法制史研究 55号 (2005年) |
[ 54号目次 | 56号目次 ] |
【論説】 |
辻正博 | 魏晋南北朝時代の聴訟と録囚 | 1 |
古瀬奈津子 | 綸旨の成立 | 51 |
【叢説】 |
中網栄美子 | ポルトガル領事裁判権の回収について―明治二七年条約改正以前の事案 | 81 |
【学界動向】 |
伊藤貞夫 | 古代ギリシア史研究と奴隷制 | 121 |
【書評】 |
前田禎彦 | 長谷山彰 日本古代の法と裁判 | 155 |
大津透 | 大庭 脩 唐告身と日本古代の位階制 | 159 |
西村安博 | 川合 康 鎌倉幕府成立史の研究 | 164 |
畠山亮 | 清水克行 室町社会の騒擾と秩序 | 172 |
河野恵一 | 勝俣鎭夫編 寺院・検断・徳政―戦国時代の寺院史料を読む | 177 |
吉田正志 | 高塩博 江戸時代の法とその周縁―吉宗と重賢と定信と | 182 |
宮平真弥 | 奥田晴樹 日本近世土地制度解体過程の研究 | 187 |
伊藤孝夫 | 森田朋子 開国と治外法権―領事裁判制度の運用とマリア・ルス号事件 | 192 |
村上一博 | 井戸田博史 氏と名と族称―その法史学的研究 | 196 |
大隅清陽 | 坂上康俊 律令国家の法と社会 | 197 |
丸山裕美子 | 坂上康俊 勅命下達文書の比較研究―日本と中国の場合 | 200 |
岡邦信 | 熊谷隆之 六波羅探題考 | 202 |
長又高夫 | 渡邊正男 「正和の神領興行法」と「入門」 | 204 |
吉田徳夫 | 吉田賢司 室町幕府の国人所領安堵 | 208 |
神野潔 | 吉田俊右 前期室町幕府の「下文」と「安堵」 | 211 |
山本弘 | 小風真理子 山門・室町幕府関係における山門使節の調停機能―山門関の過書遵行権をめぐって | 213 |
谷口昭 | 田中暁龍 近世朝廷の法制と秩序 | 215 |
安竹貴彦 | 神保文夫 幕府法曹と法の創造―江戸時代の法実務と実務法学 | 217 |
浅古弘 | 安竹貴彦 「大坂代官所」から「司農局」へ(1)(2)―幕末から明治初年における大坂代官所役人たちの動向を中心に | 218 |
後藤正人 | 小野博司 明治憲法体制における自由権論の変遷 | 220 |
山中永之佑 | 浅古 弘 日本法制史―裁判の歴史(1)(2)(3・完) | 222 |
水林彪 | 三浦徹・岸本美緒・関本照夫編 比較史のアジア──所有・契約・市場・公正 | 226 |
加藤雄三 | 川勝 守 中国城郭都市社会史研究 | 232 |
西英昭 | 本野英一 伝統中国商業秩序の崩壊―不平等条約体制と「英語を話す中国人」 | 237 |
両角吉晃 | 堀井聡江 イスラーム法通史 | 242 |
石岡浩 | 水間大輔 秦律・漢律における未遂・予備・陰謀罪の処罰―張家山漢簡「二年律令」を中心に | 247 |
中村正人 | 鈴木秀光 恭請王命考―清代死刑裁判における「権宜」と「定例」 | 250 |
赤城美恵子 | 高遠拓児 清代秋審制度の機能とその実際 | 252 |
森田成満 | 中村正人 清律「犯罪存留養親」条補考(1)(2・完) | 256 |
鈴木秀光 | 森田成満 清代の命盗事案に於ける法源と推論の仕組み | 258 |
喜多三佳 | 李 英美 韓国近代戸籍関連法規の制定及び改正過程―「民籍法」を中心に | 260 |
辻泰一郎 | 勝田有恒・山内進・森征一編 概説西洋法制史 | 261 |
西川洋一 | 森本芳樹 比較史の道―ヨーロッパ中世から広い世界へ | 267 |
小室輝久 | 柳井健一 イギリス近代国籍法史研究―憲法学・国民国家・帝国 | 273 |
飛世昭裕 | 五十君麻里子 蜜蜂は野生か?―ローマ法における無主物先占に関する一考察 | 277 |
林智良 | 吉原達也 バハオーフェン『母権制』とローマ養子法の一側面 | 281 |
山辺規子 | 亀長洋子 Attitudes towards public debt in medieval Genoa―the Lomellini family | 286 |
西村隆誉志 | 佐々木有司 コバルビアスの合意(pactum)論における宣誓/Der Rentenkauf in der Wucherlehre des Covarrubias | 288 |
渡辺節夫 | 轟木広太郎 「悪しき慣習」とフランス封建社会―権力と真理の関係史の試み | 291 |
深尾裕造 | 高友希子 裁判史料を通じてみたユースの利用に関する一考察―Capell v. Scott(1493-4)を手がかりに/15世紀後半から16世紀前半イングランドにおける大法官府裁判所の役割―エクイティによるコモン・ロー・システム拡充プロセスに関する法制史的研究 | 293 |
小川浩三 | 西村隆誉志 16世紀法学のユスティーニアーヌス「法学提要」にたいする註釈―「自由人の身体にはいかなる評価もない」(quia liberi hominis nulla aestimatio est)の論拠とその克服をめぐって/17世紀法学における「フランス人の法」の構築―法整序にたいする17世紀以降の対応 | 296 |
山本文彦 | 伊藤宏二 帝国等族としてのスウェーデンと不上訴特権―ヴェストファーレン条約に基づく最高上訴審裁判所の設置を中心に | 299 |
佐久間弘展 | 松本尚子 18世紀ドイツの同職組合における営業特権と裁判―ツェレ高等上訴裁判所のポリツァイ事項訴訟を手掛かりに | 301 |
松本尚子 | 権左武志 ワイマール共和国の崩壊とカール・シュミット―大統領内閣期のブレーン活動を中心として/ワイマール期カール・シュミットの政治思想―近代理解の変遷を中心として | 303 |
石岡浩 | 張家山漢簡「奏?書」案例二一の疑問と課題―池田夏樹氏の書評に接して | 310 |
【会報】 |
学会記事 | 312 |
報告要旨 | 315 |
訃報 | 327 |
【追悼の辞】 |
大平祐一 | 服藤弘司先生を偲んで | 328 |
【平成十六年度法制史文献目録】 |
日本法制史文献目録 | 1 |
東洋法制史文献目録 | 14 |
ローマ法・西洋法制史文献目録 | 22 |
【欧文レジュメ】 |