法制史研究 10号 (1960年)
[ 9号目次 | 11号目次 ]
 【論 説】
旗田巍高麗王朝成立期の「府」と豪族――郡県制度の性格の一端――1
奥村郁三唐代裁判手続法40
古林祐二キュレネ都市国家法と神託法及び神殿法79
松本暉男明治初年の妻の地位――婚姻届出制との関連における――111
 【叢 説】
瀧川政次郎雑供戸考158
曽我部静雄南宋の隅と隅官185
 【学会動向】
守屋美都雄近年における漢唐法制史研究の歩み202
牧健二日本封建制に関するロングレイ教授の新著に就いて227
赤井節ヒブル大学たより245
 【著者・論文紹介】
石尾芳久増田福太郎 未開社会における法の成立・増田福太郎 未開人の家族関係251
牧健二石井良助 大化改新と鎌倉幕府の成立251
前田正治法制史学会 徳川禁令考 前集第(一)−(六)・後集第(一)・藩法研究会 藩法集 岡山藩上・下・明治前期大審院判決録刊行会 明治前期大審院民事判決録1−5・11・森永種夫 犯科帳一−六・野田只夫 丹波国山国荘史料・近世村落研究会 仙台藩農政の研究・林貞夫 甲州法制史 第一巻255
石井良助宇野弘蔵 地租改正の研究 上・下258
熊谷開作青山道夫 続近代家族法の研究260
青山道夫熊谷開作 法史学と法社会学262
猪熊兼繁石井良助 火継の行事――火切臼と火切杵――262
森鹿三猪熊兼繁 親魏倭王・猪熊兼繁 倭国の成立過程について263
高柳真三石尾芳久 日本古代の刑罰体系・石尾芳久 日唐律の比較研究・杉山晴康 『ハラヘ』考・牧英正 日本古代贖罪制度考265
曽我部静雄時野谷滋 大宝田令若干条の復旧条文について261
野村忠夫今江広道 所謂『陸奥国戸籍』残簡について・岸俊男 所謂『陸奥国戸籍』残簡調査概報・田中卓 大宝二年西海道戸籍における『受田』・新井喜久夫 雑戸籍をめぐつて・泉谷康夫 現存平安戸籍の考察267
鍋田一大饗亮 日本古代の親族組織(一)・(二)・布施彌平治 令制に於ける親族269
牧英正伊東すみ子 奈良時代の婚姻についての一考察270
平山行三坂本賞三 八・九世紀の売券に関する一考察271
平山行三鈴木鋭彦 平安時代の売券272
上横手雅敬瀧川政次郎 難波の烽・瀧川政次郎 難波と東国防人制272
時野谷滋虎尾俊哉 天平十二年「遠江国浜名郡輸租帳」に対する一考察・虎尾俊哉 相模国天平七年封戸租交易帳について・虎尾俊哉 延喜主税式勘税帳条の研究・虎尾俊哉 律令時代の墾田法に関する二三の問題273
虎尾俊哉利光三津夫 我が古代法の救恤法――養老律令における身体障害者保護法――・利光三津夫 律令身体障害者保護法の実施――わが古代の救恤法――274
布施彌平治宮城栄昌 西宮記の法制史的価値275
大饗亮石母田正 文治二年の兵糧米停止について――吾妻鏡の本文批判の試み(その一)――・石母田正 文治二年の守護地頭の停止について――吾妻鏡の本文批判の試み(その二)276
水戸部正男島田次郎 九−十三世紀における私領の形成と鎌倉幕府法――山野未開地所有の問題を中心として――277
佐藤進一井ヶ田良治 庄園制の崩壊過程――室町時代の東寺領太良庄――277
鎌田浩山中永之佑 徳川幕府法における「婚姻の成立」――武家と庶民の場合の比較――(一)(二)278
隈崎渡林董一 寺社領知権の一考察――尾張藩における――279
大竹秀夫鎌田永吉 知行制度と村落制度・谷口澄夫 藩政確立期の諸問題280
服藤弘司鎌田浩 仙台藩における武家相続法・鎌田浩 仙台藩における家臣の封禄相続制281
石塚英夫八重津洋平 「刑法草書」を中心とした熊本藩の刑罰体系について282
平松義郎手塚豊 会津藩「刑則」考・手塚豊 長岡藩の寄場と松山藩の徒刑所・手塚豊 新庄藩の徒刑・手塚豊 明治初年の東京府刑法283
手塚豊石井良助 明治民法施行前の扶養法284
手塚豊石井良助 左院の民法草案284
谷口澄夫杉谷昭 明治初年における旧藩解体過程・杉谷昭 明治三年における唐津藩の改革について285
杉谷昭寺島六郎 明治十年における地所売買と書・質入れ286
向井健石井良助 明治十一年民法草案287
山中永之佑向井健 『民法口授』小考288
仁井田陞内田智雄訳註 漢書刑法志288
滋賀秀三唐律研究会篇 唐律索引稿289
布目潮m17766増淵龍夫 先秦時代の封建と郡県290
平中苓次大庭脩 爰書考291
奥村郁三日原利国 王符の法思想292
米田賢次郎浜口重国 呉蜀の兵制と兵戸制――附説 建初十二年正月籍・魏書釈虎志「涼州軍戸」――293
奥村郁三利光三津夫 我が国に舶載された唐律の諸釈書とその逸文294
大庭脩瀧川政次郎 過所考(上)(中)(下)295
曽我部静雄古賀登 唐代両税法の地域性296
山根幸夫今堀誠二 十六世紀以後における合夥の性格とその推移――とくに古典的形態の成立と拡大について――・同 清代における合夥の近代化への傾斜――とくに東夥分化的形態について――296
今堀誠二戴炎輝 清代台湾の隘制及び隘租297
上山安敏石尾芳久訳 「マックス・ウェーバー法社会学」・小野木常編訳 「マックス・ウェーバー法社会学(上)(下)」297
三戸壽増田四郎 西洋市民意識の形成299
石部雅亮山田晟 近代土地所有権の成立過程300
一柳俊夫赤井節 ヘブライ法における追放刑存在の可能性をめぐつて――ヘブライ法研究方法に関する一試論として――・同 タルムード法学における追放刑について・同 ヘブライ法における証拠法の一考察302
岩田健次小菅芳太郎 Uti Possidetis 特示命令に関するガイウス文(Gai 4,148)におけるインテルポラティオの可能性について303
片岡輝夫弓削達 テオドシウス法典における奴隷婚をめぐる問題・弓削達 テオドシウス法典における奴隷と国家・弓削達 テオドシウス法典における奴隷の刑罰・弓創達 テオドシウス法典における奴隷の司法的地位・弓削達 神寵帝理念の成立304
吉野悟上山安敏 ゲルマン法における債務と責任の古典的理論について――契約の規範的構造とその歴史性(一)・同 ゲルマン中世における人的責任の規範的性格――契約の規範的構造とその歴史性(二)306
石川武世良晃志郎 フンデルトシャフト研究の新動向(一)−(四)308
吉田道也宇尾野久 フランク時代における Comitatus の展開・同 De ceteris libris hominibus quos vocant bharigildi 311
世良晃志郎塙浩 ロタリ王法典邦訳312
深瀬秀海原文雄 英国衡平法の淵源(二)――アングロ・サクソン期における王権の特質――・海原文雄 英国衡平法の淵源(三)――ノルマン・プランタジネツト期における裁判手続――313
海原文雄林深山 初期イギリス法における家畜窃盗現行犯の一考察・林深山 早期アングロ・サクソン法における家畜窃盗犯処罰権について314
塙浩石川武 封建制の成立と封建社会の《細胞》・木村尚三郎 フランス封建制の成立――十一世紀に於ける城主支配圏・バン領主支配圏の形成315
堀米庸三森洋 初期カペー王朝 Domaine Roya ――フイリップ一世の時代における――319
木村尚三郎椽川一郎 北フランス古典荘園の基礎構造――パリ、サン・ジェルマン・デ・プレ修道院所領明細帳の分析を中心として――320
水本浩水田義雄 メイトランド法史学の発足(承前)321
 【会 報】
 学会記事323
 報告要旨(第一一回総会)中世初期ドイツ国制史研究の出発点 石川武 マヌ法典に於ける扶養 田辺繁子 民法にあらわれた親子の道 角田幸吉 均田法と班田法 虎尾俊哉 律令賤民法成立の前提 大饗亮 公家新制と武家新制の関係 水戸部正男 両税法成立の由来 曽我部静雄 律と鼈 瀧川政次郎 (研究大会)鎮西探題と裁許状 瀬野精一郎 中国史書に現われたカンボジアの神判制について 丹羽友三郎 鎌倉時代の公家新制について 水戸部正男 高階達成の告身について――遣唐使の告身と位記―― 大庭脩 明治初年における海難救助制度 金指正三 中国古刑法における故意と過失 仁井田陞 ドイツ中世国制史研究の方法――研究の技術的諸前提―― 直居淳 律令における陰陽思想 瀧川政次郎 中国法制史学会の現況――新しい法と道徳―― 仁井田陞 中国における家族の問題 青山道夫
(第二二回東京部会)華北の農業水利慣行 宮坂宏 大磯宿小頭助左衛門文書抄旧皇――相模国淘稜郡『未解放部落』制度資料考―― 荒井貢次郎
(第五〇回近畿部会)旧皇室令の慣習 猪熊兼繁 日本古代の親族と同族 大饗亮
(第五一回近畿部会)法史学の歴史性 上山安敏 私領の本質 上横手雅敬
(第五二回近畿部会)秀吉前後の人身売買禁制 牧英正 十九世紀前半の私法学の方法論 石部雅亮
(第五三回近畿部会)郡領の問題 猪熊兼繁 明治期における妻の氏と法律婚主義 山中永之佑
(第五三回近畿部会)幕末維新における夫婦財産制 熊谷開作
(第五四回近畿部会)養老令の太政官について 石尾芳久
(第五五回近畿部会)続唐代裁判手続考 奥村郁三
(第五六回近畿部会)日本の部族時代 牧健二 唐律中の常律について 米田賢次郎
 
[ 9号目次 | 11号目次 ]


to HomePage [ framenonframe ]