法制史研究 11号 (1961年) | ||
---|---|---|
[ 10号目次 | 12号目次 ] | ||
【論 説】 | ||
野村忠夫 | 律令官人の考叙法 | 1 |
日野開三郎 | 両税法の基本的四原則 | 40 |
石部雅亮 | マルチン・ルターの離婚論――近代的婚姻法形成史の一齣―― | 78 |
【叢 説】 | ||
金指正三 | 芸藩における出奔帖外について――賀茂郡広村の実情―― | 119 |
杉谷昭 | 明治初年における藩政改革――江藤新平の『民政仕組書』について | 147 |
滋賀秀三 | 再び魏律の篇目について――内田智雄氏の批判に答えて―― | 163 |
【学会動向】 | ||
上横手雅敬 | 鎌倉政権成立期をめぐる近業 | 175 |
武藤智雄 | イタリア滞在記 | 201 |
【著書・論文紹介】 | ||
利光三津夫 | 石尾芳久 日本古代法の研究 | 217 |
利谷信義 | 新見吉治 壬申戸籍成立に関する研究 | 218 |
牧健二 | 藩法研究会 藩法集第一巻 岡山藩 | 222 |
高柳真三 | 石井良助 江戸時代漫筆 | 224 |
石井良助 | 福島正夫 戸籍制度と「家」制度――家制度の研究―― | 225 |
坂本太郎 | 牧健二 邪馬台国問題の解決のために・牧健二 「邪馬台国問題の解決のために」の補説 | 227 |
石尾芳久 | 石母田正 古代法の成立について | 228 |
野村忠夫 | 曽我部静雄 日唐の番官・曽我部静雄 養老の初位制度・曽我部静雄 品官考 | 228 |
荒井貢次郎 | 大饗亮 律令賤民法の一考察・大饗亮 帳内資人考――律令における主従制の研究―― | 230 |
野村忠夫 | 洞富雄 古代籍帳における夫婦別籍と夫婦別居 | 231 |
猪熊兼繁 | 瀧川政次郎 律と鼈――令の食膳制と医制との研究―― | 232 |
宮城栄昌 | 虎尾俊哉 延喜主税式諸国出挙本稲条の研究 | 232 |
水戸部正男 | 石井進 太宰府機構の変質と鎮西奉行の成立・石井進 鎌倉幕府と律令国家――国衙の関係を中心として―― | 233 |
布施彌平治 | 水戸部正男 公家新制と武家新制の関係 | 234 |
安田元久 | 上横手雅敬 連署制の成立 | 235 |
谷口澄夫 | 羽下徳彦 越後に於る守護領国の形成――守護と国人の関係を中心に―― | 236 |
牧英正 | 秀村選三 中世人身売買文書の一考察――瑕疵担保と推定される文言について―― | 236 |
細川亀市 | 牧英正 秀吉前後の人身売買法 | 237 |
林董一 | 前田正治 日本庶民団体法史論覚書・中埜喜雄 株仲間法の型態と効力――近江八幡株仲間作法帳を中心に――・足立政男 近世丹後縮緬機業における株仲間の一考察・北原進 安永年間における札差株仲間干渉 | 238 |
平山行三 | 上田四郎 離縁状の一研究・五十嵐富夫 縁切寺考――上州満徳寺について――・春原源太郎 離縁状 | 239 |
服藤弘司 | 石井良助 家質の研究 | 241 |
手塚豊 | 平松義郎 旗本の刑罰権・石塚英夫 徳川刑法における贓物罪・石塚英夫 徳川幕府刑法における共犯(一)(二) | 242 |
石塚英夫 | 蝦名庸一 弘前藩御刑法牒(寛政律)・蝦名庸一 安永期の弘前藩御刑法――寛政律との比較―― | 243 |
前田正治 | 若林喜三郎 加賀藩の十村・村肝煎制度の成立過程 | 244 |
鍋田一 | 大竹秀夫 武士相続に関する藩法資料 | 245 |
秀村選三 | 小野重雄 慶長拾三年肥後国麻生田村検地帳の分析・小野重雄 慶長十三年肥後鶴羽田村検地帳・小野重雄 肥後国慶長検地諸帳の分析――飽田郡室薗村およぴ合志郡江良村――・藤田貞一郎 検地帖名請人についての一考察――肥後国菊池郡深川平永の場合――・正田健一郎 近世初期検地に関する若干の問題――天正十八年・文禄三年豆州検地帳を中心として――・花輪正徳 近世初期検地と村落構造――西野村史料を中心として――・鈴木壽 検地と石高制――松代藩の場合――・速水融 紀州慶長検地および検地帳の研究 | 245 |
見城幸雄 | 岸本実 藩政期の人口資料としての棟附帳・田尻高樹 北関東天領における初期の宗門改・中村吉治 検地帳と宗門帳と農民家族 | 249 |
井ヶ田良治 | 神谷力 明治前期における入会権の内部的変化と村方体制の変質過程について――とくに村持入会地の帰属開係をめぐる問題を中心として―― | 251 |
向井健 | 山中永之佑 明治前期堺県家族関係法令・中川高男 明治中期戸籍と「家」制度の研究 | 252 |
米田賢次郎 | 伊藤徳男 漢代の徭役制度について――董仲舒の上言と漢旧儀の解釈について―― | 253 |
布目潮 | 八重津洋平 漢代贖刑考 | 254 |
大庭脩 | 福島繁次郎 北魏前期の考課と地方官 | 255 |
滋賀秀三 | 浜口重国 唐の官有賤民、雑戸の由来について | 256 |
日野開三郎 | 西村元佑 唐代敦煌差科簿の研究――大谷探検隊将来、敦煌・吐魯番文書を参考資料として―― | 257 |
山根幸夫 | 清水泰次 明の太祖の体刑「剥皮実草」について | 258 |
直居淳 | 伊藤栄 ドイツ村落共同体の研究・伊藤栄 パッサウ司教聖堂(バイエルン)所領の研究・伊藤栄 ドイツに於ける農村共同体の構造・伊藤栄 九世紀におけるドイツ農村社会の基本構造 | 258 |
林毅 | 宮下孝吉 西洋中世都市発達の諸問題・宮下孝吉 Stadtluft macht frei についての再論 | 261 |
古林祐二 | 一柳俊夫 シュメール・パビロニヤにおける宗教的売淫の慣習について | 265 |
一柳俊夫 | 古林祐二 法哲学の起源――ソローンの法思想――(一)(二)・古林祐二 古代ギリシヤ法に於ける私的所有権の起源と発展 | 266 |
古林祐二 | 宮崎孝治郎 ギリシヤにおける親権制度 | 267 |
岩田健次 | 吉野悟 古代ローマにおける「最近宗族」の法的地位の形成過程について・吉野悟 古代ローマにおける宗族態容の変化の一過程について――「最近宗族」の形成に続く過程―― | 269 |
吉野悟 | 矢田一男 “ Repetundae ”の端緒・矢田一男 不当徴収返還請求アキリア法大要(一)・(二) | 270 |
風間鶴壽 | 石本雅男 ローマ法における寄与過失の問題 | 271 |
三戸壽 | 増田四郎 フランク王国史研究の問題点−メロヴィング王朝期を中心に――・増田四郎 メロヴィング王朝における王権の性格 | 272 |
堀米庸三 | 中村賢二郎 中世ドイツにおける村落支配権の発展――V・エルンストの見解を中心として―― | 274 |
木村尚三郎 | 木津降司 フランス領主制の成立に関する覚書――マコン地方の場合――・鯖田豊之 神の平和運動・バン領主・村落共同体――マコネ地方の場合―― | 275 |
石川武 | 木村尚三郎 フランスにおける古典的封建制の成立前提 | 276 |
三戸壽 | 風間鶴壽 イタリヤにおける相続法史略 | 278 |
椿寿夫 | 石部雅亮 プロイセン普通国法における親権の特質――ヴォルフの自然法理論との関連において―― | 280 |
海原文雄 | 水田義雄 イギリスにおける法典化運動の一展開――その法思想と実用性の問題――・水田義雄 フランシス・ベーコンの法律改革提案について | 280 |
中川淳 | 水本浩 独占資本主義段階における農地賃貸借法の性格 | 282 |
【会 報】 | ||
学会記事 | 283 | |
報告要旨 | (第一二回総会)天平勝宝八年の海捐賠償法に就いて 金指正三 最近における江戸時代相続論の展開 熊谷開作 熊本藩と仙台藩の武士相続 鎌田浩 江戸時代における武士の相続について――岡山藩の事例を中心として―― 谷口澄夫 加賀藩百姓相続法 服藤弘司 農民の相続形態 大竹秀夫 (第九回研究大会)近代法上の「公序良俗」について――身分行為の無効を中心として―― 松本暉男 近世前期肥後における上方抱下シ者 秀村選三 ルター主義における婚姻と離婚の理論 石部雅亮 漢代の刑罰における主観主義 日原利国 唐律に於ける除免官当 奥村郁三 主従道徳の成立と本質 上横手雅敬 鎌倉時代末期における貨幣経済の発達が幕府の訴訟制度に及ぼせる影響 平山行三 雑令進薪条について 瀧川政次郎 (第二三回東京部会)御定書第十五条について――出入筋・吟味筋―― 奥野彦六 (第二五回東京部会)ローマ法の継受とその原因に関する研究――ドイツを中心として―― 勝田有恒 (第二六回東京部会) Ius civile (厳格市民法)における patria-potestas (家長権)――とくに ius vendendi (家子売却の権)と ius vitae necisque (生殺与奪の権)について―― 佐藤篤士 唐の両税・三限について 古賀登 江戸時代における番非人とその缺落について――甲斐国郡内領の場合―― 荒井貢次郎 (第五七回近畿部会)英法史における財産の所有型態と遺贈 三戸壽 (第五八回近畿部会)法律行為と法律効果の法思想史的考察 猪熊兼繁 (第五九回近畿部会) Bona vacantia について 岩田健次 (第六二回近畿部会)日中関係と貨幣法(一)――唐代貨幣法と日唐関係―― 延時英至 (第六三回近畿部会)日本の部族時代の国家の比較法史学的研究 牧健二 (第六四回近畿部会)板倉籠屋証文について 猪熊兼繁 |