法制史研究 38号 (1988年)
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 【論 説】
植松正元代江南の地方官任用について1
 【叢 説】
槻木正唐名例官当条に関する一試論――官職の守行の理解をめぐって――43
三阪佳弘明治九・一〇年の裁判所機構改革61
居石正和府県会規則第七条(建議権)改正問題をめぐって――我が国における「法治国」の形成――91
 【学界動向】
三成美保西欧前近代の家族に関する研究の現状――ドイツ、オーストリアを中心に――123
 【書 評】
石尾芳久石井紫郎 日本人の国家生活165
森田悌大町健 日本古代の国家と在地首長制175
小林宏伊能秀明 日本古代国家法の研究181
林紀昭高塩博 日本律の基礎的研究185
西尾和美田端泰子 日本中世の女性189
植田信広藤木久志 戦国の作法――村の紛争解決――194
大竹秀夫高木侃 三くだり半――江戸の離婚と女性たち――198
井ヶ田良治塚田孝 近世日本身分制の研究204
牧田勲水本邦彦 近世の村社会と国家212
山田勉手塚豊 明治刑法史の研究(上・中・下)217
小柳春一郎広中俊雄編著 第九回帝国議会の民法審議・同編著 民法修正案(前三編)の理由書・同 民法修正案(前三編)に関するおぼえがき222
村上一博熊谷開作 日本の近代化と「家」制度226
三阪佳弘毛利敏彦 江藤新平――急進的改革者の悲劇――231
居石正和石川一三夫 近代日本の名望家と自治――名誉職制度の法社会史的研究――236
利光三津夫早川庄八 飛鳥浄御原「官員令」私考241
水本浩典梅田康夫 戸婚律盗耕種公私田条の復原について243
高塩博水本浩典 令義解「問答」について245
辻本弘明吉田徳夫 職相伝の研究248
岡邦信利光三津雄・吉田通子 康永二年祇園杜綿座相論考――南北朝期使庁裁判の一例として――249
橋本誠一水林彪 幕藩体制における公儀と朝廷――統一権力形成期の天皇制復活の論理――251
荒井貢次郎牧英正 江戸幕府による差別の制度化256
吉田正志曽根ひろみ 大坂における訴訟と裁判――金銀出入を中心に――258
鎌田浩前田正治 鳥取藩の在方追放――「御追放帳」に拠りつつ――・同 鳥取藩「在方御追放帳」261
大平祐一山田勉 延岡藩の刑事内済264
利谷信義山中永之佑 内閣制度の形成と展開268
近藤佳代子村上一博 明治民法施行以前における離婚裁判の一考察――京都(始審・地方)裁判所判決を中心として――270
山中永之佑大石嘉一郎 地方自治制の確立――行政村の定着を中心として――272
石川一三夫高久嶺之介 大正期の名誉職町村長について――愛媛県周桑郡壬生川町長一色耕平の公的活動――275
加藤英明浅古弘 日清修好条規に於ける観審の成立277
根本敬彦藤原明久 明治八年の司法改革と対外関係――外国人に対する「控訴上告手続」の適用をめぐって――279
齊藤秀昭堀毅 秦漢盗律攷280
工藤元男山田勝芳 秦漢時代の大内と少内282
滋賀秀三大庭脩 武威出土「王杖詔書・令」冊書284
越智重明重近啓樹 漢代の復除について286
堀毅若江賢三 漢代の「不敬」罪について288
岡野誠池田温 吐魯番・敦煌契券概観289
池田温岡野誠 唐永徽職員令の復元――S一一四四六の剥離結果について――291
池田温岡野誠 敦煌発見唐水部式の書式について293
梅原郁熊本崇 煕寧年間の察訪使――王安石新法の推進者たち――295
丹羽友三郎島田正郎 「盛京刑部原档」に見る有関蒙古案――その一・第一六〇号所収の巴顔貝勒案――297
岡田英弘海老澤哲雄 モンゴル帝国対外文書管見299
植松正片山共夫 元朝必闍赤雑考301
奥山憲夫城井隆志 明代の六科給事中の任用について303
小口彦太伊藤洋二 清代における秋審の実態304
岸本美緒川勝守 一九世紀初頭における江南地主経営の一素材――九州大学所蔵『嘉慶租簿』の分析を通して――306
森田成満寺田浩明 清代中期の典規制にみえる期限の意味について308
高見澤磨宮坂宏 土地革命時期根拠地の財政経済法制についての一考察311
宮坂宏小口彦太 現代中国における裁判の性格――法的決定の主体の面に着目して――313
小田淑子柳橋博之 イスラム法における先買権315
成瀬治上山安敏編 近代ヨーロッパ法社会史316
海老原明夫西村稔 知の社会史――近代ドイツの法学と知識社会――320
林毅『社会経済史学』五三巻三号(第五五回大会特集号、共通論題「都市共同体とギルド」)326
一柳俊夫橋場弦 古典期アテナイのエイサンゲリア(弾劾裁判)について――その手続きと民主政における意義――329
谷口貴都原田俊彦 古ローマ法における familia の人的側面について――「家族」論への接近のための一試論――331
佐藤篤士吉原達也 バハオーフェンの古代学――モムゼン批判をめぐって――333
世良晃志郎西川洋一 古代末期−中世初期における流血罪――ガリア・ゲルマーニアを中心として(一)、(二)――335
村上淳一世良晃志郎 中世的法観念をめぐる一つの問題――K・クレッシェルの考え方の検討――337
岩野英夫石川武 ザクセンシュピーゲルにおけるアイゲン・同 人についてのゲヴェーレ・小考・同 Eigengewere 考342
直江真一佐藤伊久男 中世イングランドにおける州共同体――裁判集会民および審判員の学説史的検討――348
稲元格林毅 ドイツ中世都市における夫婦財産制――ケルン市の場合を中心にして――・同 ドイツ中世都市における契約法――特に売買契約について――・同 中世都市ケルンにおける私的土地所有権の成立351
小野善彦千葉徳夫 中世後期テューリンゲンにおける建設都市について――ヴァイマルを中心として――355
志垣嘉夫高橋清徳 十四世紀パリにおける経済危機と王権の政策――一三五一年勅令の歴史的位置づけをめぐって――・同訳 パリ市の一般警察および諸職に関する国王ジャン二世の勅令(1351.1.30.)358
城戸毅北野かほる 十四世紀末期イングランドの議会裁判制度――『議会記録集』の記事をたどって――360
北野かほる城戸毅 十五世紀初頭イギリスの国家財政――財務府出納部の帳簿から――362
深尾裕造小山貞夫 陪審制と職権的糾問主義への史的岐路・同 刑罰制定法上の略式起訴と職業的略式起訴者――イングランド絶対王政期刑事司法の一局面――365
若曽根健治三成美保 一五−一六世紀ドイツ=スイス地域における死亡税――「西南ドイツ型」ライプアイゲンシャフトに関する一考察――369
牟田和男桜井利夫 一六世紀中葉ラント都市コーブレンツにおける都市ゲマインデと都市君主権371
神寶秀夫和田卓朗 中世後期・近世におけるバイエルン・ラント法史研究序説(平和〔フリーデ〕・ポリツァイ・憲法〔フェアファッスンク〕)(一)〜(五)完373
海原文雄栗原真人 社会史からみた近代イギリスにおける家父長制家族(一)、(二)完377
西村隆誉志吉野悟 ウスス・モデルヌスにおける時効――ドネルスからサヴィニの間の時効という主題で――(一)〜(四)完・同 歴史法学以前のドイツ法学――近世時効史研究に基づいて――379
勝田有恒田中実 継受ローマ法をめぐるアウグスティン・ライザーの理論と実務――契約に対するコントロールと法源適用論――381
石部雅亮黒田忠史 近世ドイツの裁判所の身分制的「構造」・同 「司法の自律性」の歴史的一類型――一八世紀ツェレ高等上訴裁判所の「構造」の分析――385
上山安敏村上淳一 ナショナリズムとフェデラリズム――ドイツ人の近代――386
三成賢次成瀬治 「三月前期」における代議制の性格389
北住炯一三成賢次 三月前期におけるケルン市制の近代化過程391
西村稔佐野誠 カリスマ法制化への道程――マックス・ウェーバーにおけるカリスマ的支配の創造と発展(一)、(二)完・同 マックス・ウェーバーの普遍史的思考における「法と支配」の位置――W・J・モムゼンのウェーバー論再考――393
河上倫逸村上淳一『ドイツ市民法史』・再論――敢えて「近代主義」批判の意味を問う――396
 【会 報】
 学会記事399
 報告要旨401
 訃 報392
 【昭和六二年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録1
 東洋法制史文献目録41
 ローマ法・西洋法制史文献目録55
 【欧文レジュメ】
 
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