法制史研究 33号 (1983年) |
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【論 説】 |
濱島敦俊 | 明清時代、中国の地方監獄――初歩的考察―― | 1 |
【叢 説】 |
吉田徳夫 | 職相伝の研究 | 61 |
堀毅 | 秦漢刑政攷 | 97 |
西村隆誉志 | 古典期ローマの法思考――アクィーリウス法解釈の展開を素材にして―― | 123 |
【学会動向】 |
石川武 | 初期メーロヴィング朝の軍隊と王権――共通課題「中世の法と国制をめぐって」(第三〇回研究大会)に寄せて―― | 159 |
【書 評】 |
石井進 | 永原慶二 日本中世の社会と国家 | 182 |
石井紫郎 | 勝俣鎮夫 一揆 | 185 |
林由紀子 | 服藤弘司 相続法の特質――幕藩体制国家の法と権力X―― | 193 |
山中永之佑 | 手塚豊 自由民権裁判の研究 中・下――手塚豊著作集二・三―― | 197 |
清田義英 | 利光三津夫 日本における議事決定並びに選出方式について――上代より平安期に至る、鎌倉期より戦国期に至る、江戸期―― | 199 |
瀧川政次郎 | 岡野誠 日本における唐律研究――文献学的研究を中心として―― | 203 |
森田悌 | 宇根俊範 律令官人制と貴族 | 207 |
梅田康夫 | 稲松尚子 律令裁判手続に関する一考察――主としてその運用面より見たる―― | 209 |
齊川眞 | 瀧川政次郎 衛禁律逸文考・同 擅興律逸文考 | 211 |
吉田徳夫 | 佐々木宗雄 平安中期の土地所有認定について | 214 |
大饗亮 | 下向井龍彦 押領使・追捕使の諸類型 | 216 |
安田元久 | 義江彰夫 国衙守護人補考 | 218 |
植田信広 | 松尾剛次 開発と中世非人――和泉国日根野村絵図をめぐって―― | 220 |
市川訓敏 | 岡邦信 置文と一族間相論――渋谷入来院氏の事例を素材として―― | 222 |
羽下徳彦 | 今谷明 室町幕府奉行人奉書の基礎的考察・同 守護領国制下に於る国郡支配について | 224 |
石井良助 | 吉田徳夫 室町幕府知行制の一考察 | 227 |
林由紀子 | 山中至 幕藩体制における密通仕置の研究――夫の私的制裁権と公刑罰権――(一)(二)完 | 230 |
高木侃 | 林由紀子 尾張藩士の婚姻と家格・同 尾張藩神官の服忌令研究――吉見幸和の「類聚服假令拙解」その他について――・同 臼杵藩における服忌令とその改正について(一)(二)(三)完 | 232 |
荒井貢次郎 | 牧英正 差別戒名を生み出した図書――「貞観政要格式目」を中心に―― | 235 |
中尾敏充 | 後藤正人 紀州民権派の憲法・法律研究と権利運動――猛山学校と実学社を中心として――・同 和歌山県と植木枝盛――『植木枝盛日記』を手がかりとして―― | 237 |
加藤英明 | 浅古弘 刑法草案審査局小考 | 241 |
藤原明久 | 小柳春一郎 穂積陳重と旧民法――「民法原理」講義を中心に―― | 243 |
利谷信義 | 向井健 民法典の編纂・同 明法寮民法草案編纂過程の一考察 | 246 |
山中至 | 藤田正 明治前期における「雇人」の盗罪――旧刑法制定まで―― | 247 |
白石玲子 | 井ヶ田良治 明治民法と女性の権利 | 249 |
川口由彦 | 熊谷開作 永小作慣行をめぐる裁判と立法 | 251 |
川口由彦 | 山中永之佑 日本近代国家における土地所有権永小作権――大阪府堺市松尾新田永小作人の土地所有権獲得運動をめぐって―― | 253 |
近藤佳代子 | 利谷信義 男子貞操義務論争・同 貰い子殺人陪審裁判 | 255 |
岡田英弘 | 島田正郎 清朝蒙古例の研究――東洋法史論集第五―― | 258 |
池田温 | 中村裕一 唐代の制書式に就いて――仁井田陞氏復元制書式の検討を中心に―― | 262 |
滋賀秀三 | 小口彦太 清朝時代の裁判における成案の役割について――刑案匯覧をもとにして―― | 265 |
後藤均平 | 片倉穣 国朝刑律の徒刑に関する考察 | 267 |
山崎元一 | 白井駿 古代ヒンドゥ社会の刑事訴訟観・同 マハーバーラタにおける罪・贖罪・刑罰 | 269 |
山崎元一 | 山崎利男 四−一二世紀インドにおける村落享有の確認とその消滅 | 271 |
前田正治 | 田中周友 世界法史の体系 | 273 |
葛西康徳 | 半田吉信 古代法における瑕疵担保責任――瑕疵担保法の起源―― | 276 |
西村重雄 | 芹澤悟 ローマ法学の方法について――いわゆる Procurator unius rei をめぐるローマ人の論争―― | 279 |
米田利浩 | 南川高志 セプティミウス・セウェールスとローマ元首政 | 281 |
小山昇 | 岡徹 書面訴訟についての学説史の一局面 | 282 |
木村尚三郎 | 阿部謹也 ヨーロッパ・原点への旅――時間・空間・モノ―― | 285 |
野口洋二 | 市原靖久 中世ヨーロッパ抵抗権思想におけるゲルマン的要素とキリスト教的要素の交錯――叙任権闘争期の抵抗権思想を中心として―― | 288 |
野崎直治 | 三浦弘萬 ヨーロッパ中部地域における中世初期の定住と家屋敷の発展・同 北東部ドイツ地域における古代・中世前期の定住と人々の生活――ニーダーラウジッツ、カラウ地区ボルヒェルトのゲルマンとスラヴの諸定住の実態の考察を中心として―― | 290 |
佐藤彰一 | 石川操 Irmina von Oeren について――フランク人貴族に関する一考察―― | 294 |
富沢霊岸 | 林深山 Felix Liebermann and Recent Studies of Anglo-Saxon Laws (1)(2) | 296 |
山田欣吾 | 西川洋一 一二世紀ドイツ帝国国制に関する一試論――フリードリヒ一世・バルバロッサの政策を中心として(一)(二)(三)(四)完 | 298 |
西川洋一 | 池谷文夫 レガリアとレーン――ヴォルムス体制下における帝国の封建化―― | 302 |
和田卓朗 | 赤澤計真 ドイツ領邦国家におけるラント法の形成 | 303 |
木村豊 | 林毅 中世都市ケルンにおける自由世襲借地 freie Erbleihe について | 309 |
桜井利夫 | 木村豊 ケルン大司教領の家人制――家産制的主従関係の一研究―― | 311 |
魚住昌良 | 桜井利夫 ドイツ中世都市におけるミニステリアーレン層――クヌート・シュルツ説の批判的検討―― | 317 |
城戸毅 | 小山貞夫 マグナ・カルタ(一二一五年)の歴史的意義 | 319 |
桜田嘉章 | 森征一 バルトルス・デ・サッソフェラート「条例衝突理論」概観――《中世イタリア法学 Mos Italicus》研究序説―― | 322 |
田熊文雄 | 阪口修平 プロイセン絶対王政における軍隊と社会――一七四〇年の Gravamina を通じて―― | 326 |
阪口修平 | 田熊文雄 アンシャン・レジーム末期における家、家族と絶対主義国家――一八世紀プロイセンの立法との関連で―― | 328 |
小川浩三 | 吉野悟 パンデクテン法学の時効(Verjährung)を遡って――「一六世紀後半から一八世紀末のヨーロッパ法学における時効」の第一章として――(一)(二)(三)(四)完 | 330 |
今井弘道 | 笹倉秀夫 自由人の連帯――へーゲル政治思想の形成と展開について――(一)(二)完 | 332 |
河上倫逸 | 西村稔 エールリッヒの団体説――特にギールケと比較して―― | 339 |
笹倉秀夫 | 広渡清吾 二人のハインリッヒ――「ナチス私法学」研究ノート―― | 343 |
中村哲也 | 楜澤能生 ナチス期における所有権思想――F・ヴィーアッカーの所有(権)論を中心として―― | 345 |
林毅 | 阿部謹也氏の指摘に答える | 349 |
【会 報】 |
学会記事 | 351 |
報告要旨 | 353 |
訃 報 | 363 |
【追悼の辞】 |
上山安敏 | 西本頴先生を悼む | 364 |
利光三津夫 | 追悼の辞 故井上光貞博士 | 366 |
【昭和五七年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 23 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 37 |
欧文レジュメ | 巻末 |