法制史研究 8号 (1958年)
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 【論 説】
戴炎輝清代台湾の隘制及び隘租1
今堀誠二十六世紀以後における合夥(合股)の性格とその推移――とくに古典的形態の成立と拡大について――57
木村尚三郎フランス封建制の成立――十一世紀における城主支配圏・バン領主支配圏の形成――105
 【叢 説】
宮城栄昌西宮記の法制史的価値172
杉谷昭明治初年における旧藩解体過程――一統評議(庄屋会議)について――200
日野開三郎唐代課丁の庸調免除と租庸免除226
赤井節ヘブライ法における追放刑存在の可能性をめぐつて――ヘブライ法研究方法に関する一試論として――237
 【書 評】
牧健二中田薫 古代日韓交渉史断片考266
平山行三西岡虎之助 荘園史の研究(下一、二)268
高柳真三手塚豊 明治初期刑法史の研究269
向井健白山友正 明治前期北海道漁業法制史の研究271
荒井貢次郎部落問題研究所編 部落史に関する綜合的研究史料第一272
重澤俊郎安部健夫 中国人の天下観念273
滋賀秀三内田智雄 中国農村の分家制度274
宮城栄昌石尾芳久 律令の編纂277
伊東すみ子宮本救 日本古代家族法補考278
瀧川政次郎坂本太郎 法曹至要抄とその著者279
瀧川政次郎石尾芳久 古記の解釈280
石尾芳久時野谷滋 田令と墾田法281
牧英正高橋富雄 延喜の奴婢解放令について281
利光三津夫宮本救 班田制施行年次について282
虎尾俊哉時野谷滋 義倉帳と九等戸283
平野邦雄野村忠夫 村国連男依とその一族283
時野谷滋岸俊男 所謂「陸奥国戸籍」残簡補考・村尾次郎 陸奥国戸口損益帳断簡二紙片の配列284
上横手雅敬利光三津夫 大化年代の食封について285
大饗亮上横手雅敬 武士団成立史の一齣287
平山行三坂本賞三 鎌倉幕府地頭制度の一考察288
佐藤進一牧英正 鎌倉時代の人身売買法制に関する若干の考察289
佐藤進一大饗亮 日本封建制初期における主従関係の性質290
隈崎渡牧健二 徳川時代における西欧人の日本君主観291
林董一名越時正 近世武家社会の形成――水戸藩の場合――291
谷口澄夫藤野保 近世における藩貢租形態の変質過程(上・下)――肥前大村藩の場合――292
谷口澄夫秀村選三 近世大名領国における夫役の諸形態――福岡藩について――293
鎌田浩平澤清人 伊那郡の「先刈山」と近世的入会権の発生・岡光夫 入会林野の利用形態と村落構造――農民層の構成との関連――294
前田正治林董一 名古屋の町法295
高柳真三熊谷開作 婚約の効果296
横山保興大石嘉一郎 わが国地方自治制の成立――明治前期地方財行政史試論 その三――297
山中永之佑星野通 明治二二年民法と明治三一年民法――中村教授に答え中村教授にきく297
熊谷開作中村吉三郎 自由民権法学の由来・中村吉三郎 自由民権運動の展開・中村吉三郎 自由民権運動の変貌298
山中永之佑手塚豊・中村菊男 旧民法(財産取得編後半・人事編)元老院議定案300
山中永之佑福島正夫 明治民法の制定と穂積文書――「法典調査会穂積重陳博士関係文書」の解説・目録およぴ資料――300
松本暉男向井健 明治前期における養子論――手塚教授稿「明治前期の養子反対論補遺として」――・向井健 明治九年の養子論争と植木枝盛――「明治前期における養子論」補考――301
春原源太郎木村健助 氏名の制度――明治以降の変遷について――302
松本暉男山中永之佑 我が国における法律婚制度の展開303
今堀誠二西島定生 魏の屯田制――特にその廃止問題をめぐつて――304
守屋美都雄越智重明 劉宋の五等開国爵と貴族305
守屋美都雄越智重明 南朝の貴族と豪族306
布目潮m17766内田吟風 北魏封邑制度考・矢野主税 北魏・北周・隋における封爵制307
日野開三郎鈴木俊 唐令の上から見た均田租庸調制の関係に就いて308
曽我部静雄周藤吉之 南宋郷都の税制と土地所有309
岩村忍丹羽友三郎 達魯花赤に関する一考察311
旗田巍今堀誠二 清代における農村機構の近代化について――広東省香山県東海地方における「共同体」の推移過程――312
古林善祐高田三郎 ギリシヤの法思想312
船田享二浅香正 ローマ元首政治における「権威」の意味・浅香正 キケロの「国家論」313
片岡輝夫高橋秀 セウエルス朝のローマ帝国都市行政について314
片岡輝夫田中周友 ローマ法学315
小菅芳太郎広中俊雄 契約とその法的保護――その一 歴史的発展−第三章 古代ローマにおける発展――315
小菅芳太郎石本雅男 過失の理論と歴史――所謂ローマ法的過失責任主義の批判――・星野英一 不動産賃貸借の歴史と理論――大陸法系の考察――・岩田健次 レケプトゥム責任の法理・石田喜久夫 売買における所有権の移転時期について――その一 ローマ法――316・317
赤井節渡辺金一 ビザンツ帝国における大土地所有の問題――テオドシウス法典の分析を中心にして――・渡辺金一 「奴隷制」の一つのあり方・弓削達 古代奴隷制衰退の問題318
鈴木禄彌上山安敏 ゲルマン部族法時代における債権関係の一考察――債務と責任を中心として――320
木村尚三郎世良晃志郎 封建制をめぐる諸問題321
世良晃志郎石川武 ドイツ国制史における一一八〇年――確立期におけるドイツ「封建王政」に関する一つの覚書――324
鈴木禄彌山田晟 家族世襲財産の消滅過程328
関口晃野田良之 ジャン・ドマとフランス民法典――特に民事責任の規定を中心として――・恒藤武二 近世フランス法思想・野田良之 註釈学派と自由法329
林深山甲斐道太郎 英国土地所有権法史上における若干の問題点332
林深山水本浩 イギリスに於ける土地賃借権の発展(一)(二)333
海原文雄矢頭敏也 英米法におけるニューサンス研究への序説(一)(二)334
水田義雄海原文雄 信託法理の形成――受益権の本質に関する一考察――335
片岡輝夫三戸壽 Glossatoren-Rezeption 法理論336
世良晃志郎阿南成一 歴史法学の発展――その概観――337
吉田道也久保正幡 比較法における教会法の意義337
和田昌衛阿南成一 教会法――その発展と法精神――338
 【会 報】
 学会記事340
 報告要旨(第五回研究大会)唐の律令およぴ格の新資料について――スタイン発見の敦煌文献―― 仁井田陞
(第九回総会)惣領制と封建制 豊田武 中国の奴隷制と農奴制――中世社会の成立をめぐつて―― 仁井田陞 フランスにおける独立的領域支配権成立の意義 木村尚三郎
(第六回研究大会)近世庄屋のリコール 春原源太郎 マヌ法典の男尊思想とその家族法 田辺繁子 日本法の体系について 牧健二
(第十六回東京部会)イギリス法学教育瞥見 水田義雄
(第十七回東京部会)近世木曽における山林窃盗 林董一 カロリング時代前期における資財帳の性格 宇尾野久
(第三十七回近畿部会)ヘブライ法に於ける若干の問題点 赤井節
(第三十八回近畿部会)武家法に於ける道理と先例 上横手雅敬
(第四十一回近畿部会)熊本藩の刑罰――「刑法草書」を中心として 八重津洋平
客員 深作貞治氏の逝去
 
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