲手川良雄 ソロンのテュランニス観・同 ソロンの政治思想における自由・同 へロドトスにおける〈言論の自由〉 | 426 |
森谷公俊 | 松藤和夫 前四世紀における僭主政の歴史的意義 | 430 |
中村純 | 高畠純夫 ファレロンのデメトリオスの政治 | 432 |
西村隆誉志 | 西村重雄 古典期ローマ法における罰訴権の相続―― Ulp.D.47,1,1 素描―― | 434 |
ロ石久美子 | 瀧澤栄治 ローマ法における組合訴訟の機能――組合存続中の組合訴権に関する一考察―― | 436 |
和田卓朗 | 西川洋一 フリードリヒ・バルバロッサの証書における王権と法(一一五二−一一六七) | 439 |
鷲見誠一 | 甚野尚志 ジョン・オヴ・ソールズベリの政治社会論 | 442 |
松垣裕 | 佐藤伊久男 イングランド中世における法と裁判――グランヴィルの『法と慣習』分析―― | 444 |
井上泰男 | 齊藤絅子 一二・一三世紀エノー地方における慣習法特許状――ブリッシュの法を中心に――・同 一二・一三世紀エノー地方の慣習法特許状――開放耕地地域の場合――・同 一二・一三世紀エノー地方における「メール職規定」と「アヴエ職規定」・同 ヴァランシェンヌの「平和規約」(一一一四)――エノー地方の「都市的」自由に関する予備的考察―― | 447 |
小倉欣一 | 林毅 中世シュトラスブルクの支配領域 | 453 |
二宮宏之 | 成瀬治 ジャン・ボダンにおける「国家」と「家」 | 455 |
小野善彦 | 千葉徳夫 中世後期−近世初期における領邦の財政と領邦等族 | 459 |
細川滋 | 浅野明 イヴァン雷帝期ロシアの知行地制――ノヴゴロド地方の事例研究―― | 461 |
小川浩三 | 勝田有恒 "Iura novit curia" und "Fundatam intentionem habere" als ein Niederschlag der Rezeption Deutschland | 463 |
西村重雄 | 吉野悟 ドイツ近世の自然法学と時効・同 ツァジウス(U.Zasius)とアルトジウス(J.Althusius)における時効 | 466 |
広渡清吾 | 五十嵐清 ナチス民族法典の性格 | 469 |
村上淳一・石井紫郎 | 弓削達氏の翻訳評について | 474 |
【会 報】 |
学会記事 | 476 |
報告要旨 | 478 |
訃 報 | 488 |
【追悼の辞】 |
石尾芳久 | 石母田正氏を悼む | 489 |
【昭和六〇年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 21 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 37 |
【欧文レジュメ】 |