法制史研究 56号 (2006年)
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 【論 説】
朝治啓三バロンの反乱と一二五八〜六五年の王国共同体  要旨1
 【叢 説】
岡田昭夫「官報」の創刊と人民の法令理解について──中央権力機構の変遷と法令伝達制度  要旨41
山本英貴天明・寛政期における江戸幕府大目付職務の一考察──駆込訴の処理手続を中心に  要旨65
喜多三佳清代の「罰金」と地方財政  要旨87
松本英実Conflit de juridictionsとアンシャン・レジーム期フランスの法構造──商事裁判所資料を素材として  要旨109
 【学界 動向】
出口雄一戦後占領期日本の法制改革研究の現況と課題  要旨141
 【書 評】
田中修實岡邦信 中世武家の法と支配175
高谷知佳清水克行 喧嘩両成敗の誕生180
守屋浩光谷口眞子 近世社会と法規範184
坂本忠久森田覚編 近世法の再検討188
安竹貴彦國學院大學日本文化研究所編 法文化の中の創造性192
鎌田浩重松一義 日本獄制史の研究195
吉井蒼生夫田中亜紀子 近代日本の未成年者処遇制度199
岩谷十郎橋本誠一 在野「法曹」と地域社会204
小柳春一郎山本永之佑 民事裁判の法史学208
荊木美行八木充 「浄御原令」の調規定213
宮部香織前田禎彦 「看督長見不注進状」(九条家本『延喜式』紙背文書)に関する基礎的検討215
前川祐一郎品治重忠 替銭と割符217
亀田俊和山本弘 日本中世訴訟制度における《裁許前制約》218
新田一郎早島大祐 発展段階論と中世後期社会経済史研究220
古城正佳吉田正志 仙台藩の奴刑223
居石正和梅田康夫 執達吏手数料制の成立について225
松原健太郎井上徹・遠藤隆俊編 宋―明宗族の研究228
阿風臼井佐知子 徽州商人の研究233
佐藤仁史黄東蘭 近代中国の地方自治と明治日本237
西英昭広川佐保 蒙地奉上──「満州国」の土地政策243
棟居快之奥田敦 イスラームの人権──法における神と人284
白井駿小谷汪之 罪の文化──インド史の底流253
籾山明石岡浩 収制度廃止にみる前漢文帝刑法改革の発端──爵制の混乱から刑罰の破綻へ/同 張家山漢簡「二年律令」盗律にみる磔刑の役割──諸侯王国を視野におく厳罰の適用258
石岡浩鷹取祐司 漢代の死刑奏請制度260
陶安あんど東川祥丈 東漢律学考263
川村康大澤正昭 唐宋時代の家族と女性──新たな視点の模索268
小川快之今泉牧子 宋代の県令の一側面──南宋の判語を手がかりに/同 宋代県令赴任地の地域差について270
松井太船田義之 元代の命令文書の開読について273
高橋芳郎岸本美緒 明代の社会集団と「賎」の概念274
高遠拓児赤城恵美子 可矜と可疑──清朝初期における監候死罪案件処理の変容/同 「緩決」の成立──清朝初期の朝審手続及び事案の分類をめぐって/同 清朝秋審におけるカン入について 276
岩井茂樹土井智典 清代財政監査制度の研究──交代制度を中心にして281
浅古弘西英昭 土地をめぐる「舊慣」と『臺灣私法』の関係について──『不動産權』部分のテキスト分析を手がかりとして283
三浦徹近藤信顕 一八世紀テヘランの高利貸──約款売買証書をめぐって285
師尾晶子中井義明 古代ギリシアにおける帝国と都市──ペルシア・アテナイ・スパルタ288
比佐篤安井萠 共和政ローマの寡頭政治体制──ノビリタス支配の研究292
田畑賀世子大月康弘 帝国と慈善──ビザンツ297
服部良久山内進・加藤博・新田一郎 暴力 比較文明史的考察302
西川洋一ハインツ・トーマス 中世の「ドイツ」──カール大帝からルターまで307
上山安敏J・ル=ゴフ 中世とは何か312
屋敷二郎三成美保 ジェンダーの法史学──近代ドイツの家族とセクシュアリティ317
神寶秀夫山崎彰 ドイツ近世的権力と土地貴族322
入江幸二伊藤宏二 ヴェストファーレン条約と神聖ローマ帝国──ドイツ帝国諸侯としてのスウェーデン327
橋場弦中村純 デーモス、デマゴーグそしてデモクラシー──前五世紀後半のアテネ民主政について332
葛西康徳山内暁子 紀元前四世紀アテナイの紛争解決における誓い333
林信夫新保良明 ローマ帝政前期の騎士将校に関する一考察──任官と任務を巡って/同 ローマ帝政前期における騎士官僚──任官と任務に関する一考察336
小川浩三水野浩二 西洋中世における訴権の訴訟上の意義──『訴権を軸とする文献』についての考察(一)〜(五・完)341
水野浩二佐々木有司 コバルビアスとalteri stipulari nemo potestの原則──代理・第三者のためにする契約の発達前史として344
市原靖久源河達史 グラーティアーヌス教令集C. 15 q. 1 c. 8のルブリカに関する一考察347
中野忠加藤哲実 中世イングランド農村における慈善遺贈と臨終時土地売却349
野上博義屋敷二郎 王の身体・法の身体351
北野かほる小室輝久 単独治安判事と和解による紛争解決353
井上琢也堅田剛 ヤーコプ・グリムの『ドイツ法古事誌』──ドイツ学と国学のあいだ355
 【会 報】
学会記事359
報告要旨363
訃報381
 【追悼の辞】
藤原明久大竹秀夫先生を偲ぶ382
原田俊彦佐藤篤士先生を偲ぶ388
 【平成十七年度法制史文献目録】
日本法制史文献目録1
東洋法制史文献目録15
ローマ法・西洋法制史文献目録43
 【欧文レジュメ】
 
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