【法制史文献目録Ⅲ（1980～1989）：原序】 総目次 | 次 [一括検索] [home]
序
本書は，『法制史文献目録Ⅱ（1960～ 1979年）』（法制史学会編，創文社1983年）のあとを受けて，これに続く10年分の法制史に関する文献を収録したものである。
法制史学会は創立以来，その仕事の一つとして毎年過去1年間に刊行された法制史に関する文献の目録を作成してきた。1966年以降は年報『法制史研究』の巻末に掲載されることとなった。本書は，この『法制史研究』に掲載の文献目録を基本とし，『法律時報』や『史学雑誌』の文献目録を参考としながら，ある程度補充したり取捨をおこない，校訂をほどこしたものである。
今回は，従来と異なり，コンピューターを用いて文献を整理した。校訂を厳密にするため，また脱漏を防ぐため，コンピューターに入力した法制史学会会員の文献については，会員に各自の文献一覧表を送付し，訂正・追加・削除を依頼した。また会員でない方々の文献については，可能なかぎり精査することに勉めた。これによって正確さは一段と増したが，まださまざまな欠陥が残されているのではないかという危惧の念を禁じえない。
本書が編纂されるにいたったのは，1989年が法制史学会創立40周年にあたるばかりではなく，会員の数が増加し，業績の数も激増したので，10年を区切りとしてまとめておこうという趣旨による。編集方針は連続と統一を保つため基本的に『法制史文献目録Ⅱ』の方針に従った。
法制史学会から委嘱されて本書の編纂にあたったのは，次の委員である。
日本法制史 浅古弘・岩谷十郎・小笠原正仁・岡田昭夫・坂詰智美・ 高木侃・高塩博・橋本誠一・長谷山彰・原禎嗣・吉田通子
東洋法制史 奥村郁三・川村康・喜多三佳・七野敏光・高見沢磨・中村正人
ローマ法・西洋法制史 岩野英夫・佐藤篤士・原田俊彦・松村勝二郎・山本正人・和田敏朗
なお，上記の委員の他に，小嶋茂稔，古城正佳，中島昭子，沼宮内綱，足立 清人，中網栄美子，藤野奈津子の諸氏のご協力をえたほか，創文社の大宅貴子氏にお世話いただいた。
1997年10月
編集代表 佐藤篤士
例 言
- 本書は，1980年（昭和55）年から1989（平成1）年までの間に刊行された日本・東洋・西洋各地域の法制史に関する日本語で書かれた文献を収録したものである。
- 外国語で書かれた文献は，法制史学会会員の執筆したものに限ってこれを収録し，そのうち西洋語で書かれた文献は最後に一括して掲げた。
- 収録文献は目次に示す通りの地域・時代・事項別の分類項目に分け，各分類項目のなかでは著者名の五十音順に配列した。ただし団体名の著作，多数者の執筆にかかる論文集・講座等の編纂物，および史料等は一括して各分類項目の末尾におき，書名の五十音順に配列した。翻訳書については原著者の五十音順に各項の最後尾に配列した。
- 同一文献が内容的に複数の分類項目に関連するときも，原則として複出を行わず，いずれか一つの分類項目に入れた。
- 各文献について，形式的な種別にしたがって，下記三種類の表記法を用いた。
（1）単行書
著者，書名，出版社，出版年（西暦を4桁の数字で示す）を，1字空格をおいて列記する。
（2）単行編纂物に収載された論文等
著者，題名のあとにその論文等が収載された編纂物の書名を二重括弧（ ）に入れて示し，最後に出版年を西暦で示す。（ ）に入れて示した図書については，その場で編者・著者・出版社を記したものを除いて，「論文収載単行編纂物一覧表」（配列は電話帳方式によった）を作成して巻頭に掲げた。（ ）の中で略称を用いたものについても，この一覧表によって正しい書名と編者・出版社を確かめることができる。
（3）定期刊行物に収載された論文等著者，題名のあとに掲載誌名および巻号を括弧（ ）に入れて記し，最後に発行年を西暦で示す。巻数と号数はハイフンでつなぐ。数号にわたる連載はコンマで区切って号数を連ねる。数巻にわたる連載は巻が改まるごとにセミコロンで区切る。合併号は1・2のごとくナカグロをおいて合併号たることを示す。誌名はなるべく正式名称を記した。
- 書評は，その対象となった著書・論文のあとに附記する形で収録した。すなわち，対象たる論文につづけて「評:」と頭記して，評者氏名および掲載誌巻号を記す。同一対象について複数の書評があるものはセミコロンで区切って列記する。本目録に収録されない文献についての書評は，独立の論文と同じ扱いとした。
- 巻末に人名索引（配列は電話帳方式によった）を附し，本書のうちに，収録文献の著者，編者，訳者，評者等および記念論文集被記念者として氏名を記されたすべての人名（機関・団体名を含まない）を拾い，その名の現われるページを示した。
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