法制史研究 32号 (1982年) |
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【論 説】 |
久保正幡 | Liber Augustalis について | 1 |
直江真一 | 謀殺罰金制度考 | 17 |
北野かほる | イングランド初期議会における「請願」について | 65 |
【叢 説】 |
稲元格 | 中世都市リューベックの領域政策研究序説 | 115 |
白石玲子 | 民法編纂過程における女戸主の地位と入夫婚姻――「家」の財産をめぐって―― | 141 |
後藤新八郎 | 関東大震災における対私権応急措置について | 167 |
【学会動向】 |
大久保泰甫 | フランスにおける近代行政史研究――その若干の動向について―― | 193 |
【書 評】 |
浅古弘 | 井ヶ田良治・熊谷開作・山中永之佑・橋本久 日本法史年表 | 227 |
小林宏 | 利光三津夫 律令制の研究 | 229 |
松尾剛次 | 石尾芳久 民衆運動からみた中世の非人 | 233 |
石井良助 | 服藤弘司 幕府法と藩法――幕藩体制国家の法と権力T―― | 236 |
蝦名庸一 | 国立史料館編 津軽家御定書(史料館叢書三) | 241 |
荒井貢次郎 | 小林茂編 近世被差別部落関係法令集――天領を中心として―― | 243 |
吉田正志 | 原昭午 加賀藩にみる幕藩制国家成立史論 | 246 |
石尾芳久 | 原田伴彦・田中喜男編 東北・北越被差別部落史研究 | 250 |
高柳真三 | 手塚豊編 近代日本史の新研究T | 255 |
山中永之佑 | 手塚豊 自由民権裁判の研究 上――手塚豊著作集一―― | 259 |
後藤正人 | 福島正夫編 日本近代法体制の形成 上 | 261 |
山中至 | 堀内節編 明治前期身分法大全第四巻――親族総編T―― | 266 |
大竹秀夫 | 同志社大学人文科学研究所編 共同研究日本の家 | 268 |
梅田康夫 | 齊川眞 流刑・左遷・左降――続日本紀の事例を中心に―― | 271 |
森田悌 | 早川庄八 八世紀の任官関係文書と任官儀について | 274 |
齊川眞 | 利光三津夫 明法家物部敏久についての一考察 | 276 |
大饗亮 | 橋本初子 中世の検非違使庁関係文書について | 277 |
尾藤正英 | 水林彪 近世の法と国制研究序説――紀州を素材として(一)〜(六)完 | 279 |
鎌田浩 | 大竹秀夫 近世庶民家族秩序論再説――非家父長制説に対する批判に答えて―― | 283 |
藤原明久 | 後藤正人 紀州藩掃除役米をめぐる一訴訟史料――享保期における那賀郡狩宿村を中心として―― | 285 |
鎌倉孝夫 | 後藤靖 地租改正と私的所有権の性格について――鎌倉孝夫氏の批判に関連して | 286 |
大久保治男 | 利光三津夫・藤田弘道・寺崎修 明治十六年・地方巡察使の研究――その派遣まで―― | 289 |
近藤佳代子 | 山中至 明治前期における裁判離婚法の一研究――妻の保護とくに妻の離婚意思の保護の立場から―― | 291 |
小柳春一郎 | 藤原明久 ボワソナード日本民法草案における抵当権の性質・目的物・種類――旧民法における抵当権の前提――・同 ボワソナード日本民法草案における抵当権の登記(一)(二)完 | 293 |
向井健 | 熊谷開作 大阪における法学教育事始 | 296 |
藤田正 | 同 開拓農場における擬制的家族関係――北海道徳川農場の例―― | 297 |
岡崎精郎 | 島田正郎 北方ユーラシア法系の研究――東洋法史論集第四―― | 299 |
太田幸男 | 好並隆司 商鞅「分異の法」と秦朝権力 | 303 |
永田英正 | 大庭脩 居延新出「候粟君所責寇恩事」冊書――書考補――・江村治樹 雲夢睡虎地出土秦律の性格をめぐって・堀毅 秦漢時代の嗇夫について――『漢書』「百官表」と雲夢秦簡による一考察―― | 305 |
池田温 | 岡野誠 唐代における死刑覆奏について・滋賀秀三 唐代における律の改正をめぐる一問題――利光三津夫・岡野誠両氏の論稿に寄せて―― | 309 |
島田正郎 | 植松正 元初の法制に関する一考察――とくに金制との関連について―― | 311 |
山根幸夫 | 濱島敦俊 北京図書館蔵『按呉親審檄稿』簡紹 | 313 |
山根幸夫 | 川勝守 明未清初の訟師について――旧中国社会における無頼知識人の一形態―― | 314 |
滋賀秀三 | 島田正郎 清律の成立 | 315 |
中村茂夫 | 滋賀秀三 清代訴訟制度における民事的法源の概括的検討 | 318 |
森田成満 | 中村茂夫 清代における老幼年者並びに身体障害者の刑事責任 | 320 |
後藤均平 | 片倉穣 罰銭小考――国朝刑律の一考察―― | 322 |
片倉穣 | 山本達郎 フランス支配時代における南部越南の土地契約文書 | 323 |
木庭顕 | 吉村忠典 支配の天才ローマ人――人間の世界歴史四―― | 325 |
東出功 | F・W・メイトランド著・小山貞夫訳 イングランド憲法史 | 328 |
平松紘 | 三好洋子 イギリス中世村落の研究 | 331 |
成瀬治 | 佐々木毅 近代政治思想の誕生――一六世紀における「政治」―― | 336 |
辻泰一郎 | F・ハルトゥング著・成瀬治・坂井栄八郎訳 ドイツ国制史――一五世紀から現代まで―― | 338 |
石部雅亮 | 山田晟 ドイツ法律用語辞典 | 342 |
石川武 | 林毅 世良法史学について――一つの覚書―― | 346 |
伊藤貞夫 | 桜井万里子 古典期アテナイのエピクレーロス制度とオイコスの存続 | 348 |
木庭顕 | 平田隆一 ポリスとローマ帝国――理論的考察―― | 350 |
三浦弘萬 | 三涌澄雄 考古学的にみた中欧の家と村落 | 352 |
三浦澄雄 | 三浦弘萬 ゲルマンのヴァイラー(Weiler)における個別経営・隣人共同体および社会階層の実態――フリースラントのフォホテロー定住の考察とその位置づけを中心に―― | 354 |
山田欣吾 | 岡地稔 ハインリヒ一世の Hausordnung について | 356 |
淵倫彦 | 野口洋二 「グレゴリウス改革」期における最初のカノン法集成―― Diversorum patrum sententie ――について・市原靖久 中世教会法における「実定法」概念の登場――クットナー説の検討を中心として―― | 358 |
阿部謹也 | 林毅 中世都市ケルンにおける犯罪と刑罰 | 362 |
小倉欣一 | 同 ドイツ中世都市における自由と自治 | 363 |
渡辺昌美 | 高橋清徳 中世フランスにおける徒弟および職人・親方――パリ同業組合規約の資料的研究――・同 中世におけるパリのコンフレリ――パリ同業組合規約の資料的研究―― | 365 |
松垣裕 | 直江真一 一二世紀イングランドの権力機構と刑事法序説(一)(二)完 | 368 |
城戸毅 | 北野かほる 初期のイングランド議会――下院の成立をめぐって――(一)(二)完 | 369 |
平松紘 | 加藤哲實 中世イングランドの村落共同体と村法――一二七〇年〜一三四九年の村法史料の検討・同 一四、五世紀イングランドの村落共同体と村法 | 372 |
若曽根健治 | 千葉徳夫 一四四六年テューリンゲンのラント条例――領邦身分制と行政立法――・同 邦訳・一四四六年テューリンゲンのラント条例 | 374 |
小野善彦 | 津野柳一 確認論・序説――継受時代バイエルンの獅子同盟争いにおける Freiheitsbestätigung の機能―― | 377 |
小川浩三 | 新井誠 法律行為概念生成過程におけるプーフェンドルフの promissio 概念(一)(二)完――ディーセルホルストの分析に対する若干の疑問―― | 379 |
平田公夫 | 村上淳一 倫理的人格・法的人格・法人 | 381 |
和田卓朗 | 岩野英夫 Fritz Kern の法思想 | 383 |
深瀬忠一 | 岡利郎・書評、深瀬忠一「明治憲法制定をめぐる法思想」(野田良之・碧海純一編『近代日本法思想史』有斐閣) 法制史研究三〇号、三〇九−三一一頁、について | 389 |
【会 報】 |
学会記事 | 391 |
報告要旨 | 393 |
訃 報 | 403 |
【雑報】 |
日本学術会議広報委員会 | 学術会議改革試案を採択――日本学術会議第八五回総会報告―― | 404 |
【追悼の辞】 |
佐々木信 | 水田義雄先生を悼む | 406 |
【昭和五六年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 28 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 42 |
欧文レジュメ | 巻末 |