法制史研究 53号 (2003年) |
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【論 説】 |
中堀博司 | 中世後期ブルゴーニュ公国南部における諸侯直轄領の管理―サランの封=ラントをめぐって | 1 |
【叢 説】 |
鈴木秀光 | 恭請王命考―清代死刑裁判における「権宜」と「定例」 | 47 |
櫻井利夫 | トリール大司教の自由所有城塞ザールブルクの城主支配権とシャテルニー | 81 |
松本尚子 | 18世紀ドイツの同職組合における営業特権と裁判―ツェレ高等上訴裁判所のポリツァイ事項訴訟を手掛かりに | 113 |
【書 評】 |
広渡清吾 | 西川洋一・木庭顕・岡野誠・能見善久・樋口陽一 <シンポジウム>法学における歴史的思考の意味 | 155 |
上山安敏 | 尾形勇他編 歴史学事典第9巻・法と秩序 | 160 |
三成美保 | 網野善彦他編 ジェンダーと差別(岩波講座天皇と王権を考える第7巻) | 163 |
北條浩 | 井ケ田良治 日本法社会史を拓く | 169 |
梅田康夫 | 渡辺尚志・五味文彦編 土地所有史(新体系日本史3) | 174 |
岡野誠 | 池田温編 日中律令制の諸相 | 181 |
森田悌 | 池田温編 日中律令制の諸相 | 185 |
荊木美行 | 上野利三 前近代日本の法と政治―邪馬台国及び律令制の研究 | 189 |
畠山亮 | 川岡勉 室町幕府と守護権力 | 194 |
藤田覚 | 藤井譲治 幕藩領主の権力構造 | 199 |
谷口昭 | 橋本政宣 近世公家社会の研究 | 203 |
荒井貢次郎 | 保坂 智 百姓一揆とその作法 | 210 |
石川一三夫 | 勝田政治 内務省と明治国家形成 | 214 |
伊藤孝夫 | 山中永之佑編 新・日本近代法論 | 218 |
坂上康俊 | 榎本淳一 唐日戸令当色為婚条について | 220 |
大津透 | 川尻秋生 日本古代における合議制の特質―「畿内政権論」批判序説 | 222 |
稲田奈津子 | 成清弘和 戸令応分条の比較研究 | 225 |
長又高夫 | 遠藤珠紀 官務家・局務家の分立と官司請負制―中世前期における朝廷運営の変質 | 228 |
岡邦信 | 熊谷隆之 六波羅における裁許と評定 | 230 |
伊藤一義 | 佐々木文昭 南北朝期朝廷における徳政と政道 | 232 |
吉田徳夫 | 上野史朗 義教期における室町幕府訴訟制度の変容について | 235 |
山本弘 | 畠山亮 中世後期村落に於ける領主についての一考察 | 237 |
神崎直美 | 大野瑞男 近世前期老中奉書の研究―松平信綱加判奉書を中心に、同、老中奉書と老中制度 | 239 |
本間修平 | 白川部達夫 元禄期の村と頼み証文 | 243 |
大平祐一 | 宮原一郎 近世中期の裁許と証拠文書―「裁許留」の分析から | 245 |
神保文夫 | 吉田正志 仙台藩金銀出入取捌仕法の崩壊過程 | 247 |
高橋良彰 | 山中永之佑 土地台帳・土地共有者台帳の性格と機能―大阪府丹南郡池尻村へど池池敷・堤塘の所有権をめぐって | 249 |
新井勉 | 利光三津夫 最後の笞刑法案 | 251 |
頼松瑞生 | 村上一博 明治後期における妾と裁判 | 253 |
石岡浩 | 水間大輔 秦律・漢律における共犯の処罰原理―その歴史的変遷と思想的背景 | 255 |
鈴木秀光 | 太田 出 「自新所」の誕生―清中期江南デルタの拘禁施設と地域秩序 | 258 |
喜多三佳 | 森田成満 清代に於ける性を巡る法秩序と司法的保護 | 261 |
西英昭 | 李英美 朝鮮統監府における法務補佐官制度と慣習調査事業―梅謙次郎と小田幹治郎を中心に | 263 |
柳橋博之 | 松田俊道 16世紀初頭エジプトにおける有力アミールの遺産相続 | 266 |
黒田忠史 | 高橋一彦 帝政ロシア司法制度史研究―司法改革とその時代 | 267 |
屋敷二郎 | 原田哲史 アダム・ミュラー研究 | 272 |
岩井経男 | 飯坂晃治 ローマ帝政初期における都市監督官―curator rei publicaeとイタリア都市 | 278 |
山内進 | 永井一郎 「契約は法を打ち破る」―12、13世紀ウェールズと8世紀アイルランドにおける法認識 | 280 |
大月康弘 | 井上浩一 11世紀ビザンツ帝国におけるイエの成長と国家構造の転換―皇帝・官僚の苗字使用を手がかりに | 282 |
田口正樹 | 三佐川亮宏 “叙任権闘争”とregnum Teutonicum―“ドイツ”概念の政治的・歴史的地平 | 286 |
小川浩三 | 源河達史 "グラーティアーヌス教令集における帰責の問題について―C.15,q.1の形成" | 289 |
源河達史 | 石川 武 「同じゲヴェーレをもって」、占有か保障か―ザクセンシュピーゲル・ラント法2.43.1の正しい解釈のために | 292 |
若曽根健治 | 稲元 格 中世マグデブルク法におけるWeichbildrechtと Willkür | 302 |
櫻井利夫 | 田口正樹 エノー伯ジャン2世とドイツ国王裁判権 | 304 |
田中実 | 佐々木有司 コバルビアスにおける利息(usura)の概念とその禁止根拠 | 307 |
陶安あんど | 拙論「明清時代の罪名例―「情」と法的合理性」に関する谷井俊仁氏の書評に寄せて | 311 |
屋敷二郎 | エミリー・ケンピン=シュピーリの理解をめぐって―三成美保氏の疑問に答える | 314 |
【会 報】 |
学会記事 | 316 |
報告要旨 | 319 |
訃報 | 333 |
【追悼の辞】 |
岡野誠 | 大庭脩先生を偲ぶ | 334 |
【平成14年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 20 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 31 |
【欧文レジュメ】 |