総会・研究大会の記録
第1回総会(1949年11月23日)中央大学
〔一般報告〕
- 創立総会
- 猪熊兼繁「我が国の古代法の研究とその方法について」
第2回総会(1950年11月2日~3日)京都大学
〔一般報告〕
- 瀧川政次郎「公事師及び公事宿」
- 島田正郎「契丹の再生体」
- 水戸部正男「鎌倉幕府成立の時期に就て」
- 濱口秀夫「年季売に就て」
- 服部弘司「公儀御高礼文言」
- 牧健二「日本封建制度に関する三つの見方」
第3回総会(1951年10月13日~14日)東京大学
〔共通題目 法の継受をめぐる諸問題〕
- 手塚豊「旧民法人事篇第一草案人事編について」
- 仁井田陞「中国法と蒙古法──ブーセの制度をめぐって──」
- 久保正幡「ローマ法の継受をめぐる諸問題」
- 世良晃志郎「中世法史の研究についての若干の問題」
〔一般報告〕
- 島田正郎「契丹における生母の地位──嘉礼諸儀を中心として──」
- 曾我部静雄「周礼の胥徒制度から我が仕丁制度へ」
- 水戸部正男「民経記に見える法制史料」
- 平野邦雄「地方に於ける国衙工房の生産と賦役令軍防令諸規定の変革」
- 石井良助「東国と西国──鎌倉時代を中心として──」
第4回総会(1952年5月24日~25日)東北大学
〔一般報告〕
- 世良晃志郎「インムニテートと国王の権力」
- 吉田道也「十分の一税の成立」
- 曾我部静雄「課戸の本質」
- 久保正幡「Princeps legibus solutus est なる原理は中世いかに解されたか」
〔共通課題 家長の権力〕
- 内田智雄「華北農村家族における家長の権威について」
- 滋賀秀三「中国の家の性格──家長の権力の理解のために」
- 武藤智雄「ローマ法における家長の権力」
- 熊谷開作「家長権の起源について──日本を中心として」
- 石井良助「日本中世の家長の権力」
- 大竹秀男「近世末期における農民家族の実態」
- 高柳眞三「日本近世の家長の権力」
第1回研究大会(1952年10月25日~26日)関西学院大学
〔一般報告〕
- 前田正治「村落に於ける講の一型態──但馬森尾村清峯講について」
〔共通課題 外国人の地位〕
- 仁井田陞「宋代法における外国人の地位」
- 猪熊兼繁「我が国の律令における外国人の地位について」
- 赤井節「アンシャン・レジームにおける外国人の地位」
〔一般報告〕
- 平山行三「避文について」
- 大饗亮「封建領主成立に関する一考察」
- 町田實秀「カトリック教会に於ける多数決原理の問題」
- 井上和夫「土佐を法制国ということについて」
第5回総会(1953年5月14日~15日)日本大学
〔一般報告〕
- 熊谷開作「入会権の起源について」
- 島田正郎「モンゴルにおける狩猟の慣行──特に獲物の分配に関して」
- 曾我部静雄「位階制度について」
- 白山友正「松前蝦夷地場所の荘園的性格」
- 瀧川政次郎「封建制成立の因子としての家司制」
- 隈崎渡「近世封建制度と商人──江戸幕府法から見た商人──」
- 今堀誠二「中国の村落構成について」
第2回研究大会(1953年10月28日~29日)同志社大学
〔一般報告〕
- 牧健二「日本国の起源に関する考察」
- 杉谷昭「中世における武家法の形成過程について」
- 大竹秀男「封建期農村における家格制の問題」
- 塙浩「フランスの封建裁判」
- 岩村忍「元典章について」
- 猪熊兼繁「法史学の科学としての諸問題」
- 瀧川政次郎「法王職について」
第6回総会(1954年5月3日~4日)慶應義塾大学
〔一般報告〕
- 林深山「中世初期英国における『同輩の判決』について」
- 手塚豊「旧民法における戸主権」
- 吉野悟「ローマ古代法における若干の問題」
- 内藤乾吉「式部治部考」
- 曽我部静雄「日唐の傔人制」
- 瀧川政次郎「事発日記」
第3回研究大会(1954年11月2日~3日)大阪大学
〔一般報告〕
- 佐伯好郎「ローマ法とキリスト教神学」
- 宮本又次「大阪商工会議所の商法編纂史料について」
- 春原源太郎「近世庶民法資料としての川柳」
- 宮本又次「経済史上の大阪」
- 石井良助「法制史上の大阪」
- 今川太郎「古代アイスランドの法と社会」
- 上山安敏「債権関係に於ける形式主義について」
〔共同研究 近代法典の編纂について〕
- 水田義雄「英米法における近代的法典化の問題について」
- 井上和夫「近世藩律の解体過程と初期の近代刑法草案──わが近代刑法の生成過程」
- 石井良助「ボアソナードの民法草案について」
第7回総会(1955年5月3日~4日)明治大学
〔一般報告〕
- 海原文雄「英法に於ける信託の起源」
- 伊藤榮「中世後期に於ける Markrecht の特質」
- 西本頴「権利主体権利客体及び法律行為」
- 曾我部静雄「北魏東魏北齊隋時代の課口と不課口」
- 守屋美都雄「商君書境内篇について」
- 瀧川政次郎「隅田宿と渡船について」
- 鍋田一「日本都城制の研究──造京司をめぐって」
- 利光三津男「日本都城制の研究──複都制について」
- 春原源太郎「大阪町中人別帳の特色」
- 久保正幡「独伊法制史学界の印象」
第4回研究大会(1955年11月4日~5日)神戸大学
〔共同テーマ 法史学の課題〕
- 三戸壽「法史学の対象としての法」
- 世良晃志郎「法発展の要因」
- 石本雅男「法史学と法解釈学」
- 熊谷開作「法史学と法社会学」
- 石尾芳久「法史学と比較法」
- 平松義郎「法史学の方法上の諸問題──日本」
- 仁井田陞「法史学の方法上の諸問題──東洋」
- 久保正幡「法史学上の方法上の諸問題──西洋」
〔一般報告〕
- 春原源太郎「近代の書式集と法律行為の定型化」
第8回総会(1956年5月3日~4日)早稲田大学
〔一般報告〕
- 伊東すみ子「奈良時代の婚姻について」
- 杉山晴康「わが古代における赦刑」
- 曾我部静雄「漢官儀・漢旧儀の『郵間相去二里半』について」
- 小菅芳太郎「ガイウス法学提要四・一四八に於けるインテルポラチオの可能性について──古典時代に於ける uti possidetis 特示命令の機能について」
- 春原源太郎「旧小諸藩の御吟味書一件并裁許留」
- 松本暉男「民法施行による事実婚主義の廃止に就ての一考察」
- 石井良助「在外研究を了えて」
- 片岡輝夫「在外研究を了えて」
第5回研究大会(1956年10月31日~11月1日)関西大学
〔一般報告〕
- 布目潮風「漢律体系化の一試論」
- 曾我部静雄「我が古代戸籍の源流」
- 瀧川政次郎「難波館」
- 仁井田陞「唐の律令および格の新資料について」
〔共通課題 相続に関する諸問題〕
- 岩田健次「ローマ相続法の様態と特徴(特に相続人の資格について)」
- 鎌田浩「江戸時代における武家の嫡孫承祖と中継相続」
- 向井健「明治相続法史の問題点」
- 滋賀秀三「中国における均分相続の原則と嫡長子相続観念との関係」
第9回総会(1957年4月27日~28日)一橋大学
〔共通課題 封建制の成立をめぐって〕
- 井ヶ田良治「封建制成立の前提」
- 石井良助「封建制の成立に関する二、三の問題」
- 豊田武「惣領制と封建制」
- 増淵龍夫「中国史における封建制分期の問題をめぐって」
- 仁井田陞「中国の奴隷制と農奴制」
- 石川武「封建制社会の『細胞』をめぐって」
- 木村尚一郎「フランスにおける独立的領域支配権châtellenie成立の意義」
〔一般報告〕
- 増田四郎「ドイツ法制史学界の印象」
第6回研究大会(1957年10月14日~15日)大阪市立大学
〔一般報告〕
- 上山安敏「ゲルマン法における契約の客観的構造」
- 春原源太郎「近世庄屋のリコール」
- 田邊繁子「マヌ法典の男尊思想とその家族法」
- 牧健二「日本法の体系について」
- 濱口重國「北朝時代の雑戸について」
- 大庭脩「漢代の徙遷刑について」
- 貝塚茂樹「六条詔書と十七条憲法」
- 瀧川政次郎「上代北邊の柵と柵戸」
第10回総会(1958年4月10日~11日)明治学院大学
〔一般報告〕
- 古林善祐「ギリシア法における訴訟手続と国家権力」
- 宮城榮昌「律令時代の田品制について」
- 重澤俊郎「周礼についての二三の問題」
- 曾我部静雄「日本及び中国に於ける同姓不婚について」
- 服藤弘司「遠島地天草」
- 神谷力「明治以降における共同体林野所有の解体過程と村落秩序の変遷について──愛知県宮崎村の場合を中心として」
- 手塚豊「在外研究を了えて」
- 中村吉三郎「イギリス雑感・アメリカ寸観」
第7回研究大会(1958年10月16日~17日)京都大学
〔共通課題 刑法と国家権力〕
- 石尾芳久「日本古代の刑罰体系」
- 牧英正「鎌倉幕府法の没収刑」
- 平松義郎「近世封建領主の刑罰権」
- 前田正治「幕藩法上の刑罰権と村の制裁権との関係」
- 手塚豊「明治前期の国家的刑罰権と非国家的刑罰権」
- 仁井田陞「旧中国社会の構造と刑罰権──国家的・非国家的とは何か」
- 滋賀秀三「帝政時代の中国における裁判の性格──行政の一環としての司法、清朝時代を中心として」
- 森鹿三「中国における国家権力と刑罰体系──とくに漢書刑法志を通じて」
- 片岡輝夫「初期ローマにおける刑法と国家権力──若干の問題点の概観」
- 林深山「アングロ・サクスン後期のイギリスにおける窃盗防止法の強化について」
- 海原文雄「刑事裁判手続と国家権力──ノルマン・プランタジネット英法を中心として」
- 塙浩「フランス法における権力と刑事法」
- 吉田道也「国家権力と刑罰についての一考察──ドイツ」
第11回総会(1959年4月8日~9日)東京国立博物館講堂
〔一般報告〕
- 石川武「中世初期ドイツ国制史研究の出発点」
- 旗田巍「朝鮮における郡県制の特色──国家と豪族との関係──」
- 田邊繁子「マヌ法典における扶養」
- 角田幸吉「民法にあらわれた親子の道」
- 虎尾俊哉「均田制と班田制」
- 大饗亮「律令賤民法成立の前提──奴婢及び家人に関する一考察──」
- 水戸部正男「公家新制と武家新制の関係」
- 曾我部静雄「両税法成立の由来」
- 瀧川政次郎「律と鼈」
第8回研究大会(1959年10月18日~19日)福岡大学・九州大学
〔一般報告〕
- 瀬野精一郎「鎮西探題と裁許状」
- 丹羽友三郎「中国史書に現われたるカンボジャの神判制について」
- 水戸部正男「鎌倉時代における公家新制について」
- 大庭脩「高階遠成の告身について──遣唐使の告身と位記──」
- 金指正三「明治初年における海難救助制度」
- 仁井田陞「中国古刑法における故意と過失について」
- 直居淳「ドイツ中世国制史研究の方法について」
- 瀧川政次郎「律令における陰陽道」
- 仁井田陞「中国法制史学界の現況──新しい法と道徳──」
- 青山道夫「中国における家族問題」
第12回総会(1960年4月29日~30日)専修大学
〔一般報告〕
- 金指正三「天平勝宝八年の海損賠償法について」
- 仁井田陞「中国法史上における占有とその保護」
〔共通テーマ 江戸時代の相続の形態〕
- 熊谷開作「問題の提起──最近における江戸時代相続論の展開──」
- 鎌田浩「武士の場合・熊本藩と仙台藩の武士相続」
- 谷口澄夫「武士の場合・江戸時代における武士の相続について──岡山藩の事例を中心として──」
- 春原源太郎「町人の場合・訴訟手続からみた近世大坂の町人相続法」
- 服藤弘司「農民の場合・加賀藩百姓相続法」
- 大竹秀男「農民の場合・農民の相続形態──分割相続と単独相続──」
第9回研究大会(1960年10月29日~30日)関西学院大学
〔一般報告〕
- 松本暉夫「近代法上の公序良俗──明治身分法を中心として──」
- 秀村選三「近世前期肥後における上方抱下シ者」
- 石部雅亮「ルター主義における婚姻と離婚の理論」
- 日原利國「漢代の刑罰における主観主義」
- 奥村郁三「唐律に於ける除免官当」
- 上横手雅敬「主従道徳の成立と本質」
- 平山行三「鎌倉時代末期における貨幣経済の発達が司法制度に及ぼせる影響」
- 瀧川政次郎「雑令進薪条について」
- 赤井節「イスラエルに学んで」
第13回総会(1961年5月5日~6日)日本大学
〔一般報告〕
- 吉野悟「causa usucapionis の成立過程について」
- 西本穎「所有権移転の等価性について」
- 利谷信義「徳川時代における家産観念の成立──相続法史研究の一視点──」
- 宮城榮昌「琉球科律について」
- 松本暉男「近代法上『公序良俗』規定についての再論──民法第九〇条の成立を中心に──」
- 向井健「明治初年における民事訴訟法典の編纂」
- 石母田正「奥州惣奉行の成立と鎌倉幕府統治構造について」
- 牧健二「魏志倭人伝に見える倭の女王国王の共立」
- 瀧川政次郎「律令の国際法的性格」
第10回研究大会(1961年10月14日~15日)大阪大学
〔一般報告〕
- 春原源太郎「江戸時代の民事裁判における訴権について」
- 曾我部静雄「律令家としての藤田幽谷」
- 瀧川政次郎「江都集礼について」
〔共通課題 法典編纂史の基本的諸問題──近代〕
- 久保正幡「総論」
- 上山安敏「ドイツ法典編纂の前提」
- 石部雅亮「プロイセン一般国法典の成立について」
- 関口晃「フランス民法典の成立に関する一考察」
- 宮坂宏「中国=清末・民国初期の法典編纂をめぐって」
- 利谷信義・向井健「明治期における民法典編纂の経過と問題点」
- 水田義雄「ベンタムの法典化論について」
第14回総会(1962年4月28日~29日)慶應義塾大学
〔一般報告〕
- 曾我部静雄「初位の官人が不課口たらざる理由」
- 濱口重國「唐の雑徭の義務日数について」
- 利光三津夫「百済王と傀儡政権」
- 森岡敬一郎「エドワード一世時代におけるイギリス封建王権について」
- 林毅「ドイツ中世都市共同体ケルンの成立史について」
- 伊藤榮「ドイツ共同地用益の解体過程」
- 手塚豊「明治六年太政官布告第六十五号の効力──最高裁の判決に寄せて──」
- 瀧川政次郎「律令の禁物について」
第11回研究大会(1962年10月26日~27日)同志社大学
〔一般報告〕
- 三浦澄雄「ゲルマン時代の婚姻締結に関する学説の変化」
- 小山貞夫「治安判事制成立に関する一考案」
- 大饗亮「中世相続法における家督と惣領」
- 山中永之佑「徳川時代における京都町人の『家』と相続」
- 春原源太郎「地上権の名称を用いた山林所有権──吉野地方の特殊慣行──」
- 日野開三郎「唐の賦役令に於ける調の色額」
- 戴炎輝「唐律における官人の除免官贖法」
- 瀧川政次郎「法制史料としての万葉集」
- 嶋田正郎「韓国史学会の現況」
- 中野義照「インドの法典」
第15回総会(1963年4月19日~20日)明治大学
〔共通課題 土地所有をめぐる諸問題──権力と土地所有──〕
- 仁井田陞「緒言」
- 吉野悟「古代ローマの土地法における公有と私有の論理」
- 世良晃志郎「封建社会をめぐる諸問題」
- 池田温「権力と土地所有──唐代均田制を中心として──」
- 仁井田陞「中国の農奴解放過程と契約意識──地主の支配権力をめぐって──」
- 石井紫郎「幕藩領主権力と『封建的土地所有』概念」
- 熊谷開作「日本における近代的所有権の形成と国家権力」
第12回研究大会(1963年10月19日~20日)関西大学
〔一般報告〕
- 大庭脩「魏晋南北朝時代の辞令について──木から紙へ──」
- 平山行三「贈与としての和与の制度、及び和与物不悔還の法理の成立」
- 曾我部静雄「北齋の均田法」
- 牧健二「日本の国家起源の問題」
- 上野忠士「ミッタイスの自然法論」
- 岩田健次「ローマ法における夫婦財産制に関する諸問題」
- 森毅「近世村落と農民の身分格式──上州群馬郡伊香保村について──」
- 仁井田陞「敦煌発見則天時代の律断簡──日本と唐の奴隷解放撤回に対する制裁規定──」
- 瀧川政次郎「隅田川の猪牙舟と屋根舟」
第16回総会(1964年4月6日~7日)早稲田大学
〔一般報告〕
- 見城幸雄「頼納質禁制の創始年次について──寛永二十年創始説に対する疑問──」
- 曾我部静雄「日唐の残疾者に対する力役制度」
- 大竹秀男「ドイツ私法史研究の動向(帰朝報告)」
- 上山安敏「プロイセン型官僚制の基礎構造」
- 和田昌衞「中世におけるコンスタンツ司教区をめぐる諸問題──特に皇帝フリードリッヒ一世の一一五五年の特許状」
- 豊田武・大饗亮・上横手雅敬「惣領制に関する二、三の問題点」
第13回研究大会(1964年11月25日~26日)神戸大学
〔一般報告〕
- 山中永之佑・神谷力「明治町村制と『村』の解体」
- 鎌田浩「日本近世家族における『家長権』概念」
- 安田元久「文治地頭と平家没官領に関する省察」
- 瀧川政次郎「日唐の内教坊妓女について」
- 曾我部静雄「周礼の施舎制度の唐に及した影響」
〔共通課題 西洋における相続法の近代化〕
- 三戸壽「総論」
- 海原文雄「イギリス」
- 石部雅亮「ドイツ」
- 関口晃「フランス」
- 風間鶴壽「イタリー」
第17回総会(1965年5月29日~30日)東北大学
〔一般報告〕
- 石井金一郎「一九四三年のわが国の地方制度改正」
- 大久保泰甫「カピトウラリアの法的性格―西洋中世初期法源に関する若干の考察―」
- 中村茂夫「清朝の刑法における過失」
- 西本頴「栗生先生の業績をたたえて」
- 曾我部静雄「巡察使と按察使と観察使」
〔共通課題 邪馬台国〕
- 井上光貞「邪馬台国論争の問題点―北九州説A―」
- 齋藤忠「考古学から見た邪馬台国」
- 牧健二「北九州説B」
- 石井良助「大和説」
第14回研究大会(1965年10月16日~17日)大阪市立大学
〔共通課題 日本における法律婚主義の成立〕
- 大竹秀男「総括」
- 石井良助・松本輝夫・山中永之佑「報告」
〔一般報告〕
- 勝田有恒「フリードリッヒ・バルバロッサとローマ法」
- 城島正祥「成立期の佐賀藩における内儀方知行とその周辺」
- 小林宏「塵芥集の原本ついて」
- 塙浩「フランドル城主支配圏制について」
- 布目潮風「唐代の律令制と判──白楽天の百道判を中心として―」
第18回総会(1966年4月23日~24日)一橋大学
〔共通課題 幕藩期の租税制度―本途物成決定の手続とその徴収機構―〕
- 前田正治「はじめに」
- 見城幸雄「幕府領について」
- 谷口澄夫「岡山藩について」
- 服藤弘司「金沢藩について」
〔一般報告〕
- 林由紀子「服忌書について―江戸時代法源史の一斑―」
- 古賀登「唐の地税と青苗、地頭銭と夏税、秋税の関係について」
- 小菅芳太郎「ローマ私法の研究動向」
- 石尾芳久「海南政典・海南律例に関する一考察」
第15回研究大会(1966年10月22日~23日)岡山大学
〔共通課題 法律家〕
- 手塚豊「明治前期の裁判官」
- 重澤俊郎「中国古代の二つの種類の法律家」
- 小菅芳太郎「ユリアーヌス」
- 佐々木有司「バルトールス」
- 大久保泰甫「ボーマノアール」
- 内田力藏「コーク」
- 勝田有恒「ツァシウス」
- 上山安敏「ヴィントシァイト」
- 栗城壽夫「ラーバント」
- 久保正幡「総括」
第19回総会(1967年4月27日~28日)國學院大学
〔一般報告〕
- 柴田光藏「古代ローマにおける刑事裁判の型」
- 伊藤榮「ドイツにおける村落形態と荘園支配──中世前期ウェストファリアを中心に──」
- 佐藤隆夫「米国土地法史研究序説──英法継受論──」
〔共通課題 律令格式の諸問題〕
- 森鹿三「唐律疏議管見」
- 猪熊兼繁「衣服令の諸問題」
- 坂本太郎「大宝令と養老令」
- 牧健二「日本律令の成立根拠について」
- 瀧川政次郎「佐藤誠實の律令学」
第16回研究大会(1967年10月21日~22日)名城大学
〔共通課題 中国における村落の構造〕
- 滋賀秀三「はじめに」
- 丹羽友三郎「元代における村落その他の共同体」
- 宮坂宏「近代における村落の変遷」
- 增田福太郎「台湾における村落の発達―とくに寺廟の発展との関連において──」
- 戴炎輝「清代台湾における村落の組織と機能」
〔一般報告〕
- 一柳俊夫「古代ギリシャ(ホメーロス時代)の共同体と法について」
- 岩田健次「後見概念の変遷について」
- 所功「意見封進の制度とその実態」
- 牧英正「遊女等の奉公契約について」
- 春原源太郎「名古屋町奉行所の事件記録から見た二、三の尾州藩法」
- 戴炎輝「(資料紹介)淡新档案について」
第20回総会(1968年5月18日~19日)東洋大学
〔一般報告〕
- 上杉允彦「近代村落の自治の性格について」
- 中澤巷一・小林宏「近世上方の穢多に関する二、三の問題」
- 八重津洋平「唐代御史制度の一考察」
- 生田滋「マラッカ王国における国家権力の形成」
- 古林祐二「古代ギリシャ法廷技術と自然法の関係について」
- 三浦弘万「中国初期ゲルマンの定住と土地所有」
- 高橋淸徳「フランス絶対王制成立期の地方三部会について」
〔共通課題 近世日本の賤民支配〕
- 石井良助「はじめに」
- 谷口澄夫・柴田一「岡山藩の場合」
- 服藤弘司「加賀藩の賤民支配」
- 荒井貢次郎「江戸幕府賤民支配の矛盾と克服」
第17回研究大会(1968年10月19日~20日)金沢大学
〔一般報告〕
- 三浦澄雄「ゲルマン時代の刑罰について」
- 古林祐二「海商法の起源」
- 大庭脩「江戸時代に舶載された政書類について」
- 林紀昭「飛鳥浄御原律令の一考察」
- 鎌田浩「藩政機構の確立と家臣の性格──仙台藩と熊本藩を比較して──」
- 利光三津夫「『民事慣例類集』の編集について」
- 船田享二「ローマ法学者と類推解釈」
〔共通課題 歴史としての官僚制と自治の接点〕
- 石尾芳久「総括」
- 山中永之佑「日本」
- 奥村郁三「東洋」
- 上田安敏「西洋」
第21回総会(1969年12月21日)慶應義塾大学
〔共通課題 日本中世初期権力構造の諸問題〕
- 石井紫郎「経過報告」
- 戸田芳實「国衙軍制の形成過程──武士発生史再検討の一視点──」
- 石井進「院期政の国衙軍制」
- 上横手雅敬「主従結合と鎌倉幕府」
- 戸田芳實「総括」
第22回総会(1970年5月9日~10日)明治学院大学
〔一般報告〕
- 尾藤正英「近代日本の政治思想にあらわれた法家的要素」
- 石井良助「江戸時代における田畑の所持の一考察」
- 宮坂宏「清末の法典編纂と日本の法学者」
- 島田正郎「清朝の蒙古例と蒙古慣習法」
- 淵倫彦「古典カノン法の形成に関する一考察」
- 佐々木信「最近のイギリスにおける十九世紀英法史学の検討について──近代契約法起源史に関連して」
- 勝田有恒「マックス・プランクヨーロッパ法史研究所とその研究課題──帰朝報告──」
第18回研究大会(1970年10月3日~4日)京都産業大学
〔一般報告〕
- 鈴木豊「滋賀県における地租改正と土地所有権の確立」
- 山中永之佑「村規約に関する一考察」
- 森鹿三ほか京都大学令集解研究会「令集解にみえる令の訓話的解釈」
- 金指正三「江戸時代の水軍について」
- 葉潛昭「金律の復旧」
- 大庭脩「率善中郎將・率善校尉について」
- 佐藤篤士「Lex Poetelia Papiria について──ローマにおける奴隷制発展の法的側面」
- 虎尾俊哉「帰朝報告 第二回国際法制史学会に出席して」
- 木村尚三郎「帰朝報告 雑感──フランスから帰って──」
- 三浦澄雄・石川武「帰朝報告 ドイツ法制史学会に出席して」
第23回総会(1971年4月5日~6日)東京大学
〔一般報告〕
- 西本穎「春木一郎博士の学徳を偲んで」
- 大庭脩「徳川吉宗と大清会典」
- 鹽野芳夫「幕藩制下の『村』―石高を基準とする把握をめぐって―」
- 石井良助「村の構成員と村中入会―江戸時代および明治初年における―」
- 牧英正「下手人という仕置について」
- ハンス・ティーメ・通訳佐々木有司「一六世紀ドイツにおける法学博士(Doctores Legum)の役割」
〔共通課題 絶対王政期における法と国制〕
- 佐々木毅「一六世紀フランス政治思想の展開―主権と抵抗権とを中心にして―」
- 成瀬治「アンシアン・レジームにおける官職保有者の性格」
- 石部雅亮「警察法(Polizeirecht)と司法法(Justizrecht)―プロイセン絶対王制期の法」
第19回研究大会(1971年10月15日~16日)名古屋大学
〔一般報告〕
- 所功「西宮記引用書の種類と性格―その法制史的価値について」
- 谷口昭「平安後期における太政官行政機構―摂関・院政期申請制度を中心として」
- 網野善彦「中世における天皇の支配権」
- 内田智雄「尚書呂刑における二、三の問題」
- 長谷川博隆「ローマ市民権とプロウォカティオの権利」
- 上山安敏「ドイツ公法学とマックス・ウェーバー」
〔共通課題 法制史教育の現状と問題点〕
- 勝田有恒「ドイツ」
- 大久保泰甫「フランス」
- 柴田光藏「イタリア」
- 小山貞夫「アメリカ」
- 熊谷開作「日本」
第24回総会(1972年5月12日~13日)駒沢大学
〔一般報告〕
- 平松紘「イギリス荘園における下層農の問題──その一側面──」
- 岩野英夫「中世初期自由農民をめぐる理論的諸問題」
- 荒井貢次郎「穢多・非人等解放令(明治四年・太政官布告)とその法民俗的問題」
- 櫻井光堂「日本古代国家の領土について」
- 澁谷隆一「わが国における信用組合思想の導入とその立法過程──明治二十四年の信用組合法案を中心に──」
- 増田福太郎「東洋の自然思想について──南方・中国・日本──」
- 嵐義人「律五百条考」
- 滋賀秀三「唐律の条数をめぐって」
第20回研究大会(1972年10月28日~29日)京都大学樂友会館
〔共通課題 法制史学の方法と諸問題〕
- 上横手雅敬「知行論争の再検討」
- 世良晃志郎「歴史『法學』か法の『歴史學』か」
- 滋賀秀三「中国法制史の課題──法をどのようにとらえるべきか──」
- 柴田光藏「現代における法学教育とローマ法」
- 利谷信義「明治法史の視角」
第25回総会(1973年9月4日~5日)北海道大学
〔一般報告〕
- 大平祐一「江戸幕府拝借金の研究──幕藩関係の一考察──」
- 永井秀夫「北海道における制度形成の特質」
- 重松一義「北海道開拓と行刑──旧刑法の流刑を中心として──」
- 熊谷開作・石川一三夫・後藤正人「北海道における土地私有制の展開」
- 池田温「中国古代の租佃契をめぐって」
- 若曾根健治「伯領フィンチュガウにおけるラント法的構造──領邦ティロール成立史序説──」
- クヌート・シュルツ「十、十一世紀におけるグルントヘルシャフトの諸問題──ウォルムス荘園法をめぐって──」
第21回研究大会(上記の第25回総会と兼ねて行われました)
〔一般報告〕
第26回総会(1974年5月18日~19日)専修大学
〔一般報告〕
- 河上倫逸「歴史法学の国家思想」
- 佐藤篤士「小野梓とローマ法──『羅馬律要』纂記附註を手がかりとして」
〔共通課題 等族国家の諸問題〕
- 成瀬治「はじめに」
- 城戸毅「ヨーロッパ身分制議会に関する若干の比較史的研究について」
- 山田欣吾「十二・三世紀ヒルデスハイム司教領国の形成」
- 高橋清徳「十四・五世紀フランスの地方三部会」
- 成瀬治「近代初期ドイツの身分制国家──ヴュルテンベルクを中心に──」
- 藤田弘道「新律綱領の編纂をめぐる若干の問題」
- 荒井貢次郎「近世関所破りの磔刑と賤民系行刑公役の考察──未刊安中宿資料を中心に」
- 山崎利男「ラームモーハンニローイの陪審論」
- 奥村郁三「大化薄葬令について」
第22回研究大会(1974年10月19日~20日)京都府立総合資料館
〔一般報告〕
- 井ヶ田良治「太閤検地と山国庄」
- 上島有「東寺百合文書などについて──資料館展示資料の解説──」
- 布目潮風「開皇律と大業律」
- 赤井伸之「Latini Iuniani の法的地位について」
- 藤原明久「明治期における近代的土地担保法の形成」
- 石尾芳久「地頭の吟味について」
- 古賀登「秦商鞅の軍制・軍功褒賞制と身分制」
- 三浦弘万「古ゲルマンの共同態をめぐる諸問題──ドイツ封建制形成の前提──」
第27回総会(1975年4月2日~3日)横浜国立大学
〔一般報告〕
- 菊地康明「『法家勘文』の史的意義」
- 吉田正志「徳川幕府の奉公人年季制限について」
- 今堀誠二「清代の家族制度──契約文書の一検討──」
- 古林祐二「情報化社会に於ける歴史法学としての情報史観と計量史学──from contract to grant──」
- ヘルベルト・ヘルビック・通訳石川武「一一紀のフランスとドイツにおける『神の平和』」
- 新井勉「旧刑法の編纂とボアソナード」
- 重松一義「わが国における幼年懲戒観念の変遷──近世から現代にいたる法制史的一考察──」
- 石井良助「神仏分離の法制史的意義」
- 西本頴「ユダヤ民族性展開の理論」
第23回研究大会(1975年10月15日~16日)九州大学
〔一般報告〕
- 梅田康夫「律令制下における『訴訟』概念の変遷」
- 平田公夫「イェーリングにおける法理論の転回」
- 林貞夫「甲州法制の特異性について」
- 川勝守「明末清初、揚子江デルタにおける棉作の展開と水利慣行の再編成」
- 服藤弘司「江戸幕府大名預所取扱いの変遷」
- 岩村等「近世における水論と内済の一考察──大和国若槻庄の事例をめぐって──」
- 小山貞夫「判例を通して見たイギリス『絶対王政』期法思想の一断面」
- 鎌田浩「熊本藩における刑政の展開」
- 内田智雄「五刑の性格とその成立について」
- 古林祐二「古代ギリシャ神話をめぐる法的情報史観的解釈について」
第28回総会(1976年4月5日~6日)慶應義塾大学
〔一般報告〕
- 野上博義「十九世紀フランス公法史の一視角──レオン・デュギーの国家論の社会史的位置について──」
- 李丙洙「朝鮮民事令について」
- 海原文雄「国際法制史学会第三回総会の報告」
- 眞田芳憲「古典ローマ法の古典性について」
- 黒田忠史「帝国直属自由騎士身分の社会と法」
- 小林宏「律集解と唐律疏議」
- 中村裕一「隋唐賦役令の継承関係について──武徳二年制文を中心に──」
- 平松紘「コピーホルドの法的保護論をめぐって──E. Kerridge 教授の所論を契機とする『問題』提示──」
- 中村茂夫「清代の判語に見られる法の適用」
- 利光三津男・藤田弘道「明治初期における刑事法典の編纂と律逸文採集事業について」
第24回研究大会(1976年10月16日~17日)関西学院大学
〔一般報告〕
- 辻泰一郎「一五七七年帝国警察条令におけるポリツァイ(Polizei)の内的構造に関する一考察──『義務秩序』の観点から──」
- 森征一「中世イタリアの都市コムーネと条例制定権(ius statuendi)理論
- 熊谷開作「ジャン・ボーダン協会第二〇回会議に出席して」
- 林毅「中世都市ケルンにおける不動産登記の効力──シュライン制度の研究──」
- 大庭脩「最近の中国出土簡牘中の法制史料」
- 稲田晃「倭人伝から応神紀までの考古学」
- 石井良助「統括・領知・所持および進退──江戸時代封建制の土地的側面──」
〔共通課題 近代・現代における土地の所有と利用〕
- 熊谷開作「報告にいたるまでの経過」
- 熊谷開作「耕作権の消滅──土佐上土権を主な例として──」
- 後藤正人「確立期近世土地所有の構造について」
- 藤原明久「近世地主・小作関係の法的構造──質地小作を中心として──」
- 岩村等「近世における入会団体の構成員について──石井良助氏の所説によせて──」
- 宮坂宏「中国ソビエト・抗日解放区時期の土地法について」
- 戒能通厚「近代土地所有権論──イギリスを事例として──」
第29回総会(1977年4月2日~3日)明治大学
〔一般報告〕
- 西村重雄「ローマ初期民事裁判について」
- 深尾裕造「チューダー期英法学の形成に関する試論」
- 栗原眞人「イギリス市民革命期のロンドン市政改革史(一六四〇―一六五三年)」
- 荒井貢次郎「女性行刑史の一史料についての考察」
- 伊藤勇人「名例律五罪の贖銅について」
- 所功「『延喜式』と『儀式』の関係」
- 池田温「敦煌・吐魯番発見唐代法制文献」
- 岡野誠「西域発見断簡と『律疏』の書写形式について」
- 大庭脩「湖北雲夢睡虎地出土の竹簡秦代法律資料」
第25回研究大会(1977年10月22日~23日)大阪大学
〔一般報告〕
- 矢野達雄「大正期労働立法と行政調査会」
- 石川一三夫「近代日本の名誉職自治と行政争訟」
- 吉井蒼生夫・藤田正「旧刑法の制定とその意義」
- 大竹秀男「江戸時代における『妾』」
- 岡徹「プラエユーディキウムについて」
- 千葉徳夫「中東ドイツのラントディング──ラント平和からする再考察──」
- 山内進「近代自然法の所謂『世俗性』とリプシウスの『恒心論』」
- 西村稔「エールリッヒ法社会学成立の歴史状況」
- 中村裕一「唐代勅式四種に就いて」
- 小口彦太「『天朝の國法』の動揺とアヘン戦争」
- 斯波義信「旧中国における都市不動産慣行」
第30回総会(1978年4月7日~8日)一橋大学
〔一般報告〕
- 中居敏充「内務省創設期における地方勧業法制の展開──大阪府・和歌山県法令を一時例として──」
- 本間修平「寛政改革期における町方取締りと目付の町方掛り」
- 佐藤邦憲「『明律』注釈書についての一考察──注釈書の特色とその系統について──」
- 佐藤彰一「初期メロヴィンガー王権の権力構造──宮廷を中心として──」
- ヘルムート・コーイング・通訳佐々木有司「法典編纂(Kodifikation)の理論」
- 板東行和「議会的特権と裁判所──いわゆる『選擧の自由』の問題をめぐって──」
- 林信夫「ローマ売買法における使用取得(usucapio)制度の機能」
- 牧健二「邪馬台国問題管見」
- 林貞夫「信玄法度に現れた過剰担保禁止規定」
- 石井良助「除地および拝領地について」
第26回研究大会(1978年10月11日~12日)神戸大学
〔一般報告〕
- 成瀬高明「律令太政官制の成立とその意義」
- ハンス・ティーメ・通訳石部雅亮「ブランデンブルグ・プロセインにおける人文主義と自然法」
〔共通課題 都市法史の基本問題──中世・近世」
- 林毅「西洋中世都市をめぐる諸問題」
- 西本穎「居住移転の自由(Freizügigkeit)」
- 稻元格「中世都市リューベックにおけるレンテ売買について」
- 中埜喜雄「江戸期上方の町規約」
- 斯波義信「中国都市研究の方向」
第31回総会(1979年4月2日~3日)國學院大学
〔一般報告〕
- 森田成滿「清代に於ける土地裁判」
- 野口洋二「Diversorum patrum sententieについて」
- 淵倫彦「教皇インノケンティウス三世の対異端政策と教皇ホノーリウス三世の教勅『スペル・スペクラム』」
- 水戸部正男「公家新制と鎌倉幕府」
- 中山勝「明治初期刑法と中国法」
- 木野主計「井上毅と梧陰文庫」
- 瀧川政次郎「御代始め諸儀式の法的意義」
- 高木侃「徳川満徳寺の縁切寺法──東慶寺との比較を通して──」
- 山崎利男「ポロックとインド法」
第27回研究大会(1979年10月13日~14日)大阪市立大学
〔一般報告〕
- 林紀昭「御定書系藩刑法典をめぐって──福山藩『御定』を中心に──」
- 後藤新八郎「統帥権独立の中の立法制度について」
- 吉原達也「ローマ法学史における『永久告示録 Edictum Perpetuum』について」
- 布目潮風「唐代の復讐」
- 高鹽博「日本律編纂の特色について」
- 牧英正「大和今井町の構造および旧町法について」
- 岩野英夫「『古き良き法』の観念と中世法の性格をめぐる諸問題──F・ケルン理論の検討を手がかりとして──」
- 三浦澄夫「考古学的にみた西欧の家と村落」
- 大庭脩「江戸時代における明律研究──特に前田綱紀と徳川吉宗を中心に──」
第32回総会(1980年4月11日~12日)早稲田大学
〔一般報告〕
- 西村隆譽志「ローマ共和政後期におけるアクィーリウス法(Lex Aquilia)」
- 木庭顯「前一世紀ローマのシキリア支配」
- 熊谷開作「永小作慣行をめぐる裁判と立法」
- 矢野達雄「近代的雇用法形成期における労働問題──職工・徒弟条例制定問題を中心として──」
- 岡邦信「鎌倉幕府に於ける地方監察の使節」
- 齋川眞「日本律令制の一考察──謀反事件をてがかりとして──」
- 松尾剛次「中世非人に関する一考察──西大寺流非人支配の成立──」
- 荒井貢次郎「近世賤民の流罪人化現象の一考察──伊豆国・新島流人帳を基底にして──」
- 堀毅「秦漢における法の成立とその性格──主として睡虎地秦簡による──」
- 平松紘「イギリス中世における農家相続の問題」
第28回研究大会(1980年10月10日~11日)東北大学
〔一般報告〕
- 直江眞一「一二世紀イングランドの権力機構と刑事法──地方裁判官制度を中心として──」
- 西川洋一「初期シュタウファー期におけるドイツライヒの構造に関する一試論」
- 船越泰次「唐宋両税法の課税体系について──特にその推移の問題を中心として──」
- 島田正郎「清朝の蒙古例における刑罰の変遷」
- ディーター・ネル・通訳西村重雄「サヴィニーのlebendige Anschauung」
- 北野かほる「イングランド初期議会の政治的機能──いわゆる『憲政的危機(一三四○~四一)』をめぐって──」
- 谷口貴都「古代期ローマ法に於ける所有権の存在形態」
- 佐々木光雄「東北歴史資料館について」
- 加藤英明「領事裁判の実態──幕末・明治における──」
- 工藤祐董「八戸藩刑法に関する若干の考察」
- 虎尾俊哉「大宝令の班田規定について」
第33回総会(1981年4月1日~2日)東京大学
〔一般報告〕
- 栗田伸子「『ヌミディア王國』の解体」
- 伊藤貞夫「古典期アテネのフラトリア──その入籍規定をめぐって──」
- 野田龍一「サヴィニーのプロイセン一般ラント法観」
- 石川武「ラント・ラント法・ラント平和──O・ブルンナー『ラント論』の歴史的再構成の手がかりとして──」
- 石井良助「日本法制史における『すぶ』(統ぶ)の意義(時代区分および団体思想に関連させて)」
- 近藤佳代子「民法改正要綱における廃戸主制度の導入とその意味」
- 山中至「明治前期における裁判離婚法」
- 石井進「中世鎌倉の都市構造」
- 佐伯有一「清代の『長随』について」
- 渡部學「『郷學之規』と書堂──李朝一七世紀の書堂規定──」
第29回研究大会(1981年10月10日~11日)立命館大学
〔一般報告〕
- 内田誠「明治前期における行政警察的取締法令の体系化過程について──違式註違条例から旧刑法第四編違警罪へ──」
- 神保文夫「天保一四年金公事改革の意義について」
- 久保正幡「Liber Augustalis について」
- カール・クレッシェル・通訳石川武「”Germanisches Recht”──Ein Forschungsrpoblem」
- 白石玲子「入夫婚姻における女戸主の地位」
- 熊谷開作「耕地の総有制について」
- 西村重雄「ジャン・ボダン協会国際会議報告」
- 河上倫逸「学識法・大学・学識法曹と『ヨーロッパ法史 』──法の歴史社会学の序説として──」
- 西村重雄「モムゼン版『學説彙纂』について」
- 滋賀秀三・岡野誠「中国における法制史研究の現状」
第34回総会(1982年4月6日~7日)東京青山会館
〔一般報告〕
- 淺古弘「明治一五年刑法の編纂と刑法草案審査局」
- 寺田浩明「明清土地法における所有の性格」
- 中尾敏充「殖産興業政策の転換と地方勧業法制──明治十年代後半期における──」
- 林毅「西洋中世都市の自由と自治──西洋中世都市に関する若干の理論的問題──」
- 藪利和「『公事方御定書下卷』の原テキストについて」
- 伊藤一義「平安期の職に関する一考察」
- 石井幸三「イギリス法の近代化、そしてベンタム」
- 利光三津夫「八坂神社文書にみえる『古記』逸文について」
- 佐藤篤士「Aequitas とローマ法」
第30回研究大会(1982年10月9日~10日)関西大学
〔一般報告〕
- 吉田徳夫「職の相伝について」
- 田中修實「中世置文の法的構造」
- ハンス・クルト・シュルツェ・通訳小倉欣一「中世初期の部族法典──フランク帝国の社会史的研究の史料として──」
- 佐藤彰一「初期メロヴィンガー王権下における軍隊の基本性格」
- 岩野英夫「聖ガレン修道院領の形成とインムニテート」
- 岡徹「ローマ法における競合問題について」
- 森征一「中世イタリアにおける『條例優先理論』の形成をめぐって」
- 西村稔「法史学における法学史の可能性」
- 林紀昭「後代の典籍にみえる『令集解』」
- 奥村郁三「中国文化大革命──法制史的試論」
第35回総会(1983年4月4日~5日)駒澤大学
〔一般報告〕
- 上野利三「律令制下の百済王氏をめぐる一考察」
- 高木侃「近世庶民離婚法について──離縁状の授受をめぐって──」
- 齋川眞「呪術的な犯罪をめぐって」
- 島田正郎「史館档案(数種の清史刑稿本)と刑科史書」
- 滋賀秀三「法制史の立場から見た現代中国の刑事立法──断想的所見──」
- 原田俊彦「古ローマ法上のVindicatio をめぐって」
- 和田卓朗「クライトマイアの法典編纂とその歴史的位置付け」
- 植田信廣「中世前期の『無縁』について」
- 利光三津夫「初代の使別当について」
- 石井良助「日本中世土地法の体系」
第31回研究大会(1983年10月13日~14日)京都大学
〔共通課題 中世社会をめぐって〕
- 谷川道雄「六朝時代の名望家支配について」
- 網野善彦「博奕をめぐって」
- 阿部謹也「死者の社会史」
〔共通課題 国家論をめぐって〕
- 山室信一「近代日本における国民国家形成の諸相」
- 岡道男「キケロの国家論」
- 服藤弘司「幕藩体制国家の権力関係──大名留守居を通じてみたる──」
- 成瀬治「ジャン・ボダンにおける<國家>と<家>」
第36回総会(1984年4月3日~4日)慶應義塾大学
〔一般報告〕
- 島善高「律令時代の恩赦──その種類と効力──」
- 蘆田東一「日本中世訴訟法における権原担保について」
- 向井健「新たなる民法草案──明治十二年~同十三年──」
- 林毅「ドイツ中世都市ケルンにおける共同体の形成過程──西ドイツの新学説批判──」
- 勝田有恒「固有法の優先適用と『Juranovit curia』」
- 堀毅「秦漢時代における刑罰規定について」
- 田中憲彦「部族法典にみる自由とその付与形式」
- 重松一義「外国人刑事法制体系化への史的試論──史実・文献の収集と対象領域の探索──」
- 島田正郎「フトクタイ=セチェン=ホンタイジのダルマとアルタン=ハンの法典──そのモンゴル法史上の位置づけ──」
第32回研究大会(1984年10月13日~14日)神戸学院大学
〔一般報告〕
- 中尾敏充「日清『戰後經營』と税務管理局官制の制定」
- 黒田忠史「十八世紀末北ドイツ身分制議会改革論の構造」
- 入江和夫「フランス・アンシァン・レジームの地方行政―地方長官(Intendant)制を中心として──」
- 溝田正弘「徳川幕府刑法における『未遂』犯」
- 宮坂宏「陝甘寧邊区政府時期の裁判──馬錫五審判方式をめぐって──」
- 三成賢次「三月前期におけるライン州議会とブルジョアジー」
- 山田勉「延岡藩の刑事内済──藩権力と刑罰権」
- 大平祐一「幕末の『御手傳』『上納金』」
- 石本雅男「無過失損害賠償責任原因論──ローマ法における culpa levissima の比較法学的研究──」
第37回総会(1985年4月3日~4日)明治大学
〔一般報告〕
- 根本敬彦「明治初年の『禁獄』」
- 後藤新八郎「明治四十年軍令第一号『軍令ニ関スル件』について」
- 李丙洙「『經國大典』編纂の歴史的背景」
- 白井駿「古代インドの刑法思想」
- 久保正幡「法制史研究の作法」
- 千葉徳夫「中世後期―近世初期における領邦の財政と領邦等族」
- 神寶秀夫「ドイツ絶対主義的領邦における軍制」
- 若曾根健治「Urfehdebrief について」
- 山内進「リプシウスの『政治学』Politicorum seu civilis libri sex における国家理性の思想」
- 小川浩三「フランソワ・コナンの契約理論」
第33回研究大会(1985年10月12日~13日)同志社大学
〔一般報告〕
- 橋本誠一「幕末・維新期岡山藩の土地制度改革」
- 蘆田東一「日本中世法における債権譲渡──寄沙汰に関連して──」
- 熊丸光男「ローマ共和政前期における provocatio」
- 栗原眞人「一七・一八世紀イングランドにおける婚姻継承財産設定について」
〔共通課題 裁判史をめぐる諸問題〕
- 熊谷開作「民事訴訟の形をとった自由民権運動──庄内平野のワッパ騒動の事例──」
- 淺古弘「京都裁判所の設置をめぐって」
- 籾山明「中国的裁判制度の成立──春秋戦国期を中心に──」
- 柴田光藏「責任をとらされるかたち──ローマ法構造論への一つのアプローチとして──」
- 志垣嘉夫「アンシアン・レジームにおける領主裁判権」
第38回総会(1986年4月26日~27日)専修大学
〔一般報告〕
- 澤田裕治「一三、四世紀イングランドにおける農村構造」
- 櫻井利夫「中世都市コーブレンツにおける都市ゲマインデと都市君主権──一四世紀を中心として──」
- 齋川眞「律令注釈書研究の現状と問題点」
- 村上一博「明治民法施行以前の離婚裁判──京都(始審・地方)裁判所を中心として──」
- 石川英昭「中国古代礼法論をめぐって」
- 宮坂宏「中国現代法制史研究の現況について」
- 松村勝二郎「成立期コモン・ローにおける不出頭理由について」
- 櫻井萬里子「古代ギリシア・アテナイの姦通法」
- 利光三津夫・長谷山彰「戸令集解の解釈をめぐる若干の考察」
- 高木侃「縁切り駈込みについて」
- 北野かほる「十四世紀末期イングランドの議会裁判制度」
- 石川武「ザクセンシュピーゲルにおけるゲヴェーレ」
第34回研究大会(1986年10月10日~11日)金沢大学
〔共通課題 裁判と訴訟の歴史的考察〕
- 藤原明久「明治裁判法の成立過程について」
- 石井紫郎「日本における『刑事裁判』の展開をめぐって」
- 小山貞夫「陪審制と糾問手続の史的岐路」
- 滋賀秀三「清代州縣衙門における訴訟手続──中国的訴訟の性格把握のために──」
〔一般報告〕
- 田中實「アウグスティン・ライザーの法理論」
- 西川洋一「古代末期―中世初期のガリア・ゲルマーニアにおける実刑刑罰」
- 谷口昭「転換期の太政官行政──中世国家像によせて──」
- 荒井貢次郎「売春規制の近代的性格──日本・女性差別の軌跡と国家権力──」
- 熊谷開作「北海道開拓法の変遷と北陸農民の移住」
第39回総会(1987年4月6日~7日)静岡大学
〔一般報告〕
- 川村康「麹氏高昌国における土地売買についての一考察」
- 牧田勲「天下祭をめぐる権力と民衆──近世都市祭礼の法社会史的考察──」
- 吉田正志「近世の公事銭について──二本松藩の事例を中心として──」
- 三阪佳弘「明治一〇年前後の裁判所機構改革」
- 吉井蒼生夫「現行刑法の制定とその意義」
- 三浦澄雄「沼澤死体(Moorleichen)について」
- 西村重雄「サヴィニーとローマ法源」
- 渡邊節夫「中世フランスの司教座の編成と貴族権力」
- 三成美保「一五―一六世紀ドイツにおける死亡税──『西南ドイツ型』ライプアイゲンシャフトに関する一考察──」
- 牟田和男「一八世紀ドイツ都市の手工業秩序」
第35回研究大会(1987年10月17日~18日)熊本大学
〔一般報告〕
- 水本浩典「律令官僚制と『品官』」
- 岡野誠「敦煌本唐戸婚律放部曲為良条について」
- 植田信廣「中世後期の奈良の盗人検断について──『大乗院寺社雑事記』を手がかりにして」
- 鎌田浩「『御刑法草書』にない熊本藩微罪刑罰体系──刑法官処罰権と地方官処罰権」
- 山中永之佑「明治期の地方『名望』家支配体制について」
- 植松正「元代江南の地方官任用について」
- 西村隆譽志「H・ドノーの『私法理論』──損害論の法構成論理から──」
- 辻泰一郎「親の婚姻同意権──バイエルン近世立法史に即して──」
- 笹川隆太郎「一八世紀北米のカウンシル制について」
- 鹿子木幹雄「西ドイツ・バイエルン州におけるギルド的慣行」
第40回総会(1988年4月21日~22日)早稲田大学
〔一般報告〕
- 槻木正「滋賀・池田両氏による官職の『守・行』をめぐる論争によせて──唐名例律第一七条についての私見を中心に──」
- 加藤順一「借位制の基礎的考察──対外使節借位を中心として──」
- 伊藤勇人「宇佐宮の破却と裁判──元暦元年豊後武士団の狼藉を中心として──」
- 高見澤麿「中華人民共和国における法源──一九四九―一九五四を中心に──」
- 加藤哲實「中世イングランドにおける雪冤宣誓──自治都市の慣習と法を中心に──」
- 原田俊彦「ローマ帝政初期までの家父長権行使と『家裁判』との関係について」
- 居石正和「府県会規則第七条(建議権)改正問題をめぐって──我が国における『法治主義』の形成──」
- 近藤佳代子「明治民法施行前の夫婦財産関係における妻の地位」
- 後藤正人「南方熊楠の自由民権」
第36回研究大会(1988年10月15日~16日)大阪経済法科大学
〔一般報告〕
- 七野敏光「魏王府秘書について」
- 小柳春一郎「ボアソナード草案における賃借権」
- ドメニコ・マッフェイ「国境なき制度たる原初の大学──二つの研究経験」
- ウェルナー・オグリス「オーストリア民法典の一七五年」
- 坂本忠久「近世後期の帰農政策と無宿対策──いわゆる天保期の『人返し令』を中心として──」
- 大川四郎「フランス・アンシャン・レジーム末期における利息制度論──ロベール・ジョセフ・ポティエの法学説を中心として──」
- 伊能秀明「日本古代における法の受容をめぐって──僧尼令と道僧格に関する一考察──」
- 足立昌勝「ヨーセフⅡ世治下における国制改革とヨセフィーナ刑法典」
- 石川一三夫「名望家自治制の理念と実体──町村制の法社会史的研究──」
第41回総会(1989年4月3日~4日)一橋大学
〔一般報告〕
- 橋場弦「古典期アテナイの公職者弾劾制度と直接民主政」
- 中村圭爾「六朝時代の『議』について」
- 藤原有和「一向宗・キリシタンと被差別部落」
- 大野秀夫「メイトランドの法人論──『信託』を中心に──」
- 利光三津夫「職制律監臨官強取猪鹿条について」
- 饗場實「『問題集』の分析からみた近世後期幕藩関係の一側面」
- 佐野誠「マックス・ウェーバーの自由法観」
- 白石玲子「近代日本の扶養法における妻の位置」
- 山内進「グロティウスの捕獲権論」
第37回研究大会(1989年10月14日~15日)愛知学院大学
〔一般報告〕
- 辻本弘明「十一世紀の在地裁判権の成立」
- 谷口昭「公家新制と公家政権」
〔シンポジウム フランス革命二〇〇年〕
- 石井三記「フランス革命前後の法学教育制度」
- 金山直樹「フランス革命と近代法観念の誕生──革命期における民事立法論と自然法──」
- 中村義孝「フランス革命と刑事裁判──モンタニャール独裁期の特別重罪裁判を中心に──」
〔一般報告〕
- 三成美保「宗教改革期におけるチューリッヒ婚姻裁判所」
- 熊谷開作「干拓農地の永小作慣習と訴訟──三河前濱新田を主な例として──」
- 宮坂宏「中国現代法制史研究の二・三の問題点」
- 新行紀一「松平八代──徳川家康の先祖達」
第42回総会(1990年4月14日~15日)青山学院大学
〔一般報告〕
- 向井健・瀧川叡一・淺古弘・霞信彦・岩谷十郎「『司法省裁判所民事判決原本』について」
- 黒田忠史「ローマ・ドイツ法史における訴訟費用と貧者無料訴訟権」
- 川村康「宋代折杖法初考」
- 後藤正人「官営鉄道払い下げと『交通権』」
- 角田猛之・J・W・ケアンズ・高田普久男「近代スコットランド法の形成とローマ法」
第38回研究大会(1990年10月15日~16日)九州大学
〔一般報告〕
- 安竹貴彦「近世法における『作略』の意義と機能」
- 藪利和「御定書七一条二五項(人を殺候もの 下手人)の機能について」
- 川勝守「省例の成立──清、乾隆期の法源の一斑──」
- 寺田浩明「清代民事法研究における『法』『慣行』『法意識』」
- 西村重雄「勅裁により現状回復が認められた一事例──Paul. D. 4. 4. 38pr.(ルティリアーナ事件)──」
- 野田龍一「表示期間の過誤──一八五六年ケルン・ラント裁判所判決とドイツ民法典の編纂──」
- 小川浩三「グラティアーヌス教令集第一部における consuetudo」
- 梅田康夫「平安期の『法家問答』について」
- 小林宏「『因准』について──明法家の法解釈論」
- 森本芳樹「カロリング期所領明細帳の『法的性格』をめぐって」
第43回総会(1991年4月2日~3日)中央大学
〔一般報告〕
- 小柳春一郎「旧民法編纂過程における賃借権論争」
- 若江賢三「秦代の隷臣妾の刑期について」
- 瀧澤榮治「ローマ法における支配人訴権について」
- 水林彪「新嘗祭と大嘗祭の原型について──八世紀国制論」
- 中村正人「清代刑法における故意と錯誤──清律誤殺律の法的性格及び責任体系上の地位をめぐって──」
- 村上裕「帝国最高裁判権と固有法としての帝国基本法──史料『ドナウヴェルト論駁書』からの一考察──」
- 松尾弘「グロチウスの所有権論と法理論の展開──民法理論を中心にして──」
- 伊藤孝夫「治安警察法十七条問題」
- 津野柳一「Hand wahre hand ──近代私法史における動産追及の制限と善意取得──」
第39回研究大会(1991年10月4日~5日)近畿大学
〔シンポジウム 日本近世・近代国家の法的構造と家長権〕
- 山中永之佑・山中至・藪田貫・近藤佳代子・白石玲子
〔一般報告〕
- 林智良「共和政末期ローマにおける法学者と社会──三人の執政官就任者の軌跡より──」
- 佐藤邦憲「鈔本『唐律疏議』について──大藏永綏校訂本と荻生北渓校訂本から──」
- 若曾根健治「Nocivus Terrae の概念について──十二―十三世紀立法に見えたる infamia を中心として──」
- 神寳秀夫「ドイツ史学史上における『近代國家論』──『絶對主義時代』の時代的位置──」
- 岩野英夫「カール・クレッシェルの『法制史』観について──世良晃志郎教授の問題提起にふれて──」
第44回総会(1992年4月3日~4日)慶應義塾大学
〔一般報告〕
- 吉原達也「バハオーフェン『母權制』における自然法観」
- 稻元格「中世都市リューベックの法典類における『不動産所有』」
- 吉田通子「鎌倉末・南北朝期の使廳民事訴訟手続き」
- 神崎直美「領主法と村法」
- 松村勝二郎「コモン・ロー成立期における領主権―ミルソム説を中心に―」
- 川村康「唐五代杖殺考」
- 新井勉「『大津事件』の再構成」
- 石川一三夫「福澤諭吉の地方自治論―法史学の課題を求めて―」
第40回研究大会(1992年10月2日~3日)愛媛大学
〔一般報告〕
- 林紀昭「法社会史的に見た小松藩」
- 和田正廣「明代科挙制度の特色について」
- 三成賢次「国家のゲマインデ―近代プロセインの『國家監督』―」
- 牟田和男「ヨーロッパの魔女裁判と女性」
- 小林三衞「松ヶ岡開墾場の沿革と意義」
〔ミニ・シンポジウム 国家権力と大学〕
- 井ヶ田良治「近代日本における私立大学の誕生―専門学校令から大学令へ―」
- 渡邊和行「フランス近代大学の成立」
- 山本尤「ドイツ近代大学の軌跡-国家権力と大学の自由の相克―」
- 田中憲彦「フランク法における贖罪金規定をめぐる問題」
- 川岡勉「中世伊予の地域社会と城館」
第45回総会(1993年5月1日~2日)駒澤大学
〔一般報告〕
- 西村安博「中世後期の在地法秩序に関する再検討―肥前松浦黨一揆を素材として―」
- 齋川眞「法史学の位置と方法について」
- 坂野潤治「明治立憲制再考」
〔共同報告 司法資料保存の歴史と現代的課題〕
- 淺古弘「序説・司法資料保存法制の歴史」
- 竹澤哲夫「保存法制の現状と問題点」
- 中山幸二「民事訴訟における記録保存の意義と問題点」
- 安藤正人「公文書保存制度の各国比較」
〔一般報告〕
- 佐藤信夫「Pacta sunt servanda」
- 塙浩「ラテン・アメリカ法の歴史と現状とに関する若干の紹介」
- 高橋繼男「国号隋字攷」
- 川村康「宋代杖殺考」
第41回研究大会(1993年10月9日~10日)関西学院大学
〔ミニ・シンポジウム 西洋法伝統二千年の中の民法典編纂〕
- 西村重雄「民法典保証債務規定のローマ法的沿革」
- 野田龍一「弁護士の成功報酬について―『訴訟利益ノ幾部ヲ受クヘキ契約』―」
- 兒玉寛「損害賠償額の予定における信義則適用の一局面―惡意の抗弁―について」
〔一般報告〕
- 谷口昭「転封に関する一考察―近世の領知法と家産官僚―」
- 山中永之佑「日本近代地方制度史の研究方法に関する一試論―自然村と行政村という分析方法をめぐって―」
- 前田正治「村法の一里塚」
- 森正夫「秦の令について秦簡から考える」
- 松田惠美子「中国の近代的憲法典編纂についての一考察」
- 北野かほる「中世末期イングランドにおける騒擾法Statutes of Riot」
- 栗原眞人「一八世紀前半のイングランドにおけるフリート婚について」
- 仲内英三「一八世紀プロイセン絶対王政下のラントラートの職務の実状」
第46回総会(1994年4月16日~17日)山梨学院大学
〔一般報告〕
- 我部政男「地方巡察使復命書について」
- 長谷山彰「阿衡の紛議の再検討──事件の政治的経過及び菅原道真の法解釈をめぐって──」
- ラインホールト・ファールベック・通訳椎橋邦雄「スウェーデン法の歴史的発展と特質──スウェーデン法制史学事始め──」
- 小西豊治「天皇制リコールの憲法構想」
- 荒井貢次郎「『北海道旧土人保護法』の人権的考察」
- 小柳春一郎「明治前期の国税滞納処分について」
- 熊達雲「清末民初における中国近代文官制度の導入と日本」
- 津野柳一「Iusta causa traditionis」
- 足立昌勝「ハプスブルク帝国におけるStaatsrat の開設とその意義について」
第42回研究大会(1994年10月1日~2日)島根大学
〔一般報告〕
- 橋本誠一「帝国憲法の再検討」
- 植田信廣「鎌倉幕府の殺害刃傷検断について」
- 森征一「中世イタリア都市社会における『正義』のイメージ──A・ロレンツェッティ作『善政と惡政のアレゴリー』を中心として──」
- 吉原達也「C・スカエウォラの信託遺贈論について」
- 石田眞「近代雇用契約法の形成──イギリス雇用契約法史を素材に──」
- 松村勝二郎「職業法曹成立の背景──コモン・ロー成立期の法と裁判──」
- 坂本忠久「都市の『觸』より見た天保改革の特質」
- 林紀昭「公事方御定書受容の一形態──石見国濱田藩の場合──」
- 佐立治人「裁判基準としての『人情』成立について」
- 飯塚一幸「裁判制度形成期の代言人と地域」
〔シンポジウム 司法への民衆参加の歴史〕
- 橋場弦「アテナイ民主政における司法への民衆参加」
- 熊丸光男「ローマ共和政期の刑事裁判と POPULUS」
- 朝治啓三「一三世紀イングランドの巡回裁判と陪審の評決の記録」
- 和田敏朗「フランスにおける刑事陪審制の成立」
- 三成賢次「陪審制と参審制──近代ドイツにおける司法への民衆参加──」
第47回総会(1995年5月13日~14日)東北大学
〔一般報告〕
- 木内孝「アメリカ型法曹の形成に関する一考察──独立期マサチューセッツ及ヴァジニアの例から──」
- 五十君麻里子「contrarius consensus ──ローマ組合契約の解消を中心として──」
- 柳橋博之「イスラーム実定法学の誕生」
- 中島楽章「明代前半期、徽州郷村社会における紛争処理──文書史料にみる──」
- 新田一郎「日本中世における法的思考の特質──『式目注釈学』を手がかりとして──」
- 守屋浩光「江戸時代前期における刑政の一考察──会津藩と岡山藩の比較を中心として──」
- 小島信泰「近世寺院研究の現状と寺院法──『浅草寺日記』を中心に──」
- 神保文夫「江戸幕府出入筋の裁判における本公事・金公事の分化について」
- 西川洋一「後期シュタウフェン朝の『立法』について」
- 津野柳一「引渡による所有権の移転──法的推論の市民法的伝統の形式・表現──」
第43回研究大会(1995年10月7日~8日)立命館大学
〔一般報告〕
- 高倉史人「明治四四(一九一一)年商法改正の意義──罰則規定の改正を中心に──」
- 岡野誠「中国・台湾における法史学界の印象──若干の資料紹介を含めて──」
〔ミニ・シンポジウム 法典とその影響史〕
- 石部雅亮「趣旨説明」
- 平田公夫「ドイツ民法典編纂過程について──法典編纂・政治・法学──」
- 上谷均「総有概念の継受について」
- 五十川直行「アジアにおける日本民法編纂の影響」
〔一般報告〕
- 伊藤孝夫「村請制と強制履行の構造」
- 直江真一「コモン・ロー成立期における訴訟手続──一三世紀前半の一裁判実務書を手がかりにして──」
- 稲元格「リューベック市参事会裁判とその判決傾向」
- 波多野敏「一九世紀中葉のフランスにおける刑事責任論──心理医学会の議論を中心に──」
- 林信夫「ローマ帝政後期における利息法」
- 東出功「中世後期イギリスにおける聖職禄──修道会聖職者の在俗聖職禄占有ほか──」
- 高木侃「江戸時代の親子契約」
第48回総会(1996年4月2日~3日)東京大学
〔シンポジウム 二〇世紀の法史学──日独比較〕
- 西川洋一「ドイツ中世国制史研究史における一九世紀と二〇世紀──問題の提起」
- ゲーアハルト・シュック「一九〇〇年前後の歴史諸科学における近代的社会化過程の諸理論──モデルネの危機経験の文脈における社会的紀律化コンセプトの形成」
- 古澤直人「近代史学史における『中世』について」
- クラウス・シュライナー「中世における自由と支配──三○年代以降のドイツ国制史研究における指導的問題設定と時代に拘束された概念」
〔一般報告〕
- 屋敷二郎「フリードリヒ大王の法観念とその倫理性」
- 笠原英彦「天皇行幸制の機能とその展開──古代と近代との対比において」
- 大津透「平安時代の国家と法」
- 唐澤靖彦「クリーシェ・プロット・書字文化──清代裁判文書における告訴状の作成」
第44回研究大会(1996年10月5日~6日)同志社大学
〔一般報告〕
- 丸畠宏太「一九世紀ドイツ史における地域と全体──自由主義・市民社会研究の新たな視角──」
- 重近啓樹「秦の土地所有制をめぐる諸問題」
- 口石久美子「古代ローマにおける支配人(institor)について」
- 吉原秋「ルイ十四世期の内顧問会議における破棄と移管──国王顧問会議と高等法院をめぐる問題」
- 坂詰智美「江戸城下町における水管理について」
- 石川一三夫「日本近代村落構造の研究と法史学──『行政村と自然村の二重構造』論の系譜を中心として──」
- 松尾寿「近世刑罰体系における遠島のランキング」
- 喜多三佳「『天台治略』にみえる清代地方行政実務について──『詳文』部分を中心に──」
- 田中実「人文主義法学と『ローマ法大全』」
〔ミニ・シンポジウム 近代日本の法典編纂──一八八○年刑法(旧刑法)を再読する──〕
- 吉井蒼生夫「総論──一八八〇年刑法(旧刑法)再読の視角──」
- 藤田正「明治一三年刑法の近代的性格」
- 岩谷十郎「旧刑法の編纂における『旧なるもの』と『新なるもの』」
- 青木人志「西欧の目に映った旧刑法」
- 小沢隆司「日本刑法制定史論の新たな視角──『法典編纂の国際的条件』再考──」
第49回総会(1997年4月26日~27日)専修大学
〔一般報告〕
- 神崎直美「近世村法の歴史的意義について──村法の制定をめぐって──」
- 岡田昭夫「『法令全書』の創刊経緯について」
- 後藤正人「南方熊楠の神社合祀令廃滅運動」
- 森田成満「清代家族に於ける教令権と教令違反に対する懲戒」
- 石井三記「フランス革命前後の刑法空間」
- 高畑輝久「一九世紀初期のイングランド救貧法」
- 高橋清徳「ヨーロッパ《中世都市法論》の諸問題」
〔ミニ・シンポジウム 日中法史における夫婦の氏〕
- 井戸田博史「日本──近世」
- 白石玲子「日本──近代」
- 七野敏光「中国」
第45回研究大会(1997年10月4日~5日)甲南大学
〔一般報告〕
- 林真貴子「近代日本における裁判外紛争解決制度の形成と展開──勧解制度消滅の意義を中心に──」
- 高橋直人「一八世紀中期バイエルンの刑事司法」
- 古城正佳「米沢藩の刑罰について」
- 鈴木正裕「『口頭弁論』方式の形成と変遷」
- ハインツ・モーンハウプト・通訳松本尚子「十七世紀~十九世紀における法源体系内の法律、特権、判決、国制」
- 大平祐一「訴えの保障──訴状箱制度を手がかりにして──」
- 萩原守「清代モンゴルのイフシャビ(活仏の領民)に対する刑事的裁判」
- 若曽根健治「『贖罪』と『刑罰』のはざま──中世盛期の刑事司法をめぐって──」
〔ミニ・シンポジウム 近世における国制と法の諸相〕
- 山本博文「日本近世の王権と儀礼」
- 大川四郎「十八世紀オルレアンの法曹界──ギョーム・フランソワ・ルトローヌ(一七二八―一七八〇)周辺の法文化について──」
- 松本尚子「ドイツ近世の国制と公法──帝国・ポリツァイ・法学──」
第50回総会(1998年4月18日~19日)新潟大学
〔一般報告〕
- 笠原英彦・小島和貴「近代日本の医療法制」
- 田口正樹「中世後期ドイツの国王裁判権と裁判籍特権」
- 吉田正志「幕末期仙台藩の金銀出入取捌仕法」
- 古山正人「スパルタのシュシティア──シュムポシオン論の視角から──」
- ジョン・ベイカー「WHY THE HISTORY OF ENGLISH LAW HAS STILL NOT BEEN FINISHED」
- 長又高夫「『法曹至要抄』と『裁判至要抄』」
- 両角吉晃「イスラームにおけるいわゆる利息の禁止について」
- 中村正人「清律『犯罪存留養親』条考」」
- 岡邦信「鎌倉幕府法の制定過程」
- 和田幹彦「戦後占領期の民法改正過程──史料と概観──」
第46回研究大会(1998年10月3日~4日)神戸大学
〔一般報告〕
- 川村康「南宋配役小考」
- 松本英実「アンシャン・レジーム期フランスにおける裁判のダイナミズム──商事裁判所の管轄争いを通して──」
- 梅田康夫「院政前平安期における土地相論──裁定機関とその管轄について──」
- 森田成満「清代刑法に於ける官吏が地位を巡って財物を不法に収受する罪」
- 三成賢次「自治と官僚的支配──近代プロイセン地方自治における国家監督──」
- クヌート・ヴォルフガング・ネル「一九四八年の社会的市場経済への決断・ドイツ史の転回点」
〔シンポジウム 旧民法(ボワソナード民法典)の編纂から明治民法典の成立へ──日本民法典施行百年によせて──〕
- 大久保泰甫「フランス外務省文書から見たボワソナード民法典の編纂──『外務省法律取調委員会』の時期を中心として──」
- 高橋良彰「法典編纂期における不動産登記制度創設・整備とその影響」
- 野田龍一「電気通信媒体の過誤とそのリスク負担──一九世紀フランス法学と旧民法典──」
- 岡孝「民法と梅憲次郎」
第51回総会(1999年4月10日~11日)國學院大学
〔一般報告〕
- 瀬賀正博「明法勘文の機能について」
- 佐藤邦憲「元代の刑罰についての一考察──“刑罰体系”につての再検討とその試論──」
- 西村安博「鎌倉幕府の裁判における『和与』について──対象史料の整理および若干の検討──」
- 葛西康徳「古代ギリシアにおける『紛争』に対する対応の二つの側面について──peitho / peithomaiを手掛かりとして──」
- 鎌田浩「藩政機構と官僚制の展開」
- 河野恵一「戦国期毛利氏における法と支配──喧嘩処理法の変遷を中心に──」
- 正本忍「一七二〇年のマレショーセ改革の歴史的意義──フランス絶対王政の統治システムとの関連から──」
- 三成美保「近代ドイツ家族法とジェンダー──プロイセン一般ラント法における『未婚の母』の処遇をめぐって──」
- 中野目徹「御名御璽の登場──文書からみた太政官制と内閣制──」
第47回研究大会(1999年10月2日~3日)大阪大学
〔シンポジウム 近代法の再定位──比較法史学的試み──」
- 神寶秀夫「ドイツ絶対主義時代の法形態と立法目的──多様化と秩序化、全体化と個体化──」
- 金山直樹「フランス革命・民法典と近代法──歴史・資本主義・市民社会──」
- 広渡清吾「ナチズムと近代・近代法──『近代法の再定位』に寄せて──」
- 寺田浩明「近代法秩序と清代民事法秩序──もう一つの近代法史論──」
- 李衛東「物語としての物権──二〇世紀の中国における財産法の変遷──」
- 神保文夫「西欧近代法受容の前提──大坂町奉行所民事裁判法の性格について──」
- 水林彪「日本近代法史の再定位のために──民商法論を素材として──」
- 西川洋一「近代法の再定位のための七つの試みに接して」
第52回総会(2000年4月22日~23日)東京都立大学
〔シンポジウム 法学における歴史的思考の意味〕
- 木庭顕「歴史学の認識手続と法学的思考」
- 岡野誠「法史学の現状と課題、そして若干の可能性」
- 能見善久「実定法学は『歴史』に何を求めるか」
- 樋口陽一「法学における歴史的思考の意味──憲法学の場合──」
〔一般報告〕
- 宇野文重「明治民法編纂過程における『廃戸主制度』と『家』の位置づけ──明治前期廃戸主判決と戸主権濫用判決における『世帯』保護法理と関連して──」
- 上田理恵子「二重体制下のハンガリー陪審法制」
- 太田出「清中期の江南デルタ社会と『自新所』の誕生──ウェスタン・インパクト前夜の地方監獄──」
- 苑田亜矢「一二世紀後半イングランドにおける教会と国家──教会保護権・聖職者推挙権を中心として──」
- 守屋浩光「江戸時代後期における『政策形成訴訟』──畿内集団訴訟の検討──」
第48回研究大会(2000年9月30日~10月1日)関西大学
〔共通テーマ 史料論──裁判文書と法史学──」
- 井ヶ田良治「近世裁判過程の記録と裁判文書──丹後田辺(舞鶴)牧野家領郡奉行役所史料を素材として──」
- 高橋一樹「鎌倉幕府の裁判における文書と記録について」
- 中村楽章「明代の『郷里之状』をめぐって」
- 北野かほる「一五世紀イングランドの刑事裁判記録」
- 西村重雄「ポンペイ出土スルピキウス家文書裁判関係史料について」
- 新田一郎「判決原本保存に関する現状報告」
〔一般報告〕
- 柴田博子「律令・天皇・神」
- 陶安あんど「明清時代の罪名例──『情』と法的合理性──」
- 田中亜紀子「明治期における未成年犯罪者処遇制度──明治三三年感化法および明治四一年感化法改正に見られる議論を中心に──」
- 山田勉・牧田勲・橋本久「『祠部職掌類聚・祠部職掌雑纂』について」
- 松村勝二郎「法書『ヘンリー一世の法』解説の試み」
第53回総会(2001年4月21日~22日)明治大学
〔特集1 近世・近代の刑事法〕
- 岩谷十郎「逡巡する判事たち──刑事法典の『近代的』転換の中に」
- 高塩博「江戸幕府法における敲と入墨の刑罰」
- 林紀昭「宇和島藩『刑罰掟』の一分析──敲刑の開始の持つ意義を中心に──」
〔特集2 中国法制史の貴重コレクション〕
- 高見澤磨「東京大学東洋文化研究所蔵法制史関連資料紹介──大木文庫、仁井田文庫を中心に」
- 奥村郁三「『内藤文庫』について」
〔一般報告〕
- 源河達史「グラーティアーヌス教令集における帰責の問題について──C.15,q.1の形成」
- 後藤武秀「台湾における法史学研究の動向と非国家的共存秩序としての祭祀公業」
- 櫻井利夫「中世盛期のトリール領域における城塞区と支配」
- 山内進「グロティウスと20世紀における国際法思想の変容」
第49回研究大会(2001年10月13日~14日)広島大学
〔一般報告〕
- 石川真人「Pap. D.46,3,95pr/1 について──実定法学と基礎法学の接点」
- 平野敏彦「キケロと法律学」
- 陶安あんど「中国贖罪源流考の試み」
- 鈴木秀光「杖斃考──清代死刑案件の非定型的処理の一考察」
- 加藤順一「古代日本の対外交渉における官人組織──八・九世紀の外国使節迎接を中心に」
- 畠山亮「戦国期村落と領主についての一考察──和泉国日根荘を中心として」
- 大川四郎「明治期一日本人留学生の大日本帝国憲法論──野澤武之助(1866-1941)がジュネーブ大学法学部に提出した博士号請求論文について」
- 赤倉貴子「明治33年『精神病者監護法』の成立」
- 若曽根健治「血讐とその処理について──中世後期の都市とその周域における」
- 深尾裕造「チューダ期立法解釈論の展開とクック法学──epieikeia, public good, fiction」
第54回総会(2002年6月22日~23日)北海道大学
〔一般報告〕
- 山本弘「鎌倉期境界紛争処理の構図──鎌倉幕府裁許事例を中心として──」
- 佐立治人「清代の民事裁判をめぐる最近の議論に寄せて──中国古代法研究の立場から──」
- 河内祥輔「承久の乱における幕府の勝因について」
- 石川武「アウクトル・ヴェートゥスとザクセンシュピーゲル」
- ヴァルター・ブルケルト「Morality and Ethology of Revenge and Punishment」
- 上村一則「古典期ローマ法の葡萄酒売買における「錯誤」」
- 石岡浩「両漢魏晋南北朝における「?鉗」の意義──前漢文帝刑制改革の解釈を発端として──」
- 石川寛「帝国憲法下における官吏の衆議院議員兼職制度について──明治22年選挙法規定の成立とその実施状況──」
- 高友希子「16世紀前半イングランドにおけるエクイティ──St.Germanの法思想を手掛かりに──」
第50回研究大会(2002年10月5日~6日)龍谷大学
〔共通テーマ 歴史の中の法曹養成〕
- 黒田忠史「趣旨説明と課題の限定」
- 野上博義「革命後フランスにおける司法官・弁護士養成制度の変遷」
- 深尾裕造「19世紀後半イギリスの法曹養成制度改革論議とその帰結」
- 三阪佳弘「近代日本の法曹養成と法学教育──1910~20年代(明治末~大正期)の改革論議」
- 松浦好治「アメリカにおけるリーガル・プロフェッションの生成」
- ヴォルフガング・ゼラート「ドイツにおける法曹養成の光と陰」
〔一般報告〕
- 阪上眞千子「シチリア王権と教皇権」
- 水間大輔「秦律・漢律における未遂・予備・陰謀罪の処罰」
- 林信夫「ディオクレーティアーヌス帝は「古典法」墨守者か?──『勅法彙纂Codex』を手がかりに──」
- 加藤雄三「東亜研究所第六調査委員会について──都市不動産慣行調査を中心として」
- 出口雄一「戦後占領期における刑事司法制度改革とGHQ」
第55回総会(2003年4月26日~27日)早稲田大学
〔ミニ・シンポジウム ジェンダーの法史学──近代法の再定位・再考〕
- 三成美保「趣旨説明」
- 吉田克己「近代市民法とジェンダー秩序」
- 村上一博「近代日本の家族法制とジェンダー:親権概念の形成」
- 曽根ひろみ「近世日本の刑事法制とジェンダー:私的刑罰権および刑事裁判にみる性差」
- 松本尚子「近代ドイツの労働法制とジェンダー:女性労働者の制度的権利保護」
- 川口由彦「コメント1 日本法史の立場から」
- 高見澤磨「コメント2 東洋法史の立場から」
- 石井三記「コメント3 西洋法史の立場から」
- 三成美保「総括」
〔ミニ・シンポジウム 岡松参太郎の学問と政策提言〕
- 浅古弘「概要報告」
- 岡松暁子「研究者としての岡松参太郎」
- 浦川道太郎「岡松参太郎と民法教育──試験問題を通して窺われる民法教育──」
- 岡本真希子「岡松参太郎と台湾──臨時台湾旧慣調査会との関係から──」
- 小林英夫「満鉄の創立と岡松参太郎」
- 鄭鐘休「コメント1 東アジア民法史の立場から」
- 春山明哲「コメント2 台湾研究の立場から」
〔一般報告〕
- 赤城美恵子「情真と矜疑──清朝初期の朝審における事案分類カテゴリー──」
- マシュー・H・ソマー「清代の法におけるジェンダー構造」
- 沼宮内綱「ローマの『公法』について──パウルス『意見集』第1巻第1章第6法文を手がかりとして──」
- 橋本誠一「日本弁護士史の再検討──「非弁護士」概念を手がかりとして」
第51回研究大会(2003年10月4日~5日)名城大学
〔ミニ・シンポジウム 中国法制史における「史料」と「現実」〕
- 松田恵美子「趣旨説明」
- 高見澤磨「報告1:1990年代における中国法イメージ──鎌倉会議を中心に──」
- 松原健太郎「報告2:香港新界における「族産」と地域社会編成」
- 松田恵美子「報告3:魯迅に見える「現実」と法」
- 和田仁孝「コメント1:法社会学の立場から」
- 中山竜一「コメント2:法哲学の立場から」
- 曽野裕夫「コメント3:民法学の立場から」
〔ミニ・シンポジウム IT時代の法史学〕
- 谷口昭「基調報告」
- 守屋浩光「近世法制史料のデジタルデータ作成とそのデータベース化──「IT法史学」の基礎作業──」
- 新田一郎「民事判決原本データベースの沿革と現状」
- 林真貴子「民事判決原本データベースを利用した研究の一事例」
- 上野利三・松本浩武「トピックス1:コンピューター画像解析による古代遺跡・遺物からの文字の検出──石舞台古墳、鬼の厠、高松塚古墳、そして最近発見の石神遺跡・具注暦断簡にいたる──」
- 上田雅司「トピックス2:歴史データGIS化・データベース化の現状」
- 西村安博「日本中世の裁判手続法史研究とIT的発想の活用について──「鎌倉幕府裁許状」の総合的研究へ向けて──」
- 加藤雄三「中国法制史関連資料のデジタル情報──利用手法の現状と問題──」
- 吉原達也「ローマ法研究のためのデータベース──現状と課題──」
〔一般報告〕
- 稲垣知子「江戸幕府の婚姻政策による社会的影響──女性差別の必要性──」
- マルクス・リュッターマン「憲・礼・式と書簡文化──日本中世の法史・礼学史における書式の位置をめぐる予備考察──」
- 油納芳生「プロタゴラスはどのように民主政を基礎づけたか?」
- 北川善太郎「民法典の比較法史──「そこから」と「そこへ」と──」
第56回総会(2004年4月24日~25日)一橋大学
〔一般報告〕
- 中網栄美子「葡萄牙領事裁判権廃棄一件―明治27年条約改正以前―」
- 津野義堂「フランス民法典における動産の売買契約と所有権の移転に関するいわゆる「合意主義」の法制史的位置づけ」
- 的場かおり「近代ドイツの議会制と選挙制度―プロイセンの三級選挙法をめぐって」
〔シンポジウム「コード・シヴィルの200年Ⅰ~外からのまなざし」〕
- 屋敷二郎「趣旨説明」
- 星野英一(特別講演)「日本の民法・民法学におけるコード・シヴィルの影響」
- クラウス・ルーイク(講演)「1879年以降のライヒ裁判所判例に対するコード・シヴィルの影響 ―ポティエを媒介として」
- 大島俊之(講演)「ケベック州の民法・民法学―コモンローのなかのコード・シヴィル」
- 水林彪(小括)「来年度に向けて―「外からのまなざし」から「内なるまなざし」へ」
〔特集「刑事法史の現在(いま)」〕
- 若曽根健治「趣旨説明」
- 中島三知子「田能村梅士の中国法制史論」
- 清水裕樹「犯罪人類学と人種-ロンブローゾにおける日中認識」
- 西田友広「鎌倉時代における検断権の所在と展開」
- 藤本幸二「近代自由刑の成立とその目的としての身体」
第52回研究大会(2004年11月27日~28日)京都大学
〔一般報告〕
- 佐々木健「神聖な場所に関する特示命令の起源と射程──特示命令の生成と展開に関する予備的一考察」
- 小柳春一郎「都市災害における賃借人の地位──立法史的研究」
〔シンポジウム「法が生まれるとき」〕
- 新田一郎「基調報告」
- 葛西康徳「古代ギリシアにおける法の「解凍」について」
- 小川浩三「ローマのlegis actio sacramento in remおよびmancipatioについて」
- 西川洋一「法の生まれるとき──初期中世ヨーロッパの場合」
- 北野かほる「中世後期イングランドにおける仲裁の位置」
- 小田滋「[特別講演] 法が生まれるとき──国際法の場合」
- 長又高夫「御成敗式目の成立をめぐって」
- 前川祐一郎「日本中世の幕府「追加法」生成と伝達の構造」
- 冨谷至「中国古代の律と令──二年律令「関津令」の分析を通して」
- 川村康「未生以前の法──中国宋代の断例」
- 三浦徹「法が生まれるとき──イスラーム法世界の場合」
- 佐藤岩夫「コメント──法社会学の立場から」
- 長谷川晃「コメント──法哲学の立場から」
- 児玉寛「コメント──実定法学の立場から」
- 大平祐一「コメント──近世法史学の立場から」
第57回総会(2005年4月23日~24日)桐蔭横浜大学
〔一般報告〕
- 河野恵一「喧嘩両成敗法の法史上の意義について」
- 村上淳一「ニクラス・ルーマンの歴史観」
〔シンポジウム「コード・シヴィルの200年Ⅱ~内なるまなざし」〕
- 石井三記「趣旨説明」
- 波多野敏「フランス民法典:多様な読解と柔軟性」
- ジャン=ルイ・アルペラン「コード・シヴィルの200年:法制史家のまなざし」
- 大川四郎「コード・シヴィル成立を可能にした革命までの学説史的前提」
- 小柳春一郎「コード・シヴィルの日本における受容」
- 大村敦志「民法典200周年を祝う-「2005年の日本」から」
〔ミニシンポジウム「調停の比較法史」〕
- 川口由彦 「趣旨説明」
- 松本英実「フランスの「調停」-conciliationとjuge de paixを中心に 」
- 松本尚子「ドイツの「調停」-プロイセンSchiedsmann制を中心に」
- 林真貴子「日本の「調停」-明治「勧解」制を中心に」
- 小室輝久「イギリスの「調停」-治安判事実務を中心に」
- 北野かほる「イギリスarbitrationにまつわる問題整理-イギリス中世法史からの視角」
- 高見澤磨「中国の「調停」-清代「聴訟」の変容」
- 岩谷十郎「総括」
第53回研究大会(2005年10月15日~16日)熊本大学
〔一般報告〕
- 五十君麻里子「合意の法的効力――諾成契約債務と問答契約債務との関係を手がかりとして」
- 水野浩二「西洋中世における訴権の意義とその創造性」
- 森本芳樹「[記念講演]法制史と経済史,そして歴史学」
- カーリン・ネールゼン=フォン・シュトリューク「[特別報告]中世後期民事手続の類型論について:伝統と学識法」
- 黒田忠史「法律専門職とジェンダー──比較法史学的一考察──」
- 井上琢也「民俗学として語られたドイツ法史学一死者儀礼をめぐる20世紀初頭の議論に注目をして一」
- 喜多三佳「清代地方官の公共事業財源確保策」
- 西英昭「土地を巡る「舊慣」と『臺灣私法』――「不動産權」をめぐるテキスト分析を素材として――」
- 田中茂樹「中世日本における謀反人跡地頭職と検断」
- 高塩博「「公事方御定書」下巻に関する疑義――伝本とその呼称について――」
- 岡田昭夫「「官報」の創刊経緯について――明治期における法令伝達研究の見地から――」
- 辻村亮彦「梅謙次郎におけるローマ法とフランス法の位相――『和解論』をめぐって――」
第58回総会(2006年4月22日~23日)慶応大学
〔特集「実践としての法-解釈技法の歴史」〕
- 岩谷十郎「趣旨説明」
- 梅田康夫「前近代日本の法曹-明法を中心に」
- 平野敏彦「古代ローマの弁論家の法的実践知」
- 田中 実「法文の解釈について-近世法学史の経験からの若干の模索」
- 岡野 誠「唐代の「守法」のレトリックとその背景」
〔一般報告〕
- 十川陽一「八世紀の木工支配と木工寮」
- 櫛比昭人「ボアソナード草案「不法行為法」の構造とその受容」
- 石岡 浩「秦の城旦舂労働の特異性-前漢文帝の刑法改革にいたる遠因の一つとして」
- 神野 潔「中世寄進状の機能とその効力-「仏陀施入之地不可悔返」の再検討を中心に」
- 大内 孝「アメリカ法制史学事始-何故アメリカ法制史は学ばれないのか」
第59回総会(2007年4月21日~22日)大阪市立大学
〔一般報告〕
- 小野博司「近代日本行政裁判所に関する一考察──大正末期から昭和初期の行政裁判法改正作業を手がかりに」
- 栗原眞人「刑事弁護の成立と証拠法──18世紀のオールド・べイリから」
- アルプレヒト・コルデス「1807年以前に関して株式会社について語ることができるか?」
- 高谷知佳「都市と流通路──室町期京都をめぐって」
- 陶安あんど「漢代の奏讞制度について」
- 石部雅亮「「法典と法学」再論」
- 小西豊治「憲法押しつけ論の幻」
- 鄭 肯植「朝鮮後期の宗法的祭祀承継と家族の変化」
- 山本 弘「鎌倉幕府裁判における『濫訴』処理について」
- 塚田 孝「大坂町触と惣年寄・惣代」
- 田口正樹「14世紀前半ドイツの国王裁判権と地域における紛争解決」
第60回総会(2008年4月19日~20日)名古屋大学
〔一般報告〕
- 中舎林太郎「近世庶民の法的知識・技術とその伝播──飛騨地方の郷宿を中心として」
- ポール・ブランド「イングランドの裁判官と裁判──1176-1307年」
〔ミニ・シンポジウム「法と正義のルプレザンタシオン──法制史における図像解釈の新たな可能性」〕
- 石井三記「趣旨説明」
- 深尾裕造「ジェイムズ・ギルレイ『巡回陪審裁判開廷時の床屋風景』を読み解く」
- 井上琢也「法図像がある場の諸相──ドイツ法図像研究の過去、現在、未来」
- 細野耕司「明治初期の裁判所建築について」
- 岩谷十郎「沈黙の法文化──近代日本における法のカタチ」
- 川村 康「コメント──東洋法制史の立場から」
- 西澤泰彦「コメント──建築史の立場から」
〔一般報告〕
- 小石川裕介「明治23年水道条例の成立──水道事業の『公営原則』と『衛生』」
- 遠藤泰弘「ギールケの連邦国家論」
- 佐藤彰一「ヨーロッパ中世における封建制と国家研究の現在」
- 妹尾達彦「記憶と歴史──唐王朝の律令制度と王権儀礼」
- 秋山晶則「美濃西部の地域的特質をめぐって」
第61回総会(2009年4月18日~19日)九州大学
〔一般報告〕
- 山口亮介「明治初期における「司法」像の形成──制度設計の典拠にみる議論の諸契機とその射程──」
- 高遠拓児「清代における秋審と「蒙古」」
- 清水克行「湯起請をめぐる室町人の意識」
〔ミニ・シンポジウム「西欧中世──近世における政策決定をめぐる合意形成」〕
- 渡辺節夫「趣旨説明」
- 井内太郎「16世紀イングランドの議会における課税をめぐる合意形成」
- 堀越宏一「中近世フランスの三部会における課税合意の形成」
- 辻泰一郎「中世末-近世初頭バイエルンラント議会における立法審議:狩猟問題を中心に」
- 甚野尚志「コンスタンツ公会議における公会議主義と教皇の至高権」
- 北野かほる「コメントと議論の柱の提示」
〔一般報告〕
- 姫嶋瑞穂「明治14年『改正監獄則』下における監獄行政──監獄事務諮詢会の開催と内務省による監獄行政の方針──」
- 矢野達雄・加藤高・増田修・居石正和「裁判所所蔵文書から見た戦前期司法の諸相──広島控訴院管内を中心に──」
- 上村一則「古典期ローマ法における高等按擦官告示の効力について」
- 陶安あんど「秦・漢律の商業的性格について」
- 久禮旦雄「神祇令における神社祭祀について」
第62回総会(2010年5月29日~30日)東北大学
〔一般報告〕
- 上野利三「法はいかにして全国に伝えられたか―律令法の伝達経路(駅伝路)及びその実施に関して―」
- 竹永三男「近代日本における『行き倒れ』取扱法制とその行政的運用の諸段階―政府・府県・町村の関係及び『行き倒れ』の実態に注目して―」
- 加藤雄三「戦後接収期の台湾司法」
〔法制史学会60周年記念若手論文集『法の流通』合評会〕
- 高谷知佳「趣旨説明」
- 三浦徹「コメント―法制史(法史学)研究者への期待」
- 鳥澤円「コメント」
- 大平祐一「コメント」
- 投稿者からのリプライ
〔一般報告〕
- 土志田佳枝「フランス・プロテスタントの婚姻―アンシアン・レジームにおける婚姻法の展開―」
- 葛西康徳・吉原達也「ギリシア・ローマ法の実践的再構成―法廷弁論再現のためのシナリオ作成上の諸問題―」
- 松園潤一朗「室町幕府訴訟法の形成と展開―「特別訴訟手続」の運用を中心に―」
- 小室輝久「18世紀後半イングランドにおける小額債権の紛争解決」
第1回秋季シンポジウム(2010年10月16日)東京大学【詳細】
“Transfer of Western Law in East Asia ― Toward a Global History of Modern Law ―”
報告者:
- 大村敦志
- 王 泰升
- 金 載亨
- Thomas Duve
- 西川洋一
第63回総会(2011年6月4日~5日)立命館大学
〔一般報告〕
- 矢切 努「戦前日本における地方財政調整制度の立案過程――『内務省案』から『地方分与税制度』に至る政策構想を中心に――」
- 額定其労「清代モンゴルの地域社会と法秩序」
- 中網栄美子「判決原本に見る日本領事裁判――韓国における領事裁判を中心に――」
- 薮本将典「上訴制と王権:”立法者legislateur”と”正す者justicier”――ルイ9世とポワトゥー伯アルフォンスの司法改革令を中心に――」
- 小倉 宗「江戸幕府の上方支配――『支配国』の再検討――」
- 西村重雄「後見人選任リーティ市パピュルス文書(西暦557年)の再検討」
- 佐藤雄基「日本中世初期における権門裁判と本所裁判」
- 三橋陽介「中国国民政府初期における中国国民党と司法機関の関係」
- 姫嶋瑞穂「近代日本におけるドイツ監獄法の導入とその展開――明治41年『監獄法』制定への布石――」
- 本田 稔「ヴァン・デル・ルッベ法における遡及処罰法理の史的構造」
- 川村 康「宋勅の構造:唐律と慶元勅の比較を通じて」
第64回総会(2012年6月16日~17日)金沢大学(金沢スカイホテル)
〔一般報告〕
- 丸本由美子「加賀藩救恤考」
- 天野嘉子「井上毅と参事院―「制法」と「明法」の分離と統合の観点から―」
- 福田真希「フランス革命期における恩赦の廃止と大赦の実施」
- 伊藤宏二「ヴェストファーレン条約の「近世」性(仮題)」
- 赤城美恵子「清代における秋審判断の構造について」
- 池田温【特別講演】「「天聖令」残本をめぐる研究動向」
- 佐藤団「プロソポグラフィ的検討によるマクデブルク参審人団研究試論」
- 大津透「古代日本律令制の特質―天聖令の発見・公刊によってみえてきたこと―」
- 深尾裕造「18世紀コモン・ロー法学史探訪―法律書販売カタログを通して見えてくるもの―」
- 坂本忠久「近世江戸の都市法とその運用・施行に関する一試論―『類集撰要』(旧幕府引継書)巻七・巻八を素材として―」
第65回総会(2013年6月15日~16日)法政大学
〔一般報告〕
- 児玉圭司「明治前期における地方監獄の展開」
- 津野義堂「Lost in Translation ――プブリキアーナの訴えのオントロジー転換――」
- 栗原眞人「治安判事の陪審によらない裁判所 Summary Court について」
- 粟辻悠「帝政後期における弁護人の資質と存在意義」
- 謝政徳「1920年代台湾の地方統治に関する一考察 ――「郡警分離」問題を手掛かりに――」
- 石井三記「1789年フランス人権宣言のテルミノロジーとイコロノジー」
- 陶安あんど「史料紹介:岳麓秦簡司法文書集成『為獄等状四種』について」
- 桑原朝子「近世前期上方の信用と意識構造 ――文芸を手掛かりとして――」
- 直江眞一「アレクサンデル3世期における婚姻法 ――X4,7,2をてがかりとして――」
- 山本弘「日本中世の裁判における実検使について ――堺相論実検使を中心に――」
第66回総会(2014年5月31日~6月1日)専修大学
〔一般報告〕
- 三田奈穂「旧刑法「親属例」の成立をめぐる一考察」
- 宮坂渉「古典期ローマ法学者たちの使用取得要件論におけるパウルス『告示註解54巻』の独自性」
- 上野利三「飛鳥浄御原律の存否に関する一試論」
- 畠山亮「戦国大名武田氏における暴力の規制について」
〔ミニシンポジウム「ウェーバーにおける「法」概念をめぐって」〕
- 三成賢次「趣旨説明」
- 水林彪「ヴェーバーにおける『法の合理化』」
- 小川浩三「直感的法形式主義(Rechtsformalismus)と形式的(formal)法」
- 広渡清吾「M.Weber『法社会学』以降の「法の形式的合理性」概念の位置について」
〔一般報告〕
- 門脇朋裕「近世前期の触書とその伝達からみた幕藩関係」
- 寺田浩明「裁判制度における「基礎付け」と「事例参照」──中国律の法的性格に即して」
〔ミニシンポジウム「戦時・戦後における『経済法』――比較法的観点から〕
- 出口雄一「趣旨説明」
- 小石川裕介「日本」
- 松本尚子「ドイツ」
- 伊藤孝夫「アメリカ」
- 泉水文雄「コメント:経済法の観点から」
- 永江雅和「コメント:経済史の観点から」
第67回総会(2015年6月13日~6月14日)関西学院大学 【案内状】
〔シンポジウム「マグナ・カルタの800 年マグナ・カルタ神話論を越えて」〕
- 深尾裕造「シンポジウム趣旨説明」
- 直江眞一「マグナ・カルタと中世法 c.28(c.38*), c.29(cc.39*, 40*)を中心として」
- マイケル・ロバーン(通訳:戒能通弘)「サー・エドワード・クック時代のマグナ・カルタ」
(マグナ・カルタ関連貴重書展示)
- 小室輝久「マグナ・カルタとブラックストン」
- 小野博司「19 世紀後半日本におけるマグナ・カルタの継受 《マグナ・カルタの世界化》の観点から」
- 柳井健一「実定憲法としてのマグナ・カルタ Bancoult Cases を題材に」
- 三成賢次「コメント:ドイツ法史から」
- 石井三記「コメント:フランス法史から」
〔一般報告〕
- 久保茉莉子「南京国民政府時期における自訴制度」
- 七野敏光「元代の検屍制度について」
- 松本和洋「『ブラクトン』に見る13 世紀コモン・ローとローマ=カノン法の接触」
- 梅田康夫「平安期の死刑停止について」
第2回秋季シンポジウム(2015年10月9日)明治大学【案内状】
〔シンポジウム「法制史研究の新しい方法」〕
- 趣旨説明 田口正樹
第1部:法図像学
- 江玉林「法図像学──法の文化的・歴史的・社会的省察」
- 五十殿利治「コメント(美術史から)」
第2部:法と文学
- 桑原朝子「近松門左衛門『博多小女郎波枕』と抜荷──法制史における文学史料の意義」
- 黒石陽子「コメント(日本文学から)」
第3部:グローバル・リーガル・ヒストリー
- マルティン・アヴェナリウス「継受研究と法史の理解──ロシアの視点から見たローマ・西欧法学の認識についての諸経験」
- 平田雅博「コメント(グローバル・ヒストリーから)」
第4部:総合討論とまとめ
第68回総会(2016年6月11日~6月12日)東京大学
〔一般報告〕
- 長又高夫「北条泰時の法思想」
- 代田清嗣「徳川幕府刑法における共犯処罰の判例法理と刑事責任観」
- 佐野誠「ハンセン病におけるスティグマの形成と人権―― 旧約聖書「レビ記」13章以下における「ツァーラアト」の「誤訳」を前提として」
〔ミニシンポジウム・経済史学と法制史学――経済秩序をめぐる対話の試み〕
- 新田一郎「趣旨説明」
- 桜井英治「借書の譲渡可能性とその条件――中世における債権の性質をめぐって」
- 松園潤一朗「コメント」
- 高槻泰郎「近世日本の商秩序――大坂市場を素材として」
- 和仁かや「コメント」
- 黒田明伸「貨幣の多元性と市場の多層性――「工業化前」中国、日本、イングランドを中心に」
- 鈴木秀光「コメント」
〔一般報告〕
- 上野利三「魏志倭人伝から見た邪馬台国大和説の検証」
- 水野浩二「明治民訴法期における職権・当事者関係の一側面――『法律新聞』にみる実態(1900~26年)」
- 岡崎まゆみ「朝鮮総督府裁判所における司法判断過程――韓国・法院記録保存所所蔵「光復前民事判決原本」を手がかりに」
- 李英美「韓国・朝鮮の慣習調査関連資料、慣習調査事業及び慣習法関連研究について」
第69回総会(2017年6月3日~6月4日)京都産業大学 【案内状】
〔シンポジウム「ヤマト政権=前方後円墳時代の国制とジェンダー――考古学との協同による比較封建制論の試み」〕
午前の部(10:00‐13:00)
- 企画趣旨説明 水林彪
- 第1報告 広瀨和雄「前方後円墳国家論」
- 第2報告 清家章章「古代女性首長・女帝論」
- 第3報告 水林彪「考古学研究の国制史学的読解と記紀・文献史批判」
午後の部(14:00‐17:30)
- 大久保徹也「総括的コメント」
- 義江明子「日本古代史・女性史からのコメント」
- 籾山明「中国古代史からのコメント」
- 田口正樹「西洋法制史からのコメント」
- 全体討論
〔一般報告〕
- 丸本由美子「加賀藩非人小屋の生活と規範 ――加賀藩における「非人」の一例――」
- 坂井大輔「天皇主権学派」の実像――穂積八束・上杉慎吉を中心として――」
- 鈴木康文「19世紀ドイツ歴史法学派プフタの法源論と法実務」
- 川村康「律疏における不応為条の適用事例」
第3回秋季シンポジウム(2017年9月30日)名古屋大学 【詳細】
〔シンポジウム「国家と自由の空間」〕
- 趣旨説明 松田恵美子
- ジャン=ルイ・アルペラン「自由の概念と法律家の役割」
- 松原健太郎「清代中国土地取引にみる地域社会編成の動態と国家法秩序」
- 波多野敏「フランス革命期における『一般意思の表明としての法律』と『自由』」
- 松田恵美子「大正期母性保護論争に見られる個人と国家」
- 高井裕之「コメント(憲法学から)」
- 平井亮輔「コメント(法哲学から)」
第70回総会(2018年7月14日~7月15日)青山学院大学 【案内状】
1日目
〔シンポジウム「ミクスト・リーガル・システムと法制史」〕
午前の部(10:00‐12:00)
- 企画趣旨説明 松本英実
- 第1講演 ジョン・W・ケアンズ「18世紀混合法系(mixed legal system)における慣習と奴隷制」
- コメント(守矢健一)
午後の部(13:30‐17:00)
- 第2講演 トーマス・ベネット「借用語と法移植:南アフリカ法におけるウブントゥ概念のための二つの分析枠組み」
- コメント(小川浩三)
- 全体討論
2日目
〔一般報告〕
- 藤川直樹「『君侯法』とドイツ第二帝政期公法学の展開」
- 佐藤団「中世都市研究と法史料」
- 黒瀬にな「鎌倉時代後期の訴訟にみる法廷選択と”正しい手続”」
- 小石川裕介「法学における研究動員と共同研究:戦時下の学術研究会議および日本学術振興会を中心として」
第71回総会(2019年6月8日~6月9日)神⼾学院⼤学【案内状】
第1⽇ 6⽉8⽇(⼟)
〔一般報告〕
- 前⽥星「近世ドイツにおける魔⼥裁判⼿続とその理論:組織犯罪としての魔⼥術罪」
- 川村康「挙重明軽・挙軽明重と⽐附」
〔ミニシンポジウム〕「⽇本における法史研究の歴史」
- ⽥⼝正樹、神野潔、⾚城美恵⼦、藤野奈津⼦、松沢裕作、⼤中有信
第2⽇ 6⽉9⽇(⽇)
〔ミニシンポジウム〕「⽇本法史/法制史テキストの可能性――初学者への問いかけと隣接領域への広がり」
- ⾼⾕知佳、出⼝雄⼀、新⽥⼀郎、⼤屋雄裕、内⽥貴
〔一般報告〕
- 中網栄美⼦「占領期沖縄における「前科」と「赦免」」
- 上野利三「倭⼥王および遣魏使の中国⾵姓」
第72回総会(2021年11月6日~11月7日)同志社大学(オンライン開催)【案内状】
第1日 11月6日(土)
〔一般報告〕
- 三宮希「アルメンディンゲンの『ナポレオン法典』継受論」
- 大泉陽輔「近代日本における特許審判をめぐる経済と法」
〔特集〕「前近代日本法制史研究の現状と課題-法制史研究からみた歴史研究、歴史研究からみた法制史研究-」
- 西村安博「趣旨説明」
- 佐藤全敏「歴史学からみた平安時代法制史研究の現在」
- 西田友広「法制史学と歴史学の間―日本の中世前期を素材に―
- 畠山 亮「中世後期における紛争と法をめぐって」
- 代田 清嗣「近世後期における一揆の変質と科刑」
第2日 11月7日(日)
〔ミニ・シンポジウム〕「比較法学史研究の一素材としての『法学提要(The Institutes)』―特に体系と普及に関して―」
- 葛西康徳「趣旨説明」
- 吉原達也「ガイウス『法学提要』の三分類体系について——とくに「物の法」を中心に——」
- 吉村 朋代「提要システムと「相続法」」
- 松本 英実「法学提要の近代的展開―Institutional writersと近代諸法典——」
- 葛西 康徳「コモン・ローにおける『法学提要』の意義―その歴史と現状―」
〔一般報告〕
- 佐々木 健「古代地中海世界における小切手または信用状―社会経済史観点から見たローマ法史料― 」
- 髙田 久実「明治初年の吟味願と告訴・告発」
- 小野 博司「明治国家における占領地法の成立と展開」
第73回総会(2022年6月11日~6月12日)上智大学(オンライン併用開催)【案内状】
第1日 6月11日(土)
〔シンポジウム〕「伝統社会の司法利用:利用者の視点からみた東西比較の方法」
- 松本尚子「趣旨説明」
- 中谷 惣「イタリア中世都市における司法利用——債権回収と高利貸し告発」
- 小林繁子「帝国最高法院における魔女名誉棄損訴訟:その利用可能性の考察」
- スザンネ・レプシウス「中谷報告へのコメント」
- マルティン・ディンゲス「小林報告へのコメント」
- 陳 宛妤「植民地台湾における土地紛争の『司法利用』」
- 林 真貴子「勧解における紛争当事者の役割——「願」と「請」の意味するもの」
- 高村学人「法社会学の視点からのコメント」
- 寺田浩明「中国法制史からのコメント」
- マルティン・ディンゲス、寺田浩明「全体コメント」
〔特別講演〕
- スザンネ・レプシウス「ユース・コムーネ期における法実務の特殊メカニズムとしての上訴手続」
第2日 6月12日(日)
〔自由報告〕
- 塚原義央「ローマにおける埋蔵物―民法 241 条の淵源―」
- 加藤学陽「近代日本における法学者と学位―明治 31 年学位令下の法学博士―」
- 額定其労「近世東アジアにおける奴刑と徒刑」
〔特別講演〕
- マルティン・ディンゲス「ヨーロッパ近世(1500〜1800年)の司法利用と医療利用:類似点、相違点、展望」
〔自由報告〕
- 北野かほる「イギリスの”非訟事件記録”について―イングランド中世後期におけるその利用動向―」
第74回総会(2023年6月10日~6月11日)早稲田大学(オンライン併用開催)【案内状】
第1日 6月10日(土)
〔自由報告〕
- 森田匠「ナチ・ドイツにおける土地収用法制」
- 眞嶋叙脩「イギリス近代法と判事—不動産約款を例にして—」
〔ミニ・シンポジウム〕「法制史学資料の来し方と行く末―紙媒体資料・蔵書の継承に向けて―」
- 和仁かや「趣旨説明」
- 青木睦「アーカイブズ保存論の新展開 —「脱・保管(post-custodial)」時代の渦中で—」
- 山根泰志「特殊文庫の死蔵と再生」
- 新田一郎、田口正樹「宮崎道三郎旧蔵書の紹介」
- ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク「コメント」
第2日 6月11日(日)
〔ミニ・シンポジウム〕「裁判記録のあり方を考える:裁判手続IT化時代の課題」
- 浅古弘、藤野裕子「趣旨説明」
- 菅原郁夫「民事裁判のIT化と裁判記録 —非電磁的記録から電磁的記録へ―」
- 福島至「刑事裁判のIT化と裁判記録 —何のために、誰のために—」
- 浅古弘「裁判のIT化と裁判記録 —台湾の事例—」
- 長野壮一「歴史研究から見る電子裁判記録の課題 ―大規模コーパスの構築・運用の現状から―」
- 坂口貴弘「電子記録管理論から見る裁判記録の課題 ―アメリカ連邦政府を中心に―」
〔自由報告〕
- フレイヤ・テリン「フランス留学時代の富井政章―西洋と日本の美術の架け橋―」
第75回総会(2024年5月25日~5月26日)大阪大学 【案内状】
第1日 5月25日(土)
〔自由報告〕
- 幡新大実「マグナ・カルタとカノン法学 ―1215年のマグナ・カルタ第39条及び1191年の王弟ジョンと王代ロンシャンの間のキュログラフ(主権約書)に対する1140年のグラティアヌス教令集C.2 q.1の影響について」
- 木下慎梧「清末時期中国における調停制度の模索 ―地方における事例を中心として」
〔ミニ・シンポジウム〕「 ポルタリス――宗教・哲学・立法」(司会:波多野敏)
- 石井三記「趣旨説明」
- ジャン=ルイ・アルペラン 特別講演「旧法と新法のあいだのポルタリス:イデオロギー的歩み」
- 深谷 格「ポルタリスの寛容論」
- 石井三記「ポルタリスの『哲学的精神』について」
- 金山直樹「ポルタリスにおける立法とは何か」
- 大村敦志「コメント」
第2日 5月26日(日)
〔ミニ・シンポジウム〕「日本における法史研究の歴史(2):1920-1945/50年」
- 田口正樹「趣旨説明」
- 小石川裕介「戦時期の日本法制史学と『固有法』の諸相」
- 鈴木秀光「黎明期における東洋法制史の担い手―内田智雄を例として」
- 宮坂渉「戦間期から戦時期にかけての古代ローマ法研究 ―田中周友と原田慶吉」
〔自由報告〕
- 木場智之「フランシスコ・デ・ビトリアにおける裁量行為規制の論理」