法制史研究 13号 (1963年)
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 【論 説】
鎌田浩近世武士相続法の特色――熊本藩を中心として――1
戴炎輝唐律に於ける除免当贖法53
岩田健次ローマ法における夫婦財産制93
 【叢 説】
瀧川政次郎衛禁律後半の脱落条文について――律令時代における私貿易の禁――130
白山友正蝦夷地寄場考144
金指正三近世における船員の雇傭契約について164
 【学界動向】
山中永之佑・向井健・利谷信義戦後における明治家族法史研究の問題点――その回顧と展望――181
守屋美都雄・滋賀秀三戦後西洋における中国法制史研究の一斑――刑法志研究を中心に――222
林深山ケンブリッヂ法史学の印象241
 【著書論文紹介】
鍋田一利光三津夫 律の研究244
隈崎渡牧英正 日本法史における人身売買の研究254
牧健二永原慶二 日本封建制成立過程の研究246
高柳真三藤野保 幕藩体制史の研究249
谷口澄夫木村礎 幕藩体制史序説251
秀村選三市川孝正他 封建社会解体期の雇傭労働252
平松義郎瀧川政次郎 日本行刑史254
前田正治石井良助 続江戸時代漫筆255
石尾芳久坂本太郎 継体紀の史料批判257
野村忠夫瀧川政次郎 百官進薪の制と飛鳥浄見原令・瀧川政次郎 難波の市・瀧川政次郎 平城宮跡出土木簡と賦役令258
鍋田一布施彌平治 十悪八虐考260
虎尾俊哉八木充 田租制の成立とその意義・村井康彦 公営田と調庸制――貢納制から交易制へ――260
布施彌平治石尾芳久 谷垣守手写本残律・石尾芳久 谷垣守自筆稿本残律抄261
宮城栄昌宮原武夫 倉下と出挙・宮原武夫 不動倉の成立について・宮原武夫 古代における二つの田租・宮原武夫 出挙についての一考察262
中澤巷一小島鉦作 越前国気比宮の荘園的領知について・坂本賞三 平安期における荘園内百姓治開田について264
平山行三石井進 平氏鎌倉両政権下の安芸国衛266
上横手雅敬工藤敬一 鎌倉時代の領主制・水野恭一郎 応仁文明期における守護領国――山名氏の領国を中心に――・黒川直則 守護領国制と荘園体制――国人領主制の確立過程――267
杉谷昭渡辺澄夫 豊後国大友氏の下向土着と嫡子単独相続制の問題268
大饗亮瀬野清一郎 鎮西奉行考269
蝦名庸一新見吉治 与力並家頼宗旨改帳270
平松義郎高柳真三 (仙台藩の)刑法及び刑事裁判・服藤弘司 「遠島」地天草271
林董一森山恒雄 地方知行の一考察――肥後藩初期の給地百姓を中心に――・渡辺信夫 給人地方知行と村に関する一試論――仙台藩寛永期検地野帳の分析――・樋田薫 岩村藩に於ける知行制と武士耕作地・峯岸賢太郎 軍役と地方知行制――阿波藩の場合――272
春原源太郎秀村選三 近世前期肥後における『上方抱下し者』――宇土細川藩を中心として――・秀村選三 近世農村奉公人の供給源――北九州の事例――274
前田正治大出由紀子 近世村法と領主権(一)(二)276
見城幸雄竹安繁治 近世土地政策の史的展開・竹安繁治 近世土地政策の一側面――無主地対策を繞つて――277
鎌田浩山中永之佑 密通の仕置と内済――江戸時代における婚姻規制の一側面――279
石井紫郎井ヶ田良治 封建社会における村落共有山林と村落構造・原田敏丸 山割判度とその変遷279
荒井貢次郎秋本典夫 領主権力と宿・助郷――黒羽藩の越堀宿・助郷対策――280
松下俊夫荒井貢次郎 都市行政上における賤民集落の存在形態――江戸・弾左衛門囲内の近代町制化するまでの場合――・荒井貢次郎 都市部落の近代的変容過程――江戸・穢多頭弾左衛門囲地をめぐつて――281
大出由紀子中埜喜雄 大坂道修町三丁目の町法について282
向井健利谷信義 「家」制度の構造と機能――「家」をめぐる財産関係の考察――283
山中永之佑服藤弘司 明治前期の雇傭法284
中村吉三郎神谷力 明治初年における地方軽犯罪法制の研究――とくに愛知県軽犯罪法を中心として(一)(二)――285
神谷力石本泰雄 明治期における仲裁裁判の先例(一)(二)・福島正夫 地租改正法の成立285
中村吉三郎鹿野政直 明治社会における法意識287
丹羽友三郎小竹文夫・岡本敬二 元史刑法志の研究訳註287
日原利国好並隆司 漢代官僚制の形成過程――高祖から文帝へ――289
布目潮m17766日原利国 漢代の刑罰における主観主義――「春秋」と刑罰との関係――289
守屋美都雄越智重明 魏晋南朝の屯田290
守屋美都雄越智重明 魏晋の戸について291
滋賀秀三守屋美都雄 晋故事について292
内藤乾吉仁井田陞 吐魯番発見の唐代租田文書の二形態293
大庭脩奥村郁三 唐律の刑罰295
斯波義信河原由郎 北宋期・両浙路の土地所有の問題について・河原由郎 北宋期・陝西路における土地所有の問題に関する一考察――主として商業資本との関連において――295
多賀秋五郎山根幸夫 丁料と綱銀――福建における里甲の均平化――297
宮坂宏仁井田陞 中国社会の同族と族長権威――とくに明代以後の族長罷免制度――・仁井田陞 明末徽明の庄僕制――とくにその労役婚について――297
島田正郎護雅夫 ウイグル文消費貸借文書・護雅夫 ウイグル文売買文書――とくにその売主と買主とについて――・護雅夫 ウイグル文売買文書における売買担保文言299
赤井節古林祐二 古代ギリシャ刑法に於ける過失責任論と刑法思想・新村祐一郎 スパルタの制度とリュクルゴス伝説――立法伝説の形成とその時期――・山本茂 シュメール都市国家の労働組織について――ラガシュのバウ神殿と自由人および奴隷との関係を中心に――301
一柳俊夫岩田健次 Leges Regiae 304
森馨佐藤篤士 古代 ius civile (市民法)における patria-potestas (家長権)――とくに ius vendendi (家子売却の権)と ius vitae necisque (生殺与奪の権)について――304
佐藤篤士吉野悟 Causa usucapionis の成立過程――その序説――305
佐藤篤士柴田光蔵 SENATUS POPULUSQUE ROMANUS ――ローマ元首政時代における刑事裁判作用の諸類型(一)(二)(三)――306
一柳俊夫泉久雄 相続人の責任の根拠に関する覚書――古代ローマ法を通して――306
佐藤篤士奥田昌道 古典期ローマ法における訴訟と実体関係――カーザーの研究を中心として――307
伊藤栄鈴木成高 カロリング・ルネサンス308
町田実秀上山安敏 ドイツにおける法律家層の形成過程――「教授法」の成立の序説として――309
石部雅亮村上淳一 プロイセンにおける Machtspruch ――司法に対する国王の干渉――310
石部雅亮小林昭三 スイス一八四八年憲法下における国家的緊急法制311
水本浩甲斐道太郎 英国土地所有権法史論(一)312
深瀬秀山崎晴一 英法の法源314
深瀬秀海原文雄 英国衡平法の淵源(六・完)――自然法とセント・ジャーマン――314
海原文雄鈴木敏和 英国における教会法と教会裁判所(一)(二)315
 【会 報】
 学会記事317
 報告要旨(第一四回総会)初位の官人が不課口たらざる理由 曽我部静雄 唐の雑徭の義務日数について 浜口重国 百済王と傀儡政権 利光三津夫 ドイツ中世都市共同体ケルンの成立史について 林毅 ドイツ共同地用益の解体過程 伊藤栄 明治六年二月太政官布告第六十五号の効力――最高裁判所の判決に寄せて―― 手塚豊
(第一一回研究大会)ゲルマン時代の婚姻締結に関する学説の変化 三浦澄雄 治安判事制成立に関する一考案 小山貞夫 中世相続法における家督と惣領 大饗亮 徳川時代における京都町人の「家」と相続 山中永之佑 地上権の名称を用いた山林所有権――吉野地方の一部にある「永代」又は「五千年」の地上権―― 春原源太郎 唐の賦役令に於ける調の色額 日野開三郎 唐律上の除免当贖法 戴炎輝 韓国史学会の現況 島田正郎
(第三〇回東京部会)人別帳による非人動向の一考察――甲斐国郡内領―― 荒井貢次郎 ローマ共和政後期における雇傭関係 佐藤篤士 叙任権闘争終末期におけるドイツ国制―― Worms 協約(一一二二年)を中心として―― 鹿子木幹雄
(第三一回東京部会)幕藩体制社会における土地所有の研究 石井紫郎
(第三二回東京部会)唐の太常音声人と楽戸について 浜口重国 封建制下(一一・二世紀)フランスにおける政治・権力構造――フランス史学の成果と検討―― 下野義朗 唐律刑罰の分類 戴炎輝
(第七三回近畿部会)倭王の法的性格 猪熊兼繁
(第七四回近畿部会)末寺僧侶の財産法、身分法――能登国触頭本誓寺文書によつて―― 春原源太郎 唐代の割符の制度について 布目潮m17766
(第七六回近畿部会)古代インドにおける諸種の団体法 中野義照 刑罰軽減措置に関する二三の問題点(中国古代における) 重澤俊郎
(第七七回近畿部会)大坂菊屋町に於ける町人名跡相続の実態について 中埜喜雄 ローウィーの「国家の起源」について 牧健二
(第七八回近畿部会)詫状文を通して見た近世村落の一断面――岡山藩領津高郡豊岡村分小森村について―― 前田正治 中国均田制度における土地保有問題 西村元佑
 
 【追悼の辞】
隈崎渡 法博細川亀市教授の逝去を悼む335
田中周友 故武藤智雄教授を偲ぶ340
 
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